異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

転生者

燻製小屋の壁に使う大きな葉っぱを採りに行く道中

アン「それで特殊な事情ってもんを聞いてもいいか？」

ショウ「ああ　それなんだが実は俺は転生してこの世界に来たんだ
　　　　その時に神様から『強靭な肉体』を授けてもらったんだ」

アン「へーそんな人がいるとは聞いたことがあるけど兄ちゃんがそうなのか」

思っていたより普通の反応で少し驚いた

ショウ「こういうことはよくあることなのか？」

アン「よくってほどじゃないんじゃないかな？あたしは出会うの初めてだし
　　　ただ転生者はそれぞれすごい力を持ってて、嘘か本当か知らないけど
　　　色々な話をきいたりことあるぜ」

ショウ「なるほど　思っていたより隠す必要はないということか」

アン「うーん　それは兄ちゃん次第かもなー」

ショウ「どういうことだ？」

アン「なんかお偉いさん達は手元に強い奴らを置いときたいみたいで
　　　保護という名目で転生者を集めてたりするみたいだぜ」

アン「待遇は悪くないみたいだし兄ちゃんもそういう生活がしたいんなら
　　　隠さなくてもいいんじゃないかな？」

ショウ「ははは　そういった生活がしたいならこの環境を選んでないから
　　　　ばれるのは都合が悪そうだな」

そういうとアンは少しうれしそうな顔をして

アン「へへへ　兄ちゃんならそういうと思ってたぜ！」

アン「なあ！神様ってどんな姿なんだ！どんな事話したんだ？色々教えてくれよ！」

神の話をしたからなのかアンはいつも以上に上機嫌で色々聞いてくる

ショウ「そうだな　目的地まではまだかかりそうだ　一から順を追って話そう」

二人で川沿いをゆっくり歩きながらこちらに来てからの事を話した。