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第一章
聖なる地 78
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ニフエルは、姿勢を正すとはっきりとした声で言った。
「聖なる乙女よ、失礼な事を申しました。貴方に、聖なる歌い手の称号を授けましょう。こちらへ。」
フィリアは、ニフエルの前に跪く。
ニフエルは、フィリアの額に手をかざした。すると、暖かな光にフィリアは包まれる。
額には、聖なる歌い手の称号の印である印が刻まれ、喉にはチョーカーの様な紋様が現れる。そして、肌に吸い込まれるようにして消えた。
「聖なる乙女よ、グリードを、、、開放する事が出来るのですか?」
ニフエルの言葉に、フィリアは表情を歪めた。
「今はまだ、魔力が足りないわ。卒業式の日、私の魔力は最大になる。その時に、グリードを開放する事が出来る。」
「ならば、その時までグリードをここで封印しておきましょう。」
その言葉にフィリアは怒鳴り声を上げた。
「嫌よ!グリードを返して!」
「いつ正気を失うか分からない存在を、放置は出来ません。」
「そんな事にはならないわ。」
「ならば貴方に、グリードが暴れた時に抑える力はありますか?」
フィリアはニフエルを睨みつけた。
「あるわ。」
ニフエルはため息をついた。
「ならばこちらへ。」
フィリアに背を向けてあるき出したニフエルをフィリアが慌てて追いかける。
案内された場所は闘技場のようであった。
「私と手合わせを。もし、私に敵わぬ場合は、魔力が最大になるまで待ってほしいのです。」
フィリアは、その言葉に息を呑んだ。
ニフエルは、聖龍の中で最強と謳われる存在である。
だが、戦わないで負けを認めるようなフィリアではない。
「勝ったら、グリードを連れて帰るわ。」
ニフエルとフィリアは睨み合った。
「聖なる乙女よ、失礼な事を申しました。貴方に、聖なる歌い手の称号を授けましょう。こちらへ。」
フィリアは、ニフエルの前に跪く。
ニフエルは、フィリアの額に手をかざした。すると、暖かな光にフィリアは包まれる。
額には、聖なる歌い手の称号の印である印が刻まれ、喉にはチョーカーの様な紋様が現れる。そして、肌に吸い込まれるようにして消えた。
「聖なる乙女よ、グリードを、、、開放する事が出来るのですか?」
ニフエルの言葉に、フィリアは表情を歪めた。
「今はまだ、魔力が足りないわ。卒業式の日、私の魔力は最大になる。その時に、グリードを開放する事が出来る。」
「ならば、その時までグリードをここで封印しておきましょう。」
その言葉にフィリアは怒鳴り声を上げた。
「嫌よ!グリードを返して!」
「いつ正気を失うか分からない存在を、放置は出来ません。」
「そんな事にはならないわ。」
「ならば貴方に、グリードが暴れた時に抑える力はありますか?」
フィリアはニフエルを睨みつけた。
「あるわ。」
ニフエルはため息をついた。
「ならばこちらへ。」
フィリアに背を向けてあるき出したニフエルをフィリアが慌てて追いかける。
案内された場所は闘技場のようであった。
「私と手合わせを。もし、私に敵わぬ場合は、魔力が最大になるまで待ってほしいのです。」
フィリアは、その言葉に息を呑んだ。
ニフエルは、聖龍の中で最強と謳われる存在である。
だが、戦わないで負けを認めるようなフィリアではない。
「勝ったら、グリードを連れて帰るわ。」
ニフエルとフィリアは睨み合った。
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