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【完】幽霊さんは恋をする -智生の話-
第5話:幽霊さんと肝試し
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その日は夏休み前最終日。
テスト期間はさすがに教室でテストを受けた俺だが、相変わらずそれ以外の時間は旧校舎の美術室で過ごしていた。
……いや、“相変わらず”というのも違うか。
意味もなく旧美術室にふらふら足を向けていたころと違って、最近は夕木が来る前に行かなくてはという謎の使命感に駆られて無駄に急いで向かっている。
自分でも何がこんなに俺を“幽霊さん”ごっこに駆り立てているのかわからない。
夕木もいつもと変わらず、テストが終わると旧美術室に現れた。
テスト期間中は、夕木も俺に話しかけることよりも勉強をすることのほうが多かった。
しかしそのテストが終わった今、夕木はいつもより晴れやかに見える。
夕木は一応文系らしいが、真面目そうな印象にたがわず、勉強自体が全般好きではあるようだ。
「今回の古文の範囲なんだけどね」
そうテストの話をする声ははずんで聞こえる。
俺はと言えば、やはり頷いたり笑いかけてみたりと、夕木の話に耳を傾けているだけだ。
当然同じテストを受けている。
心の中では、もうちょいしっかり同意も意見もしてるのだが、声を出すことはない。
(夕木の話が分かるくらいには勉強分かるやつでよかった)
俺のサボりがまあまあ見逃されているのも、俺がそこそこ出来るほうだからだ。
教科書に目を通しておけばそれなりに解くことができるから、テストもそう酷いことにはならない。
もちろん、きちんと努力している秀才たちに比べたら勝てないが。
今まで勉強とはそういうもので、知識はそれ以上でもそれ以下でもなかった。
でも、こうして夕木がなんだか楽しそうに話しているのを聞いていると、同じ知識を持っていてよかったと思える。
声に出して返事していなくても、一生懸命な夕木の話を「分かる」ことができる自分ではいたいと思うからだ。
テストが終わった解放感からか、夕木はいつもよりおしゃべりだった。
いつも黒板の下にちんまり収まっているのと比較すると、心なしかのびのび寛いでいるようにも見える。
(もしかしたら夏休み前最後だと思っているからかも)
勉強の話をこんなに楽しそうにする奴が補修を受けるとは思えないので、多分やっぱり夏休みにこいつは来ない。
そうなるとここで過ごすのはラストと思っているのかもしれない。
そう思うと多少名残惜しく、俺もいつもよりもより夕木の話にしっかり耳を傾けていた。
だからだろうか。
いつもよりも少し遅くなり、すっかり薄暗くなってしまった。
ちょうど、そう。俺たちが初めて会った時みたいに。
その時、遠くから声が聞こえた。
「――、――!!」
「――でさあ! ――くね?」
めったに俺たち以外の音のしない旧校舎でそれは久々の出来事だった。
(なんだ? 男子生徒……? 何人かいるな)
耳を澄ました俺の一方、夕木は明らかに緊張感をあらわに固まっていた。
ただでさえ白い顔が、さらに白くなるので俺は驚く。
そうしているうちにも、その声たちは近づいてくる。
「やっば! やっぱ旧校舎雰囲気あるわ」
「こえ~~~~~、やっぱマジなんじゃね? 七不思議」
「ばっかだな、そうやって自分で雰囲気盛り上げてたら世話ねーわ」
「肝試ししようぜって誘ってついてくるやつに言われたくねー」
大騒ぎしている声の主たちは、どうやら肝試しのために侵入しているらしい。
「つーか、七不思議ってあれだろ? 音楽室で勝手に鳴るピアノとか、踊り場の鏡が血に染まるとか」
「俺、全部は知らんわ」
「なんか七不思議は昔この校舎で死んじゃった生徒たちに由来してるんだとかなんだとか」
「あれだろ、美術室の幽霊は、一生絵を描いてんだって。なんでも元美術部で――」
(へえ)
俺は目を瞬かせる。
美術室も七不思議の現場ってことになってたのか。全く知らなかった。
(夕木は七不思議を知ってたのかもしれないな)
だから、美術室にいた俺のことを七不思議の“幽霊さん”だと思ったのかも。
その夕木は今、体育座りでぎゅっと縮こまっている。
(震えてる……?)
思いのほか怖がっている様子に俺は動揺する。
(つかやっぱ怪談苦手なんじゃねえか!)
幽霊が怖くないといったのは夕木だったが、オカルト好きとは誰が言ったのか。
全然嘘じゃんか。
(ああもう……)
理不尽とわかっていても、穏やかだった時間を邪魔されてイライラしてくる。
生徒たちの七不思議の話はとどまることを知らない。今もそれらしく怪談をしている。
肝試しだからそういうものだろう。
だけど、目の前で夕木が怖がっているのを見ると焦りが募る。
(来るな)
どうにかやめさせたくて。でもどうしたらいいのかわからなくて。
男子生徒が教室に近づいてくる。
「あ、ここじゃね? 美術室の幽霊がでるとこ」
「幽霊の描いてる絵を見たら死ぬんだっけ」
「やば、なんでだよ」
「中見てみる?」
(――)
ドン!
気付けば棚を叩いていた。
夕木が飛び上がるのと同時に、廊下の外もピタッと静かになる。
物を叩くことなんてそうそうない。
でも、男子生徒にどうしても中に入ってきてほしくなくて。
俺は扉に近づく。
「え……あの……誰かいますかー……?」
外から男子生徒が恐る恐る声をかけてくる。
俺はできるだけ平坦な声になるように努めて口を開いた。
「なに。俺の描いた絵が見たいの」
俺が低い声でそう言うと。
扉の前で男子生徒たちが一様に息をのんだのがわかった。
「ごっ、ごめんなさい!!」
「失礼しました……!!!!!!」
肝試し軍団は脱兎のごとく逃げ出した。
ダダダダダダッ!とすごい勢いで足音が遠ざかっていく。
俺はほっとして夕木を振り返る。
「大丈夫か?」
そう、声をかけてから気づいた。
「あ……」
「幽霊さん、しゃべれるの……?」
夕木は目を丸くして俺を見ていた。
「あーっと……」
そうだった。幽霊設定を忘れていた。
(やばいやばいやばい)
どうする?
夕木との時間を邪魔されたくなくて。これ以上夕木を怖がらせたくなくて。
何も考えずに声を出してしまった。
慌てた頭ではろくな解決策が浮かばない。
夕木は俺を“幽霊さん”だと思っているからあんなに穏やかに過ごしてくれていたわけで。
ただ夕木との関係を壊したくない。その気持ちだけが俺に口を開かせた。
「あー……その、たくさん一緒にいたし? お前にも声が聞こえるようになった、的な……」
(なんっだそれ……!)
自分で馬鹿かと思うようなことを言ってしまう。
恋愛ゲームの好感度じゃあるまいし。
一緒に過ごしたら声が聞こえるようになるとかどんな設定だ。
普段は人にこんな無様をさらさないのに。
あまりの羞恥心にカッと熱くなる。
でも、夕木は瞬きをゆっくり二つすると、へにゃっと笑った。
しかも。
「そっか」
夕木の綺麗な目が潤みだして焦る。
(なんだ!? 嘘つかれてたって泣かれる!?)
柄にもなくめちゃくちゃ焦る。
そんな俺を差し置いて夕木は口を開いた。
「幽霊さんも誰かと仲良くなるとかあるんだ」
(?)
何を言われているのかわからず固まると、夕木がそろそろと近づいてくる。
「うれしい。あ、ありがとう」
(――これは)
切り抜けた、のか?
よくわからないが、夕木は納得したみたいだ。
「そ、その……情けないんだけど、ちょっと……いっぱい人が来るの怖くて」
「人が来るのが?」
「うっ、うん……変だよね」
声を出せるという設定にした以上、いつもと違ってちゃんと声に出して相槌を打つ。
と、夕木も慣れなさそうにしている。
でもなんだか、嫌な感じはしなくって。
「だから、幽霊さんが追い払ってくれたのほっとした」
「……俺、人を脅しちゃったな」
「うん……ちょっとびっくりした」
「いい幽霊じゃなくね?」
「でっでも! 俺のこと心配してくれたから。いい幽霊、だと思う」
俺にとっては、と夕木が笑ったから俺も笑う。
夕木が一生懸命話してくれているのがうれしい。
誰かと話せてうれしいなんて。こんなこと初めて思った。
「ねえ、明日から夏休みなんだけど……」
「うん」
「……夏休み中も、俺が来たらまたお話ししてくれる?」
そうおずおずと聞かれて。
「俺もここに居るって約束する。……また来いよ」
俺は自分でも驚くくらい笑顔で答えたのだった。
テスト期間はさすがに教室でテストを受けた俺だが、相変わらずそれ以外の時間は旧校舎の美術室で過ごしていた。
……いや、“相変わらず”というのも違うか。
意味もなく旧美術室にふらふら足を向けていたころと違って、最近は夕木が来る前に行かなくてはという謎の使命感に駆られて無駄に急いで向かっている。
自分でも何がこんなに俺を“幽霊さん”ごっこに駆り立てているのかわからない。
夕木もいつもと変わらず、テストが終わると旧美術室に現れた。
テスト期間中は、夕木も俺に話しかけることよりも勉強をすることのほうが多かった。
しかしそのテストが終わった今、夕木はいつもより晴れやかに見える。
夕木は一応文系らしいが、真面目そうな印象にたがわず、勉強自体が全般好きではあるようだ。
「今回の古文の範囲なんだけどね」
そうテストの話をする声ははずんで聞こえる。
俺はと言えば、やはり頷いたり笑いかけてみたりと、夕木の話に耳を傾けているだけだ。
当然同じテストを受けている。
心の中では、もうちょいしっかり同意も意見もしてるのだが、声を出すことはない。
(夕木の話が分かるくらいには勉強分かるやつでよかった)
俺のサボりがまあまあ見逃されているのも、俺がそこそこ出来るほうだからだ。
教科書に目を通しておけばそれなりに解くことができるから、テストもそう酷いことにはならない。
もちろん、きちんと努力している秀才たちに比べたら勝てないが。
今まで勉強とはそういうもので、知識はそれ以上でもそれ以下でもなかった。
でも、こうして夕木がなんだか楽しそうに話しているのを聞いていると、同じ知識を持っていてよかったと思える。
声に出して返事していなくても、一生懸命な夕木の話を「分かる」ことができる自分ではいたいと思うからだ。
テストが終わった解放感からか、夕木はいつもよりおしゃべりだった。
いつも黒板の下にちんまり収まっているのと比較すると、心なしかのびのび寛いでいるようにも見える。
(もしかしたら夏休み前最後だと思っているからかも)
勉強の話をこんなに楽しそうにする奴が補修を受けるとは思えないので、多分やっぱり夏休みにこいつは来ない。
そうなるとここで過ごすのはラストと思っているのかもしれない。
そう思うと多少名残惜しく、俺もいつもよりもより夕木の話にしっかり耳を傾けていた。
だからだろうか。
いつもよりも少し遅くなり、すっかり薄暗くなってしまった。
ちょうど、そう。俺たちが初めて会った時みたいに。
その時、遠くから声が聞こえた。
「――、――!!」
「――でさあ! ――くね?」
めったに俺たち以外の音のしない旧校舎でそれは久々の出来事だった。
(なんだ? 男子生徒……? 何人かいるな)
耳を澄ました俺の一方、夕木は明らかに緊張感をあらわに固まっていた。
ただでさえ白い顔が、さらに白くなるので俺は驚く。
そうしているうちにも、その声たちは近づいてくる。
「やっば! やっぱ旧校舎雰囲気あるわ」
「こえ~~~~~、やっぱマジなんじゃね? 七不思議」
「ばっかだな、そうやって自分で雰囲気盛り上げてたら世話ねーわ」
「肝試ししようぜって誘ってついてくるやつに言われたくねー」
大騒ぎしている声の主たちは、どうやら肝試しのために侵入しているらしい。
「つーか、七不思議ってあれだろ? 音楽室で勝手に鳴るピアノとか、踊り場の鏡が血に染まるとか」
「俺、全部は知らんわ」
「なんか七不思議は昔この校舎で死んじゃった生徒たちに由来してるんだとかなんだとか」
「あれだろ、美術室の幽霊は、一生絵を描いてんだって。なんでも元美術部で――」
(へえ)
俺は目を瞬かせる。
美術室も七不思議の現場ってことになってたのか。全く知らなかった。
(夕木は七不思議を知ってたのかもしれないな)
だから、美術室にいた俺のことを七不思議の“幽霊さん”だと思ったのかも。
その夕木は今、体育座りでぎゅっと縮こまっている。
(震えてる……?)
思いのほか怖がっている様子に俺は動揺する。
(つかやっぱ怪談苦手なんじゃねえか!)
幽霊が怖くないといったのは夕木だったが、オカルト好きとは誰が言ったのか。
全然嘘じゃんか。
(ああもう……)
理不尽とわかっていても、穏やかだった時間を邪魔されてイライラしてくる。
生徒たちの七不思議の話はとどまることを知らない。今もそれらしく怪談をしている。
肝試しだからそういうものだろう。
だけど、目の前で夕木が怖がっているのを見ると焦りが募る。
(来るな)
どうにかやめさせたくて。でもどうしたらいいのかわからなくて。
男子生徒が教室に近づいてくる。
「あ、ここじゃね? 美術室の幽霊がでるとこ」
「幽霊の描いてる絵を見たら死ぬんだっけ」
「やば、なんでだよ」
「中見てみる?」
(――)
ドン!
気付けば棚を叩いていた。
夕木が飛び上がるのと同時に、廊下の外もピタッと静かになる。
物を叩くことなんてそうそうない。
でも、男子生徒にどうしても中に入ってきてほしくなくて。
俺は扉に近づく。
「え……あの……誰かいますかー……?」
外から男子生徒が恐る恐る声をかけてくる。
俺はできるだけ平坦な声になるように努めて口を開いた。
「なに。俺の描いた絵が見たいの」
俺が低い声でそう言うと。
扉の前で男子生徒たちが一様に息をのんだのがわかった。
「ごっ、ごめんなさい!!」
「失礼しました……!!!!!!」
肝試し軍団は脱兎のごとく逃げ出した。
ダダダダダダッ!とすごい勢いで足音が遠ざかっていく。
俺はほっとして夕木を振り返る。
「大丈夫か?」
そう、声をかけてから気づいた。
「あ……」
「幽霊さん、しゃべれるの……?」
夕木は目を丸くして俺を見ていた。
「あーっと……」
そうだった。幽霊設定を忘れていた。
(やばいやばいやばい)
どうする?
夕木との時間を邪魔されたくなくて。これ以上夕木を怖がらせたくなくて。
何も考えずに声を出してしまった。
慌てた頭ではろくな解決策が浮かばない。
夕木は俺を“幽霊さん”だと思っているからあんなに穏やかに過ごしてくれていたわけで。
ただ夕木との関係を壊したくない。その気持ちだけが俺に口を開かせた。
「あー……その、たくさん一緒にいたし? お前にも声が聞こえるようになった、的な……」
(なんっだそれ……!)
自分で馬鹿かと思うようなことを言ってしまう。
恋愛ゲームの好感度じゃあるまいし。
一緒に過ごしたら声が聞こえるようになるとかどんな設定だ。
普段は人にこんな無様をさらさないのに。
あまりの羞恥心にカッと熱くなる。
でも、夕木は瞬きをゆっくり二つすると、へにゃっと笑った。
しかも。
「そっか」
夕木の綺麗な目が潤みだして焦る。
(なんだ!? 嘘つかれてたって泣かれる!?)
柄にもなくめちゃくちゃ焦る。
そんな俺を差し置いて夕木は口を開いた。
「幽霊さんも誰かと仲良くなるとかあるんだ」
(?)
何を言われているのかわからず固まると、夕木がそろそろと近づいてくる。
「うれしい。あ、ありがとう」
(――これは)
切り抜けた、のか?
よくわからないが、夕木は納得したみたいだ。
「そ、その……情けないんだけど、ちょっと……いっぱい人が来るの怖くて」
「人が来るのが?」
「うっ、うん……変だよね」
声を出せるという設定にした以上、いつもと違ってちゃんと声に出して相槌を打つ。
と、夕木も慣れなさそうにしている。
でもなんだか、嫌な感じはしなくって。
「だから、幽霊さんが追い払ってくれたのほっとした」
「……俺、人を脅しちゃったな」
「うん……ちょっとびっくりした」
「いい幽霊じゃなくね?」
「でっでも! 俺のこと心配してくれたから。いい幽霊、だと思う」
俺にとっては、と夕木が笑ったから俺も笑う。
夕木が一生懸命話してくれているのがうれしい。
誰かと話せてうれしいなんて。こんなこと初めて思った。
「ねえ、明日から夏休みなんだけど……」
「うん」
「……夏休み中も、俺が来たらまたお話ししてくれる?」
そうおずおずと聞かれて。
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俺は自分でも驚くくらい笑顔で答えたのだった。
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