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3章
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それから2日後、魔王様の魔力も徐々に回復の兆しを見せ、頭痛も治りつつあった。
「陛下、本日の朝食はトーストとポタージュスープです」
舌は庶民派の魔王様は、ベーコンとチーズを包んで焼いたパンが好きだった。
そして体調の事もあり気分も上々だった。
「ありがとうございます」
「頂きます」と手を合わせてから、パンに手を伸ばす。
元天帝も食事を必要とはしないが、魔王様に合わせて一緒に食べている。隣で美味しそうに頬張る魔王様を見て、それと同じ感覚を共有したいらしい。
そんな朝から和やかな時間を過ごしていたが「リンリン」とベルの音がが食卓に響いた。
このベルは魔王城の扉が開けられた時に鳴る仕様となっており、誰かの来訪を告げている。
リタは魔王様に一度目線を向けると、部屋から出ていった。
「朝から熱心な人がいるんだね」
「そろそろ静かな日々を過ごしたいです」
「昨日のような熱心な人ではないと良い」
「貴方の熱心な信者は手に負えません」
昨日は元天帝狂信者集団が魔王様のところへ相変わらず殴り込みに来た。
元が掛かるのは「天帝」の部分だ。
彼らは魔王城に張り込みをして、元天帝の居場所を突き止た。
そして誑かすな等と叫んでドアを叩いたのだ。
当然門前払いをした。
「そういえば、リタが情報を集めてきましたが、反天界軍は天帝の交代と、天界の不干渉を条件に解散したそうですよ」
元はと言えば、元天帝の天雷のせいであるため、それには納得だった。
「そう。適当に処理してくれて助かるね」
「貴方の部下に、もう少し感謝してください」
魔王様は慌てる事もなく、自分のペースでパンを頬張る。元天帝はそんな魔王様から少しも目を逸らさず「どうでもいい」と言いたげだった。
「私はレイリンと2人きりで過ごしたい」
「花嫁修行から出直してください」
と魔王様は言って、リタの用意したパンを一欠片摘み上げて元天帝の口へ詰め込んだ。
2人は食事が終わると、廊下を歩いて広間へ向かった。その時、リタが広間から出てきた。
「人間が来ています。シュエイシカ様は控えた方がよろしいかと」
この言い方で誰が来たのか凡そ察知した。
「サイですか?」
「はい」
元天帝を捜しに来たのだろう。魔王様は隣の元天帝を睨み上げた。これにはどう答えていいか分からない。
元天帝はそれでも他人事のように、肩をすくめて「好きに言っていいよ」と言った。
「全部本当のことを言うのですか?」
「全て私のせいにしても良いし、黙っていても良いよ」
魔王様は少し間を置いたが、考えるよりもとりあえず彼の話を聞こうと広間へ入った。元天帝は続いて入らなかった。
「お待たせしました」
入った途端に叫び声が広間に響いた。
「魔王様!私のシュエイシカ様が天界の奴らに取られたんだ!力を貸して欲しい!」
「彼らは私を騙した!」などと騒ぎ散らすサイを、魔王様は呆然と見てしまった。
サイは衣服も髪も全て乱れ、完全に自分を見失っているようだ。
「どうしてこうなったのですか……?」
と小声でリタに訊いた。リタは特に悪びれる事もなく淡々と答えた。
「魔王様は嘘がつけないと思い、適当に天界の話をしたら自滅しました」
これでは完全に傀儡だ。血など必要もない。
そして、サイは訊いてもいないのに話し始めた。
「元々は天界の奴、あのナンタラードとかいう神官が数年前に私に近づいてきたんだ!彼が力を貸してくれると言ったんだ!その力を使ってシュエイシカ様に近づきたかった!それなのにシュエイシカ様は行方不明になって……やっと見つけて、やっと手に入れたのに!あのナンタラードは私を騙した!」
泣き喚いて崩れ落ちるサイに、魔王様は何と言えば良いのか分からなかった。
魔王としては彼に同情するが、個人の感情としては彼に同情する権利なんて無かった。
魔王様は冷静になって、コツコツと靴音を鳴らしながらサイに近づく。
「数日前にここで神官を見たと聞いた!魔王様が神官と繋がっているのならば、私を天界に連れて行ってくれ!ナンタラードに話を聞きたい!」
あの2人は隠蔽術を使っていなかったのか?ナンタラードを警戒していたはずなのに?魔王様は眉を寄せた。
天界付近では使っていただろうが、まさか人間に見られるとは思っていなかったのだろうと、魔王様は溜息をついた。
魔王様はサイの目の前まで行き、彼の姿を見て、ある時の元天帝の姿と重なった。自分が死んだと思い、呆然と泣いている時の彼だ。
魔王様はこのサイのため一肌脱ぐことにした。
彼がそう言うのならば、天界に連れて行く事はできる。ナンタラードが今回のことを仕組んだことにも間違いはないはずだ。
「分かりました。ただ、貴方の思い通りには行かないかもしれません。それでも行きますか?」
「ありがとう!」
魔王様はまた頭痛の種が増えてしまったと頭を抱えた。
魔王様は魔術で一時的に、サイの身体を浮かせ、付いてくるように言うと、サイはすぐにその状態に慣れて魔王様に続いた。
天界の結界のところまで行き手をかざせば、そこにはしっかりとした結界が張られている。
魔王様は特に隠れる必要もないかと、右手に魔力を込めて結界に向かって力一杯拳を振った。
パリンッと割れるような音がすると、そこには天界の広大な姿が見え、大きな鐘の音が鳴り響いた。
「着きましたよ」
サイは2度目のこともあって、特に驚く様子はなく、すぐさま天帝の宮殿へ向かって行った。
「陛下、本日の朝食はトーストとポタージュスープです」
舌は庶民派の魔王様は、ベーコンとチーズを包んで焼いたパンが好きだった。
そして体調の事もあり気分も上々だった。
「ありがとうございます」
「頂きます」と手を合わせてから、パンに手を伸ばす。
元天帝も食事を必要とはしないが、魔王様に合わせて一緒に食べている。隣で美味しそうに頬張る魔王様を見て、それと同じ感覚を共有したいらしい。
そんな朝から和やかな時間を過ごしていたが「リンリン」とベルの音がが食卓に響いた。
このベルは魔王城の扉が開けられた時に鳴る仕様となっており、誰かの来訪を告げている。
リタは魔王様に一度目線を向けると、部屋から出ていった。
「朝から熱心な人がいるんだね」
「そろそろ静かな日々を過ごしたいです」
「昨日のような熱心な人ではないと良い」
「貴方の熱心な信者は手に負えません」
昨日は元天帝狂信者集団が魔王様のところへ相変わらず殴り込みに来た。
元が掛かるのは「天帝」の部分だ。
彼らは魔王城に張り込みをして、元天帝の居場所を突き止た。
そして誑かすな等と叫んでドアを叩いたのだ。
当然門前払いをした。
「そういえば、リタが情報を集めてきましたが、反天界軍は天帝の交代と、天界の不干渉を条件に解散したそうですよ」
元はと言えば、元天帝の天雷のせいであるため、それには納得だった。
「そう。適当に処理してくれて助かるね」
「貴方の部下に、もう少し感謝してください」
魔王様は慌てる事もなく、自分のペースでパンを頬張る。元天帝はそんな魔王様から少しも目を逸らさず「どうでもいい」と言いたげだった。
「私はレイリンと2人きりで過ごしたい」
「花嫁修行から出直してください」
と魔王様は言って、リタの用意したパンを一欠片摘み上げて元天帝の口へ詰め込んだ。
2人は食事が終わると、廊下を歩いて広間へ向かった。その時、リタが広間から出てきた。
「人間が来ています。シュエイシカ様は控えた方がよろしいかと」
この言い方で誰が来たのか凡そ察知した。
「サイですか?」
「はい」
元天帝を捜しに来たのだろう。魔王様は隣の元天帝を睨み上げた。これにはどう答えていいか分からない。
元天帝はそれでも他人事のように、肩をすくめて「好きに言っていいよ」と言った。
「全部本当のことを言うのですか?」
「全て私のせいにしても良いし、黙っていても良いよ」
魔王様は少し間を置いたが、考えるよりもとりあえず彼の話を聞こうと広間へ入った。元天帝は続いて入らなかった。
「お待たせしました」
入った途端に叫び声が広間に響いた。
「魔王様!私のシュエイシカ様が天界の奴らに取られたんだ!力を貸して欲しい!」
「彼らは私を騙した!」などと騒ぎ散らすサイを、魔王様は呆然と見てしまった。
サイは衣服も髪も全て乱れ、完全に自分を見失っているようだ。
「どうしてこうなったのですか……?」
と小声でリタに訊いた。リタは特に悪びれる事もなく淡々と答えた。
「魔王様は嘘がつけないと思い、適当に天界の話をしたら自滅しました」
これでは完全に傀儡だ。血など必要もない。
そして、サイは訊いてもいないのに話し始めた。
「元々は天界の奴、あのナンタラードとかいう神官が数年前に私に近づいてきたんだ!彼が力を貸してくれると言ったんだ!その力を使ってシュエイシカ様に近づきたかった!それなのにシュエイシカ様は行方不明になって……やっと見つけて、やっと手に入れたのに!あのナンタラードは私を騙した!」
泣き喚いて崩れ落ちるサイに、魔王様は何と言えば良いのか分からなかった。
魔王としては彼に同情するが、個人の感情としては彼に同情する権利なんて無かった。
魔王様は冷静になって、コツコツと靴音を鳴らしながらサイに近づく。
「数日前にここで神官を見たと聞いた!魔王様が神官と繋がっているのならば、私を天界に連れて行ってくれ!ナンタラードに話を聞きたい!」
あの2人は隠蔽術を使っていなかったのか?ナンタラードを警戒していたはずなのに?魔王様は眉を寄せた。
天界付近では使っていただろうが、まさか人間に見られるとは思っていなかったのだろうと、魔王様は溜息をついた。
魔王様はサイの目の前まで行き、彼の姿を見て、ある時の元天帝の姿と重なった。自分が死んだと思い、呆然と泣いている時の彼だ。
魔王様はこのサイのため一肌脱ぐことにした。
彼がそう言うのならば、天界に連れて行く事はできる。ナンタラードが今回のことを仕組んだことにも間違いはないはずだ。
「分かりました。ただ、貴方の思い通りには行かないかもしれません。それでも行きますか?」
「ありがとう!」
魔王様はまた頭痛の種が増えてしまったと頭を抱えた。
魔王様は魔術で一時的に、サイの身体を浮かせ、付いてくるように言うと、サイはすぐにその状態に慣れて魔王様に続いた。
天界の結界のところまで行き手をかざせば、そこにはしっかりとした結界が張られている。
魔王様は特に隠れる必要もないかと、右手に魔力を込めて結界に向かって力一杯拳を振った。
パリンッと割れるような音がすると、そこには天界の広大な姿が見え、大きな鐘の音が鳴り響いた。
「着きましたよ」
サイは2度目のこともあって、特に驚く様子はなく、すぐさま天帝の宮殿へ向かって行った。
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