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僕とお兄ちゃんとお兄ちゃんの親友の適切な関係

僕とお兄ちゃんとお兄ちゃんの親友①

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 午前9時。
 家のチャイムがなった。

「僕出てくる!」
「あ、タクっ」

 玄関の鍵を開けてすぐに開いたら、外から伸びてきた腕に捕まった。

「タク、合格おめでとう」
「あーちゃん、ありがとう!」
「これでオレ達と同じ学校だね」
「うん!僕嬉しいよ!!」

 あーちゃんは何度も僕の頬や額にキスしてくれた。

「タク、いつまでも玄関で張り付いてないで、部屋に行って」

 こーちゃんの呆れた声に、はたっと我に返って、わたわたしてしまった。

「ご、ごめんね、あーちゃん」
「いいよ。気にしてないから。それより、これ。まだお菓子屋さんとか開いてる時間じゃないから、コンビニスイーツだけど。色々買ってきたから後で食べよう?」
「わぁ、ありがと!あーちゃん!!大好き!!」

 嬉しくて抱きついたら、こーちゃんに引き剥がされた。

「いい加減にしなさい」
「は~い」

 怒られちゃった。
 あーちゃんの手をグイグイ引っ張って、僕の部屋に行く。3人一緒のときは僕の部屋って決まってる。

「あーちゃん、トランプでいい?」
「いいよ」

 3人分のクッションを床においたところで、こーちゃんが色々持って部屋に戻ってきた。

「こーちゃん、トランプ」
「ん。何賭ける?」
「えー。賭けるの?」
「じゃあ、勝ったらタクのキスがいいな、オレ」
「ああ。じゃあそれで」
「ちょっとまって。それ、僕が勝っても何もない」
「タクが勝ったら俺達からキスしてやるよ」
「そうだね。それがいい」

 なんとなくそんな賭けで始まっちゃった。まあ、いつものことだし、いっか。

「じゃ、最初はババ抜きー」

 定番だよね。
 意外とババ抜きって盛り上がるんだ。

「あー、晃司の勝ちか」
「やっぱりこーちゃん強い」
「じゃあ、タク、キスして?」
「ん」

 ちゅ……って、頬にキス。

「次は?」
「もう一回ババ抜きで!」

 珍しくあーちゃんが熱い。

 結局、5回ババ抜きして、こーちゃん3勝、あーちゃん2勝。僕……、弱すぎる。

 こーちゃんとあーちゃんが勝つたびに、ちゅ、ちゅ、ってしてたけど、段々キスの時間が長くなってきた。

「ん……、んんっ」

 最初は頬にキスしてたのに、何回目からは口にするようになって、舌を絡めるキスに変わった。

「は……ぁぅん」

 あーちゃんにキスして身体を離したけど、体中熱くて困る。
 特に下半身がムズムズしてきて、落ち着かない。

「タク、大丈夫?」

 こーちゃんが頭をなでてくれる。

「んん……大丈夫じゃ……ないかも」
「ゲーム、やめようか?」
「むぅ……でも、僕まだ」
「じゃ、最後に一回な?何が良い?タク」
「…セブンブリッジ」
「「え」」
「セブンブリッジがいい」
「いや……、タク、流石に別なヤツのほうが…」

 こーちゃんとあーちゃんが、お互いにチラチラ見ながら言ってくる。
 どーせ、お互いに勝てるか考えてるんだろーけど。

「セブンブリッジかスピードがいい」
「「セブンブリッジで……」」


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