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2.経理部、田中A子
☆その15、久遠秋人は無我夢中①
しおりを挟む家に入れて、風呂沸かして、酒飲んで。
正直、ずっと半勃ちだった。
すっぽりと身体の中に抱き込めてしまえば、それだけで臨戦態勢。
興奮しすぎ、中坊のガキかよ。頭ん中で嗤ってみても一向に収まる気配がない。早くシたい、というよりは、ひたすらエンボちゃんを愛でたい気持ちの方が強くなっていた。隅から隅まで余すことなく。まぁ、その先には必ずセックスがあるんだけど。
だから、
「さ、さわんないでください! そこっ」
こういうところも、愛でたくなるというもので。
「やっ……いやっ……!」
「エロいなぁ、お尻がビクビクしてる。穴きもちい?」
「きもちく、ない」
別に執着があるわけじゃない。
やっぱりちょっと抵抗あるし、挿れるなんてのは想像できない。ただ、女の子によってはここが好き、という子もいたから、あくまで前戯の範囲で触るくらいなら構わない。
なにより。
「うそばっかり。嘘つきには挿れちゃおうか」
わざと爪を窄みに立てて、カリ、と引っ掻いてみせる。さっきまで戸惑いながらも感じていた彼女が、身を強張らせて、泣きそうになりながら見上げられる、その、顔。
「ごめんごめん、冗談」
危ない。
「~~ッ! こ、の、ド変態!」
射精るかと思った。あー、危ない。
しばらくエンボちゃんに本気でキレられて、なんとか落ち着いてくる。SMなんて興味ないと思っていたのに、なんとなく、Sの気持ちが分かった気がした。
「ねえ、今日は後ろからしてみよっか」
「いいですけど……」
ひくついてた穴を眺めたい、なんて下心でバックを提案したけど、エンボちゃんの表情が曇って意識が変わった。これは、あんまり好きじゃない顔だ。
「……怖い?」
「ん……大丈夫、です」
「……じゃあ、一回慣らしてみよっか。痛かったら教えて?」
「はい」
いい子、いい子。
四つ這いになってもらう。白い背中、丸いお尻、艶やかな黒髪から覗くうなじ。自分がチリチリと焦げつきそうになるのを理性で押し留める。さあ、どうしようか。
腰を掴んでみる。
やっぱり緊張している。
あまりいい思い出がなさそうだ。となれば、いい思いを沢山させてあげたい。いきなり挿れて痛がられるのは避けたかった。
「ん、え、なにして……ッ」
入口であそんでみる。充分に濡れているから、これだってまあまあな刺激だ。挿れてしまいたくなる気持ちを抑えて往復する。お尻や腰がひくひくとうごめいて、やっぱり挿れたくなる。……足りない。
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