デッドエンドウォー シンフォニア

紅雪

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47.もうこれしかない、嫌気

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クエストLV12-18 洞窟内のゴミ掃除1

「・・・」
しょうもねぇ。
というか、ここまで来てまだこのクエストを出すつもりか。制作者、どんだけゴミ掃除が好きなんだよ。
しかも1って書いてるよな、俺の気のせいじゃないよな・・・

「私、茶道のお稽古の時間でしたわ。」
突如そう言いだして何処かに行こうとするアヤカ。当然、その肩を掴んでやる。
「いつから茶道なんか始めたのかなぁ?」
「よ、幼少の頃からですわ。」
「嘘つけ!」
俺の質問に対して、目を泳がせながら答えるアヤカ。明らかに嘘じゃねぇかと思った。だいたい習い事を普段からしている奴は、DEWSに入り浸るわけがない。
そう考えると、アヤカはお嬢様だが、家の縛りとかないのか?

「大物も居るから。」
今までの流れからすると、概ね雑魚に混じってボスクラスの敵が存在する。どうせ今回もその流れだろう。
「本当ですの?居なかったら書道のお稽古に行きますわよ。」
茶道はどうした・・・

茶道にしろ書道にしろ、ゲームの空いた時間にやるもんじゃないだろうが。

「いや、戦え。」
うわぁ、すげぇ嫌そうな顔をしやがった。
「面倒ですわ。」
さらっと本音を言いやがったな。
「どっちみちクエストをクリアしなきゃ先に進めないだろうが。」
「・・・そうでしたわ。」
基本的な事すら失念してるじゃねぇか。

「でもまぁ、12もこれで最後だし、行こうよ。」
そう、タッキーの言う通りLV12の締めがゴミ掃除だ。こんなもの、さっさと終わらせて次のLVに行きたい。
「最後にゴミ掃除って、なんなのって感じだけど。」
「あら、月下はゴミ掃除を楽しそうにやってますよね。」
「あはは、雑魚をまとめて攻撃すると気分がいいんだよね。」
確かに、月下の場合は槍斧なんで、まとめて敵を蹴散らせそうだ。というか、実際に喜々として振り回しているところを見ているのだが。あれはあれで、気分爽快そうでいいと思えた。

まぁ、今更新しい武器を使う気も起きないが。結局、制作するには材料が必要だし、またそれを集めるのかと考えると面倒だ。

「私も、たまには雑魚を狩ってストレス発散したいなぁ。」
「あるのか?」
「あ、酷くない?社会人はいろいろあるのよ。」
マリアの場合、終始あんな態度なので思わず聞いてしまったが、そうだった。社会人なんだよな。うちの親父も、たまに母さんに言っていたりするが、俺自身経験がないので分からない世界だ。
「そう、だよな。すまん。」
「殊勝なのは似合わないわよ。」
そう言ってマリアは微笑んでくれる。余計なお世話だ、どうせ俺は単純だよ。まぁ、余計な気を遣わせたのは悪いと思うけど。

「僕に出来る事なら、なんでもするよ。」
今の会話を聞いていたタッキーが割り込んでくる。まぁ、好きにしてくれ。自分から苦労に飛び込んで行くなんて、よくやるよ。
「大丈夫よ。次のクエストで発散するから。」
「そう、必要になったら言ってね。」
体よく断られたと俺には思えるんだが、タッキーは前向きだな。

「とりあえず、向かうか。」
「えぇ、剣の錆にしてあげますわ。」
呼んでねぇ・・・
今日は居なくて静かだと思ったのに。どっから沸いて出やがった。


クエストの場所は、スニエフの街から出てそんなに行かない場所だ。遠出しなくていいのは楽なんだが、景色がつまらない。
スニエフの街から先に進むには、3つの扉がある。その先はどれも地底へと続いている道なのだが、それぞれ名前がついていた。
陽至(ようし)の道
ホルト外道(がいどう)
始界先道(しかいせんどう)
意味はあるのだろうが、意味はわからん。街道が無いという事は、この先に街は無いのだろうか?そもそも道というよりは、どれも洞窟なんだが・・・。まぁ、ゲームを進めてみなければ、その辺も分からない。

今回のクエストは、中央から下っていくホルト外道でのゴミ掃除だ。

目的地まではいつも通り雑談をしながら進む。このメンバーのいいところは、話す内容が概ねくだらない。だから気が楽でいいのかもしれない。
まぁ、一番くだらないのはアヤカとアリシアの会話だが。
会話とは言えないか、あれは。
今日は今のところ、二人とも大人しいから平和そのものだ。

暫く進むと、道が広くなっているんだが、どうやらそこが目的地らしい。遠目にも蠢く魔獣が見て取れる。
相変わらずわらわらと居る魔獣の群れを見ると萎えて来る。だって面倒なんだよ、あの数を相手にするのは。

「げ・・・」
「うわぁ、これキツイんじゃないかな。」
「あたし、なんかやりたくない・・・」
「流石に、横暴じゃないでしょうか。」
敵を視認できる距離になると、それぞれが嫌気のさす言葉を吐く。アヤカとマリアはまだ何も言わないが、マリアの苦笑は分かるとして、戦闘狂のアヤカの顔が引き攣っているのは珍しい。

外道に居る魔獣は例の蜥蜴だ。埋めつくすように存在するのは、いつもの事だからいいのだが。問題は焦閃龍エベリヌスが5体も居る事だ。少し前に単体で戦闘した敵だが・・・
5体は多すぎだろ!!
実際、単体で戦ったやつよりは小ぶりではあるが、あのブレスが至る所から放たれると思うと、嫌な気分にしかならない。

「アリシア。」
「何かしらユアキス?」
そこで俺は、アリシアに話しかけた。
「こんな事を頼むのは心苦しいが、俺にはアリシアの力が必要だ。」
「まぁ!ユアキスが言うのなら仕方がありませんわ。やっと素直になりましたのね。」
そう言ってアリシアは嬉しそうに笑う。
いや、今までのが素直な感情で、今回のは違けどな。
「エメラ、行きますわよ。」
レイピアを抜剣すると、敵の方に向き直ってアリシアは言った。
「お嬢様、騙されてますよきっと。」
そういう時の的確な突っ込みはしなくていいわ!
が、エメラの言葉は無視して、アリシアが走り出す。
よし。

俺は他のメンバーを見るが、みんな苦笑いしている。なんか俺が悪いみたいじゃないか。
「ユアキス、それは酷いよ。」
「あたしも同感ー。」
うっさいな。
「馬鹿となんとかは使いよう、ですね。」
姫はそう言って微笑んだ。
・・・
そこまでは思ってねぇよ。

「マリア、田舎娘に先を越されるなんて有り得ませんわ。」
「私は、どっちでもいいんだけどなぁ。」
太刀の柄に手を掛けて、走り出すアヤカに苦笑しながらも着いていくマリア。お嬢様二人を焚きつけたという事で、結果的には良かったのか?

「さ、俺らも行くか。」
「しょうがないね。」
「うん。」
「ですね。」





-都内某所 西園寺邸-

邸内へ続く正門の裏には、黒のスーツを着た屈強そうな男性二人が倒れ込んでいる。動く気配は無いが、呼吸はあるので生きてはいるようだった。

その正門から平屋の建屋に向かって続く、庭石が並べられた道を、スーツ姿の女性が歩いていた。背が高くなく小柄な所為か、シャツもスカートもゆとりがあり、あまり似合ってはいない。
月明かりに反射する眼鏡の奥に見える瞳は、何処か億劫そうに見えるが、口元は引き締められている。童顔である彼女の表情は、その所為かちぐはぐに見えた。
女性は、パンプスを履いて歩を進めているが、何故か足音は聞こえない。それはパンプスの素材なのか、彼女の歩き方なのかは分からない。

その女性が平屋の前に来ると、口を開く。

「じーさん、居るかー?」
涼をとるためか、縁側のガラスが嵌められた引き戸が開いているため、そこから建屋の中に向かって声を掛ける。どこかやる気の無さそうな声に聞こえるが、そんな事はお構いなしに、声に反応して建屋の玄関の方から一人の男性が現れる。
「貴様、何処から入った?」
黒いスーツを着た男性は言いながら、上着の内側に右手を滑らせる。
「ぬっ・・・」
男性は手を引き抜こうとするが、苦鳴を上げて右手の動きを止める。引き抜いて女性に向けようとしていた銃は、鈍い音を立てて地面に落下した。
男性の右手の甲には鉄串が刺さっており、左手でその部分を抑えながら女性を睨み付ける。
「何者だ・・・?」
「外野は黙ってろー。」
女性は口の端を吊り上げて笑むと、もう一度建屋内に向かって声を上げる。

「居るんだろー、じーさん。」
途中まで移動していたのか、その声の直後に障子が開けられ、貫禄のある老年の男性が現れる。
「なんだ騒々しい・・・」
老年の男性は、鋭い眼光で女性を見ると、次に呻くスーツ姿の男性に目を向ける。
「犬の躾くらいちゃんとしておけー。あたしが撃たれたら困るのはじーさんだろー。」
手に持った鉄串で、呻く男性を指しながら女性は言う。
「夢那か、まさか此処に来るとは思ってなかったわ。」
「まぁなー。あたしも思ってなかった。」
「下がっていろ。」
老年の男性が、スーツ姿の男性に言うと、一礼してその場から離れていった。

「泣く子も黙る西園寺宗太郎、威厳は出てきたけど、気迫は衰えたかー?」
「六十も過ぎれば、至る所が急速に衰えて来るもんだ。」
口元を綻ばせ、西園寺はそう言うと苦笑した。

「それで、与太話しをしに来たわけではあるまい。」
「あたりまえだー、用もなけりゃこんな所になんか来ない。」
西園寺はそれを聞くと、和室と縁側の段差に腰を下ろして胡坐をかく。
「茶は出んぞ。」
「いらん。」
禍月はポケットからプレッツェルの箱を取り出すと、内包を取り出し開けて口に1本銜える。
「持参済みだ。やっぱ、針よりこっちのが好きだなー。」
「相変わらず、そんな物を食っているのか・・・」
西園寺は禍月が美味そうにプレッツェルを食べるのを見ると、何処か呆れたような声で言い苦笑した。
「当たり前だー。あたしはこれで育ったんだぞ、むしろあたしの半分はプレッツェルで出来ている。」
「それで、用件はなんだ?儂も暇ではないんでな。」
「これから寝るだけだろー。」
「健康の維持も重要な仕事なんでな。」

西園寺は顔から笑みを消し、目を細める。これ以上の無駄話しはするなという含みを込めて。
「あたしもまりあも、家族は居ない。」
「あぁ、孤児だったからな。」
「強いて言えばじーさん、あんたくらいだ。」
「・・・」
禍月も真面目な表情になるとそう語りだした。西園寺はその話しが何に繋がるのかと、無言で続きを促す。
「まりあに振る予定の仕事な、次からあたしがやってやる。だからあたしに回せ。」
「それは・・・本当だろうな?」
西園寺は低い声音で、威圧するように禍月の言葉の真偽を確かめる。
「こんな嘘を付くために、わざわざ此処に来ると思うかー?」
「それならば、儂としては願ったりだ。」
「但し、極力数は減らせー、あたしも暇じゃない。」
禍月はさっきの仕返しとばかりに、口元をにやつかせて言った。

「分かっている。夢那に依頼するとなれば、それ相応の重要案件になるだろう。しかし、どういう風の吹き回しだ?」
西園寺は顎に指を当て多少首を傾げ、禍月がここに至った経緯を聞く。
「さっきの家族の話しなー。まりあはあたしにとって、大切な妹みたいなものだ。」
「それは知っている、昔から仲は良かっただろう。」
「だからなー、ちょっと休ませてやりたい。」
「夢那がそれでいいのならば、儂は構わん。」
西園寺は満足そうに頷くが、禍月は目を細めると新しく取り出したプレッツェルを西園寺に突き付ける。
「ついでに釘も刺しておこうか。」

「何の真似だ。」
禍月の行動に対し、西園寺も対峙するように眼光を鋭くして身構える。
「じーさんの腹黒さは良く知っている、子供の頃からの付き合いだからなー。」
「・・・」
禍月は西園寺に向けたプレッツェルを自分の口元に移動させる。
「あたしの知らないところで、まりあに仕事の依頼をしてみろ、こうだ。」
口元に近付けたプレッツェルを銜えると、中程で圧し折る。
「プロジェクトがなー。」
禍月は口の中に入ったプレッツェルを噛み砕きながら言うと、口の端を上げて嗤ってみせる。

「この儂を、脅すつもりか?」
対する西園寺も片膝を立てると、身体を前のめりにさせ禍月を睨めつける。鋭い威圧を放ちながら、西園寺はまた口を開く。
「その手の行為を儂にした奴らが、どうなって来たか知らぬわけではあるまい。
「勘違いするな、脅しじゃない。」
禍月はその威圧を正面から受けると、新たに取り出したプレッツェルを再度、西園寺に向けた。
「これは警告だ。」
「・・・」
「あたしと、まりあに不義理を働いてみろ。猶予なんかないからなー。」

「くっくっく・・・」
暫しの間、二人は硬直して睨み合っていたが、西園寺が先に笑いながら姿勢を崩した。
「分かった、肝に銘じておこう。」
「ならよし。」
禍月は西園寺の言葉を聞くと、緊張を解いて向けていたプレッツェルを口に運んだ。
「久方ぶりだ、肝が冷えたのは。」
身体の力を抜いた西園寺は、そう言って苦笑する。
「まぁ、身体は大事にしとけー。あたしはもう帰る。」
「なんだ、もう帰るのか。」
「おいおい、暇じゃないって言ったのじーさんだろー。」
「そうだったな。」
禍月ともう少し話していたい、そんな気分になった西園寺だが、引き止めるのは無理そうだと思うと、その思いは霧散させた。

「気を付けて帰れ。」
「言われなくても。邪魔したなー。」

禍月は言うだけ言うと踵を返し、来た道を正門に向かって戻る。プレッツェルを齧りながら歩いていると、石橋の掛かった池に目が留まった。
(行きは気付かなかったが、相変わらず贅沢な庭だなー。)
その池に映る月を見ると、禍月は空を見上げる。暫くデータセンターに籠っていたため、月を見る事自体が久しぶりだった。
「今日は良い月だな・・・」
禍月は呟いて口元を綻ばせると、正門へ向かい、西園寺邸を後にした。




-CAZH社 自社データセンター 通路-

「禍月、もう戻ったのか?」
禍月が管理室に向かう通路を歩いていると、反対側から来た美馬津が声を掛けてくる。
「もうって言う程でもないだろー。」
「てっきり明日まで来ないかと思ってたよ。まさか本当に散歩でもしに行ったみたいじゃないか。」
美馬津の言葉に、禍月は目を細める。
「だから散歩だって言っただろー。」
その言葉に美馬津は驚きの表情になった。散歩なんてのは表現であり、実際は違う事がほとんどだ。目的を濁すために使っていると思っていたため、驚きを隠せなかった。
「まぁ、有意義な散歩だったからな、あたしは満足だ。あっきーは煙草か?」
「ん、あぁ、そうだよ。」
「そんじゃ、また後でなー。」
禍月は笑顔で言うと、管理室の方に向かって歩き始めた。
「・・・?」
普段と違う禍月の態度を見て、美馬津は疑問を持ったが、本人が満足そうなのでそれ以上は気にしない事にした。
「さて、煙草煙草っと。」
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