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ep.01
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田仲修改め、田中治という名でこの世に生を受けて5年が経った
生まれた瞬間から今日まで、大きな出来事はなかった会うことができる相手は母親と年の離れた姉だけで、ほとんど家の中でしか過ごしていなかったのだ
しかし俺とて何もしていなかったわけではない
育成プログラムで与えられるミッションにできるだけ挑戦し、ボーナスや経験値を獲得していたのだ
生まれたてのステータス
lv.1
体力 10
武力 1
知力 1
魅力 10
運 100
現在のステータス
lv.11
体力 50
武力 1
知力 21
魅力 20
運 100
lvが上がると体力は勝手に上昇する。10回のレベルアップを経てステータスポイントを30ゲットした俺は、知力に20、魅力に10割り振った。おかげで5歳とは思えないほど頭は冴えているし、物事の飲み込みが恐ろしく早い。また顔立ちもかなり良い
そして俺には明日から家庭教師がつくのだ。家族以外の人に会うのは明日が初めてで少し緊張する
一日後
家庭教師の人がやってきた。パンツスーツでとても美人なお姉さんである
俺は母さんに手を繋がれた状態で出迎えた
「今日からオサムちゃんにお勉強を教えてくれる先生よ。とっても優秀な先生だから何でも聞いてもいいのよ」
母さんはそういって俺の手を放して挨拶しろと背中を押した
「オサムです。昨日5歳になりました。若輩者ですがよろしくお願いします」
少し丁寧に挨拶をすると、先生は少し驚いた表情をする。その顔を見た瞬間しまったと思った。5歳児にしては丁寧すぎたのだ。家では母さんや姉さんが普通に受け入れてくれているから油断していた
「オサムちゃんはね昔から賢くって、言葉を発したのも早かったし大人の会話もほとんど理解しているの。とても優秀なのよぉ」
母さんがフォローしてくれて、先生が顔を引き締めなおす
「私の名前は四葉カレンといいます。カレンはカタカナですが生まれも育ちも日本です。治さんは大変優秀と聞いておりましたが、ここまでとは思いませんでした。私も引き締めていきますのでよろしくお願いしますね」
カレンさんは俺に真面目に丁寧な挨拶をして、最後にニコッと笑顔を見せた。美人の笑顔はとても良いものだ
「お母さんは今日からお仕事に戻らないといけないから、オサムちゃんはカレンさんのいうことを聞いて良い子にするのよ。お姉ちゃんは週末には帰ってくると思うから」
「はい、わかりました。母さま」
母さんは今日から職場復帰である。母さんの職業はアパレルブランドの社長ということらしいがアパレル以外にもいろいろと事業をしているらしくかなり忙しい。いままでは在宅勤務で指示を出すだけで仕事を回していたようだが、今日から現場に復帰する。ちなみに本社はアメリカらしい。グローバルってすごい
「今日は初日ということで、ここでの生活を知りたいので普段の生活を送りながらお話しましょうか」
カレン先生がそう言って母さんと変わって家に上がる。カレンさんは家の構造を理解しているようで、迷うことなくリビングに向かって歩く
俺はその後ろについてリビングに向かった
生まれた瞬間から今日まで、大きな出来事はなかった会うことができる相手は母親と年の離れた姉だけで、ほとんど家の中でしか過ごしていなかったのだ
しかし俺とて何もしていなかったわけではない
育成プログラムで与えられるミッションにできるだけ挑戦し、ボーナスや経験値を獲得していたのだ
生まれたてのステータス
lv.1
体力 10
武力 1
知力 1
魅力 10
運 100
現在のステータス
lv.11
体力 50
武力 1
知力 21
魅力 20
運 100
lvが上がると体力は勝手に上昇する。10回のレベルアップを経てステータスポイントを30ゲットした俺は、知力に20、魅力に10割り振った。おかげで5歳とは思えないほど頭は冴えているし、物事の飲み込みが恐ろしく早い。また顔立ちもかなり良い
そして俺には明日から家庭教師がつくのだ。家族以外の人に会うのは明日が初めてで少し緊張する
一日後
家庭教師の人がやってきた。パンツスーツでとても美人なお姉さんである
俺は母さんに手を繋がれた状態で出迎えた
「今日からオサムちゃんにお勉強を教えてくれる先生よ。とっても優秀な先生だから何でも聞いてもいいのよ」
母さんはそういって俺の手を放して挨拶しろと背中を押した
「オサムです。昨日5歳になりました。若輩者ですがよろしくお願いします」
少し丁寧に挨拶をすると、先生は少し驚いた表情をする。その顔を見た瞬間しまったと思った。5歳児にしては丁寧すぎたのだ。家では母さんや姉さんが普通に受け入れてくれているから油断していた
「オサムちゃんはね昔から賢くって、言葉を発したのも早かったし大人の会話もほとんど理解しているの。とても優秀なのよぉ」
母さんがフォローしてくれて、先生が顔を引き締めなおす
「私の名前は四葉カレンといいます。カレンはカタカナですが生まれも育ちも日本です。治さんは大変優秀と聞いておりましたが、ここまでとは思いませんでした。私も引き締めていきますのでよろしくお願いしますね」
カレンさんは俺に真面目に丁寧な挨拶をして、最後にニコッと笑顔を見せた。美人の笑顔はとても良いものだ
「お母さんは今日からお仕事に戻らないといけないから、オサムちゃんはカレンさんのいうことを聞いて良い子にするのよ。お姉ちゃんは週末には帰ってくると思うから」
「はい、わかりました。母さま」
母さんは今日から職場復帰である。母さんの職業はアパレルブランドの社長ということらしいがアパレル以外にもいろいろと事業をしているらしくかなり忙しい。いままでは在宅勤務で指示を出すだけで仕事を回していたようだが、今日から現場に復帰する。ちなみに本社はアメリカらしい。グローバルってすごい
「今日は初日ということで、ここでの生活を知りたいので普段の生活を送りながらお話しましょうか」
カレン先生がそう言って母さんと変わって家に上がる。カレンさんは家の構造を理解しているようで、迷うことなくリビングに向かって歩く
俺はその後ろについてリビングに向かった
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