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18.5 計略の星
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「お帰りなさいませ」
「ただいまですエミリー。はー。今日も疲れました。先に宿題をしてから休みますね」
「………………………………」
「エミリー?」
「はい、何でしょうか?」
「何でもないですけど、じっとリアのこと見て、何かおかしかったですか?」
「いえ、何もおかしいところなどありませんよ。どうぞ宿題をなさってください」
私、マリエルは転魂の剣をクラリスに使わせ、リアとの入れ替わりに成功した。
転魂の剣は使用者の魂を喰らう呪われた剣だが、クラリスが自暴自棄になったおかげで上手く使わせることができて良かった。
効果を知っていて呪われた剣を使うなんて、馬鹿な娘だ。
それにしても――
エミリーの様子がおかしい気がする。
常に監視されているような気がするのだ。
(私の過ごし方は事前に他のメイドから情報を得ているし、これで正しいはずですが)
長年、リアに仕えた従者だからか。
鼻だけは利くようだが、転魂の剣の情報はプレイヤーしか知りえない情報である。入れ替わりにまでは気づけないだろう。
リアの学力は分かってるし、手を抜いて宿題をしなければ……。
彼女の提出物も教師に賄賂を渡して入手しておいたし、学力も完全に掌握している。リアが解けない問題を解いて私が尻尾を出す――などということはありえない。
今日の為に9年もの長い時間を準備に費やしてきた。
絶対に、ミスはできない。
もし私がリアにしたことがバレれば、誰も私を許さないだろう。
実家は入れ替わり後のリアを助けられないよう離散に追い込んでしまったし、頼れるのは自分の能力だけだ。……しかし、そのことが何よりも楽しく感じてしまう。
ゲームでの自分、つまりマリエルは計略の星に生まれたという設定だ。
自分の能力で未来を操作し、切り開いていくことにこの上ない喜びを感じる。
(邪魔ならあのメイドも処分しましょうか)
ゲーム本編にあんなメイドはいなかった。
リアが上手いこと飼いならしているようだが、所詮は学もない平民の娘だ。
簡単に捻り潰せる。
男たちを使ってボロボロにしてリアに見せる?
それはきっと楽しいことになるだろう。
トントントン。
扉がノックされる。
「はい、どうぞです」
またエミリーだ。使えないメイドめ。いったい何の用だ。
「クラリス様が目を覚まされたそうですよ」
「は……?」
「ただいまですエミリー。はー。今日も疲れました。先に宿題をしてから休みますね」
「………………………………」
「エミリー?」
「はい、何でしょうか?」
「何でもないですけど、じっとリアのこと見て、何かおかしかったですか?」
「いえ、何もおかしいところなどありませんよ。どうぞ宿題をなさってください」
私、マリエルは転魂の剣をクラリスに使わせ、リアとの入れ替わりに成功した。
転魂の剣は使用者の魂を喰らう呪われた剣だが、クラリスが自暴自棄になったおかげで上手く使わせることができて良かった。
効果を知っていて呪われた剣を使うなんて、馬鹿な娘だ。
それにしても――
エミリーの様子がおかしい気がする。
常に監視されているような気がするのだ。
(私の過ごし方は事前に他のメイドから情報を得ているし、これで正しいはずですが)
長年、リアに仕えた従者だからか。
鼻だけは利くようだが、転魂の剣の情報はプレイヤーしか知りえない情報である。入れ替わりにまでは気づけないだろう。
リアの学力は分かってるし、手を抜いて宿題をしなければ……。
彼女の提出物も教師に賄賂を渡して入手しておいたし、学力も完全に掌握している。リアが解けない問題を解いて私が尻尾を出す――などということはありえない。
今日の為に9年もの長い時間を準備に費やしてきた。
絶対に、ミスはできない。
もし私がリアにしたことがバレれば、誰も私を許さないだろう。
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簡単に捻り潰せる。
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トントントン。
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「はい、どうぞです」
またエミリーだ。使えないメイドめ。いったい何の用だ。
「クラリス様が目を覚まされたそうですよ」
「は……?」
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