くすぐり小説【想像したことを書き綴るだけ】

ホロン

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短編小説 - 家族・友達・仲間くすぐり

私にだけ与えられる刺激 前編

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私には絶対にバラせないことがある。
ある人と交わした密約。
一見良さそうに見えて実は辛いこと。
私はそのある人と密約を交わしたことにより、日常生活に支障が出るようになった。
正確に言えば外部見えるわけではないのだが、それは私が我慢をしているから。
ある人との提案とは、「お金を渡す代わりに…」という感じのものだ。
説明はややこしいというか長すぎて言えない。
というか実際にその約束を果たす時になった時に説明するのがいいだろう。
それは、私が起きてる時間のどこか、一人になった時にだけ交わされる。


月曜日、今日もまた慣れてしまった1週間が始まる。
午前中の授業は特に何もない。
いつも通り授業を受け、いつも通り休み時間を過ごすだけ。
勉強する以外の選択肢がない私は、休み時間も予復習するという真面目さ。
別に真面目というわけではない。
ただ暇なだけなのだ。
そうして午前中は終わり、お昼休みに入る。
早弁していた私は、とある場所へと向かう。
この学校内で私しか来ないであろう、校舎裏だ。
もちろん、ここには私しか来ない。
少し心を整え、念のために物陰に隠れ、下着を脱ぐ。
そして両手を頭の上にし、力を入れて動かすまいとする。
その瞬間、それはくる。
「ん…くふ…。」
今回は足裏から。
本来地面についてるはずの足裏から、くすぐったさが伝わる。
なぜくすぐったさがくるのか。
これは、ある男の密約が原因だ。
私は密約の内容で、お金を受け取れることになった。
月収制で大体10000円だ。
安いかどうかはまだ私には分からないが、お金をもらえるのはいい。
そして、その代償がくすぐり。
正確には神経複製共有だ。
詳しく説明すると、私の神経は今のこの私の体にある。
そしてその神経はもう一つ存在し、そちらを刺激すれば同じ感覚が私に伝わる。
ある人に私が渡したのは、特定の部位を何個かだ。
両腋、両腋腹、お腹、胸全体、股及び内股、足裏。
これらの部位は実質的に2つ存在している形になっていて、一方は私の体の一部、もう一方は密約によって生成された感覚共有体部オブジェクトにある。
ある人は、それを通して私の体をくすぐったりし、ものすごく小さいカメラで反応を楽しんでいる。
下着を脱いだ理由は、イかされることもあるからだ。
ある人の性癖はくすぐりなのだが、それだけじゃ足りない時にイかされる。
とまあこれが私がある人と交わした密約だ。
くすぐったさは足裏から始まり、今はうち太ももに来ている。
私が苦手な部位だ。
足を閉じないように言われているのだが、拒絶反応で閉じそうになってしまう。
それを何とか抑えるせいか、ずっとプルプル震えてしまう。
この反応がお気に入りらしい。
次は腋と腋腹の交互くすぐりだ。
「あふ!?ん~!?くふふ…!」
笑いそうになるがなんとか耐える。
周りに人はいないとは言え、念には念を入れないといけない。
腋と腋腹も苦手だ。
触れられたそうになっただけで身震いし、触れただけで体が震え、くすぐられてびくんと反応してしまう。
「あは…あははははは…あはははは…。」
あまり大きくない声で笑う。
これが少しだけ長く続いた後、予測不可能な感覚になる。
少し複雑な説明をしよう。
本来現実世界でくすぐる場合、くすぐりながら場所を移動させるときは、そこまでの過程も全てくすぐることになる。
離すとしても、一瞬だけ猶予が生まれるものだ。
だけど、今私が受けてるくすぐりでは、それを凌駕してくる。
というのも、さっき私が言った感覚共有体部オブジェクトというのは、体の一部を切り取ったような形をしており、自由に並び替えができるのだ。
もし仮に両腋と両腋腹を横に並べる時、隣り合うものが右腋腹と左腋だった場合、猶予がない形でくすぐる部位が急に変わる。
つまりくすぐる場所の移動が激しくなるのだ。
ある人は、それを四角形のように並べるのが好きで、片手で変な動きをしてくすぐる。
こうなると、私は全く予測が出来ず…。
「いひ!?あははははははははははは!」
耐えるのは不可能になる。
場所はいいところを選んでるので、漏れる声量は少ないが、それでも気にしてしまう。
でも自力で抑えることができないため、笑うしかない。
そこからさらに追い詰めてくるものがある。
不規則かつ不可解なくすぐりに加えて、ある人は私の股を攻めてくる。
股の生成部位は他のよりもはるかに精密で、内部まで緻密な構造となっている。
つまり、オブジェクトとは言えど、そこにある「穴」に入れれば当然…。
「あひゃはははははははははははははは!」
何も入っていないはずなのに、何かが内部に入ってくる感覚がある。
そして、それは中で暴れ回り、私の下半身を汚していく。
ここまでされてしまっては、イかないはずがない。
下着を脱いでおいて、今日は正解だったようだ。
まあ今はそんな思考すらないが。
上半身では魔法拘束されているかのように動かさない両手の下でくすぐったさに襲われ、下半身では純粋な愛撫によって昇天させられる。
そのタイミングでいつも…。
キーンコーンカーンコーン。
5分前のチャイムだ。
これが鳴ると、全ておさまる。
私は腕を下ろして、下着を履く。
慣れているためできることだが、最初のうちへばってしまっていた。
ハンカチで濡れているところを拭き、こうして私は午後の授業を受けるのだった。
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