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2話

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彼女達の情報を整理し、少し落ち着いてきたので私に告白した理由を尋ねた。

まずは一番付き合いが長く、昔から友達だったはずの朝日から理由を聞く。

「えっとね…かずきのこと意識するようになったのは中学に入ってしばらく経ったくらいの時だったんだ…。それまでは一番の大切な友達って思ってたんだけどね…」

私も朝日を大切な友達と思っている。

「私運動神経は良い方だから体育の授業でいつも以上に張り切っちゃって。それでね、転んで足を挫いちゃってね…その時かずきが泣きそうな顔ですっごく心配してくれて。私を保健室まで連れていってくれたの。それからもケガが治るまでずっと付き添ってくれて。それでね、ああ…私かずきにこんなに大切に思われてるんだ…優しくて素敵な人だなって…」

覚えている。

たしかに保健室まで付き添った。

すごく心配したのもほんとだった。

大切に思っているのもほんと。

ただ、少しだけ違った。

献身的な女はモテるかなと邪な気持ちも少しあった。

そんな朝日の気持ちを聞いて心が少し痛んだ。

「それからかずきのこと友達としてじゃなく、一人の女性として好きになっちゃって…でもこの気持ちを伝えて嫌われたらどうしようって…」

朝日はうつむき話を続ける。

「それで昨日の夜ね、かずきのこと大好きな気持ちが抑えられなくて眠れなくなっちゃってね、夜空を見てたら赤く光る星を見つけてね…気づいたら願ってたんだ…。かずきと恋人になりたいって」

え…赤く光る星…?

「そしたら急に明日かずきに告白しよう。このまま気持ちを隠していくくらいなら思いきって気持ちを伝えようって思えてきたの…それが今日告白しようとした理由なんだ…まさか他のみんながいるとは思わなかったけど…」

朝日の気持ちと告白してきた理由を聞き罪悪感と赤く光る星のことが気になったがまずは次の人の話を聞くことにする。

朝日に話してくれてありがとうとお礼を言い、少し考えさせてと伝え高円寺先輩に理由を聞くことにした。


「わたくしが上田一樹、あなたを意識するようになったのはあなたが生徒会に入ってしばらくしてからだったわ。最初は特に気にも留めてなかったのだけど、数日経ったある日あなたはどうしてもわたくしの手伝いがしたいと言ったわね。わたくしは大事な仕事を人に任せるのが嫌いで、それを断ったけどあなたもなかなか強情で、ついにわたくしが折れて手伝ってもらうことにしたわ。それからもあなたは毎日一生懸命手伝ってくれて」

はい…。

覚えています…。

生徒会長の側で手伝いをしていたら仕事の出来る女と思われモテるかと思ってです…。

「そしてまたしばらく経ったある日のこと。わたくしは体調を崩しているにも関わらず大事な資料を作成しようと無理をして倒れた。いつものわたくしだったらさらに無理をしてでも続けるんだけどあなたの、私にまかせて休んでください!と真剣な顔をした言葉を聞いてすごく安心して休ませてもらったわ」

モテたい為に手伝っていたら資料作成覚えてました…。

「そんなとき気づいたの。わたくしはあなたのことをいつの間にかこんなにも信頼し、そしてずっとそばにいてほしい存在だと思っていたことに。ただこれが信頼からだけなのかわからないでいた。それから毎日悩んでいた昨日の夜、ふと空を見ると赤く光る星が」

また…赤く光る星…!?

「気づいたらわたくし願っていましたわ。この気持ちがなんなのかを教えてと。そしたらあなたと生涯を添い遂げる姿が浮かび、その姿を見て幸せな気持ちになっていたの。あなたへの本当の気持ちに気づくと早くあなたにこの思いを伝えたいと考え、今日告白することに決めたのですわ。先を越されてるとは思いませんでしたけど」

先輩の気持ちと理由はわかった。モテるためと思ってした行動で…
そしてまた赤く光る星が…

先輩にもありがとうございますとお礼を言い、また少し考える時間をもらった。
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では、こちらに署名を。☆伯爵夫人はもう騙されない☆

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