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第2章 運命は巡る
第12話 新たな場所
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「さて、中に入ってあの人族に合わないと。元気になったかな?」
「どうだろうな? 手術が終わったばかりと言っていたから、まだ寝ているんじゃないのか?」
ノアがまだじゃないのかと言うと、それでも行ってくるとレナは診療所内に入っていく。
「あの子は元気ー?」
レナが診療所に入ると、出雲はベットにて静かに眠っているようである。
上半身が裸の出雲は刺された傷跡が消えており、綺麗な体となっていた。
「大変だったよ。治療費はこの少年にたんまりと請求をしようと思っているところだ」
「この村の通貨を持っているのかしら?」
「なかったのなら働いて稼いでもらうさ」
小さく笑っている医師が出雲の顔を見ていると、出雲の顔が微かに動いたのを見逃さなかった。
「顔が動いた!? 目覚めるのか!? みんな来てくれ!」
医師のその言葉を聞いて、診療所で事務作業をしていた看護師達が駆け足で出雲のもとに来る。
「目覚めるから準備をしてくれ!」
「わかりました!」
医師と看護師達はレナの目の前で忙しく動き始めた。
レナは少年が起きるのねとワクワクしており、近くにあった丸椅子に座ることにした。
「人族の声を初めて聴くわ。楽しみー」
医療器具の音や、忙しなく動く医師と看護師の言葉を聞きながら待つこと30分。
ついに出雲が目を開けた。出雲は静かに目を開けると、ここはどこと小さく言葉を発した。
「あれが人族の声なのね……あまり私達と変わらない感じかな?」
目を輝かせながら出雲を見ているレナ。
すると出雲が医師の顔を見て目を見開いて魔族なのかと声を上げる。
「ま、魔族!? 俺に何をする気だ!」
叫んだ出雲は体を起こそうとした瞬間、全身に激痛が走ってしまう。
悲痛な声を上げながらベットに倒れた出雲は、歯を喰いしばって痛みに耐えているようである。
「ぐぅ……どうして俺が魔族に助けれているんだ……」
痛みに耐えながら右手で何かを探す素振りをしていると、医師が何を探しているんだと声をかけた。
「お前らに言うことはない! 俺をどうするつもりだ!」
「どうするも何も、私は君を救ったのだよ? 治療したんだ」
「治療?」
「そうだ。君は瀕死の状態で、今にも死にそうな状態だったんだ。そこにいるレナによって見つけられて私が治療したんだ」
そう言い医師の言葉を聞いたレナはどうも~と手を振っていた。
「それに、君は何か勘違いをしているな。私達は魔族ではない」
「魔族じゃない? 魔族と同じ角が生えているじゃないか!」
魔族と同じと聞いた医師がため息を一度つくと、レナが私達は魔族と人族の混血の子孫だよと笑顔で出雲に説明を始める。
「私達は魔族と人族が結婚して生まれた、魔族と人族の特徴を持つ魔人族よ。魔人族は今から300年前に生まれたらしいわ。魔人族は魔族と同じ角を持つけど、その角は魔族よりも小さいわよ」
出雲は角が小さいと聞いて、医師の額の左側に生えている角を見た。
確かにその角は戦った魔族よりも小さく、パッと見では気が付かない大きさである。
「でも、そこにいる女の子には角がないよ?」
不思議に感じている出雲がレナのことを言うと、それはとレナが口を開いた。
「それはねー。私には人族の血が濃く表れているの! この村では希少なんだよ!」
「ま、そういうことなんだ。あまり嫌ってやらないでくれよ」
レオがレナの頭部に右手を置きながら笑いかける。
出雲は魔族とは違うが、血が入っているのは確かなんだろと呟く。
「魔族の血が入っているのは確かだけど、見た感じあの威圧感は感じないし、俺を助けてくれた……魔族とは違う魔人族ってまた違う種族なんだな……」
出雲は天井を見上げて涙を流していた。
突然泣き出した出雲を見た医師達はどうしていいかわからなかった。だが泣いている出雲に対してレナだけは動き、側にあったタオルを手渡した。
「泣いてちゃ何も始まらないよ? これで涙を拭いて」
「……ありがとう」
タオルを受け取った出雲は顔に当てて涙を拭う。
どうして優しくしてくれるのだろうと考えていると、レナがこの村に来たんだから仲間だよと笑顔で出雲に話しかける。
「仲間か……あの魔族も君みたいだったらよかったのに……」
その言葉と共に出雲は寝てしまった。
手術が終わったばかりで体力がほとんど残っていなかったらしく、静かに目を閉じてしまった。
「ど、どうしたの!? なにかあったの!?」
レナが驚いているを医師が出雲の体を触り始めた。
「どうやら寝ているようだな。手術が終わったばかりで体力が戻っていなかったんだろう。今は寝かせておこう」
「わかったわ。また来るわね!」
その言葉と共にレナは診療所から出て行き、レオも続いて出て行った。診療所内は途端に静かになり、医師達は医療器具を片付け始めている。
出雲は周囲の音を気にせずに寝続けている様子である。
医師はこれから出雲がどう生きるのか不安に感じていたが、とりあえず治療費を払ってもらおうと請求書を書こうと決めていた。
「この少年がこれからこの村でどう生きるのか不安だが、なんとか生きていけるだろう。魔人族のことを人族に知ってもらえる良い機会でもあるしな」
医師が出雲の顔を見て寝ている出雲に語り掛けていると、看護師の女性が先生来てくださいと叫んでいた。
出雲は寝ている最中、魔族と戦っている夢を見ていた。
自身が戦っていると久遠が横から現れて魔族に攻撃をしていた。
「逃げてくれ姉さん!」
出雲が前にいる久遠に逃げてと叫ぶも、お姉ちゃんだからと言い魔族に戦いを挑んでいた。出雲は久遠のもとに駆けだしたかったが、足が地面から動かなくその場に立ち尽くすしかなかった。
「どうして動かないんだ! 姉さん!」
叫ぶも久遠にはその言葉が届かない。
魔族と戦っている久遠は次第に押されはじめ、体を斬られてしまう。久遠は血を吐きながら倒れると、出雲の方向を向いて生きてと呟いていた。
出雲が姉さんと叫ぶと周囲の景色が狭まり、久遠から遠ざかってしまう。
「何で姉さんに近づけないんだ! 姉さん!」
次第に久遠と魔族の姿が見えなくなると、出雲は夢の世界から目覚めてしまった。目を開けた出雲はここはどこだと言いながら周囲を見渡した。
「そっか、ここは魔人族の……」
ゆっくりと体を起こすと、多少痛みを未だに感じていた。
「治療をしてくれたけど、まだ痛みがあるな……」
起き上がってベットに座ると、服を着ておらずに裸であることに気が付いた。
下半身はパンツを履いているが、上半身が裸なので少し恥ずかしい。
「何か着るものないのかな?」
周囲を見渡すも衣類は見当たらない。
あるのは医療器具やベットがもう一つある程度で、奥の方に事務所と書かれている部屋が見えるだけである。
「こじんまりとしているなー。村って言ってたからそれほど大きくはないのかな?」
ベットから立ち上がった瞬間、出雲のお腹から大きな音が鳴り始めた。
「お腹が空いたな。何日間食べていないんだろう」
お腹が空いて喉も乾いていると、診療所の扉が軽く叩かれた。
「もしもーし。今日も来ましたー」
その声を聞いた出雲は魔人族のことを教えてくれたレナだと声でわかった。
「入りますねー」
その言葉と共に診療所にレナが入ると、出雲が起きている姿が目に入る。
「目が覚めたのね! よかったぁ~。1週間も寝てたのよ? 体は平気?」
「だいぶ良くなったけど、1週間も寝てたのがびっくりだよ」
「衰弱をしていたし、死にそうだったから仕方ないわよ。今は体を癒すことを優先してね」
レナはそう言うと診療所に設置してある長方形の箱を開いて、そこから干し肉を取り出した。
「豚や鹿の肉だけど、凄い美味しいのよ。食べてみてよ」
「勝手に食べていいの? 怒られない?」
「平気平気。私がしょっちゅう食べに来てるけど、何も言われないから」
レナに手渡された干し肉を1個食べると、空腹も相まって凄い美味しいと感じていた。干し肉は食べたことがあるが、出雲は今食べている干し肉の味はまた格別な美味しさだと食べながら考えている。
「どうだろうな? 手術が終わったばかりと言っていたから、まだ寝ているんじゃないのか?」
ノアがまだじゃないのかと言うと、それでも行ってくるとレナは診療所内に入っていく。
「あの子は元気ー?」
レナが診療所に入ると、出雲はベットにて静かに眠っているようである。
上半身が裸の出雲は刺された傷跡が消えており、綺麗な体となっていた。
「大変だったよ。治療費はこの少年にたんまりと請求をしようと思っているところだ」
「この村の通貨を持っているのかしら?」
「なかったのなら働いて稼いでもらうさ」
小さく笑っている医師が出雲の顔を見ていると、出雲の顔が微かに動いたのを見逃さなかった。
「顔が動いた!? 目覚めるのか!? みんな来てくれ!」
医師のその言葉を聞いて、診療所で事務作業をしていた看護師達が駆け足で出雲のもとに来る。
「目覚めるから準備をしてくれ!」
「わかりました!」
医師と看護師達はレナの目の前で忙しく動き始めた。
レナは少年が起きるのねとワクワクしており、近くにあった丸椅子に座ることにした。
「人族の声を初めて聴くわ。楽しみー」
医療器具の音や、忙しなく動く医師と看護師の言葉を聞きながら待つこと30分。
ついに出雲が目を開けた。出雲は静かに目を開けると、ここはどこと小さく言葉を発した。
「あれが人族の声なのね……あまり私達と変わらない感じかな?」
目を輝かせながら出雲を見ているレナ。
すると出雲が医師の顔を見て目を見開いて魔族なのかと声を上げる。
「ま、魔族!? 俺に何をする気だ!」
叫んだ出雲は体を起こそうとした瞬間、全身に激痛が走ってしまう。
悲痛な声を上げながらベットに倒れた出雲は、歯を喰いしばって痛みに耐えているようである。
「ぐぅ……どうして俺が魔族に助けれているんだ……」
痛みに耐えながら右手で何かを探す素振りをしていると、医師が何を探しているんだと声をかけた。
「お前らに言うことはない! 俺をどうするつもりだ!」
「どうするも何も、私は君を救ったのだよ? 治療したんだ」
「治療?」
「そうだ。君は瀕死の状態で、今にも死にそうな状態だったんだ。そこにいるレナによって見つけられて私が治療したんだ」
そう言い医師の言葉を聞いたレナはどうも~と手を振っていた。
「それに、君は何か勘違いをしているな。私達は魔族ではない」
「魔族じゃない? 魔族と同じ角が生えているじゃないか!」
魔族と同じと聞いた医師がため息を一度つくと、レナが私達は魔族と人族の混血の子孫だよと笑顔で出雲に説明を始める。
「私達は魔族と人族が結婚して生まれた、魔族と人族の特徴を持つ魔人族よ。魔人族は今から300年前に生まれたらしいわ。魔人族は魔族と同じ角を持つけど、その角は魔族よりも小さいわよ」
出雲は角が小さいと聞いて、医師の額の左側に生えている角を見た。
確かにその角は戦った魔族よりも小さく、パッと見では気が付かない大きさである。
「でも、そこにいる女の子には角がないよ?」
不思議に感じている出雲がレナのことを言うと、それはとレナが口を開いた。
「それはねー。私には人族の血が濃く表れているの! この村では希少なんだよ!」
「ま、そういうことなんだ。あまり嫌ってやらないでくれよ」
レオがレナの頭部に右手を置きながら笑いかける。
出雲は魔族とは違うが、血が入っているのは確かなんだろと呟く。
「魔族の血が入っているのは確かだけど、見た感じあの威圧感は感じないし、俺を助けてくれた……魔族とは違う魔人族ってまた違う種族なんだな……」
出雲は天井を見上げて涙を流していた。
突然泣き出した出雲を見た医師達はどうしていいかわからなかった。だが泣いている出雲に対してレナだけは動き、側にあったタオルを手渡した。
「泣いてちゃ何も始まらないよ? これで涙を拭いて」
「……ありがとう」
タオルを受け取った出雲は顔に当てて涙を拭う。
どうして優しくしてくれるのだろうと考えていると、レナがこの村に来たんだから仲間だよと笑顔で出雲に話しかける。
「仲間か……あの魔族も君みたいだったらよかったのに……」
その言葉と共に出雲は寝てしまった。
手術が終わったばかりで体力がほとんど残っていなかったらしく、静かに目を閉じてしまった。
「ど、どうしたの!? なにかあったの!?」
レナが驚いているを医師が出雲の体を触り始めた。
「どうやら寝ているようだな。手術が終わったばかりで体力が戻っていなかったんだろう。今は寝かせておこう」
「わかったわ。また来るわね!」
その言葉と共にレナは診療所から出て行き、レオも続いて出て行った。診療所内は途端に静かになり、医師達は医療器具を片付け始めている。
出雲は周囲の音を気にせずに寝続けている様子である。
医師はこれから出雲がどう生きるのか不安に感じていたが、とりあえず治療費を払ってもらおうと請求書を書こうと決めていた。
「この少年がこれからこの村でどう生きるのか不安だが、なんとか生きていけるだろう。魔人族のことを人族に知ってもらえる良い機会でもあるしな」
医師が出雲の顔を見て寝ている出雲に語り掛けていると、看護師の女性が先生来てくださいと叫んでいた。
出雲は寝ている最中、魔族と戦っている夢を見ていた。
自身が戦っていると久遠が横から現れて魔族に攻撃をしていた。
「逃げてくれ姉さん!」
出雲が前にいる久遠に逃げてと叫ぶも、お姉ちゃんだからと言い魔族に戦いを挑んでいた。出雲は久遠のもとに駆けだしたかったが、足が地面から動かなくその場に立ち尽くすしかなかった。
「どうして動かないんだ! 姉さん!」
叫ぶも久遠にはその言葉が届かない。
魔族と戦っている久遠は次第に押されはじめ、体を斬られてしまう。久遠は血を吐きながら倒れると、出雲の方向を向いて生きてと呟いていた。
出雲が姉さんと叫ぶと周囲の景色が狭まり、久遠から遠ざかってしまう。
「何で姉さんに近づけないんだ! 姉さん!」
次第に久遠と魔族の姿が見えなくなると、出雲は夢の世界から目覚めてしまった。目を開けた出雲はここはどこだと言いながら周囲を見渡した。
「そっか、ここは魔人族の……」
ゆっくりと体を起こすと、多少痛みを未だに感じていた。
「治療をしてくれたけど、まだ痛みがあるな……」
起き上がってベットに座ると、服を着ておらずに裸であることに気が付いた。
下半身はパンツを履いているが、上半身が裸なので少し恥ずかしい。
「何か着るものないのかな?」
周囲を見渡すも衣類は見当たらない。
あるのは医療器具やベットがもう一つある程度で、奥の方に事務所と書かれている部屋が見えるだけである。
「こじんまりとしているなー。村って言ってたからそれほど大きくはないのかな?」
ベットから立ち上がった瞬間、出雲のお腹から大きな音が鳴り始めた。
「お腹が空いたな。何日間食べていないんだろう」
お腹が空いて喉も乾いていると、診療所の扉が軽く叩かれた。
「もしもーし。今日も来ましたー」
その声を聞いた出雲は魔人族のことを教えてくれたレナだと声でわかった。
「入りますねー」
その言葉と共に診療所にレナが入ると、出雲が起きている姿が目に入る。
「目が覚めたのね! よかったぁ~。1週間も寝てたのよ? 体は平気?」
「だいぶ良くなったけど、1週間も寝てたのがびっくりだよ」
「衰弱をしていたし、死にそうだったから仕方ないわよ。今は体を癒すことを優先してね」
レナはそう言うと診療所に設置してある長方形の箱を開いて、そこから干し肉を取り出した。
「豚や鹿の肉だけど、凄い美味しいのよ。食べてみてよ」
「勝手に食べていいの? 怒られない?」
「平気平気。私がしょっちゅう食べに来てるけど、何も言われないから」
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