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竜司と子猫の長い一日
竜司は子猫の下着を破り捨てる
しおりを挟む子猫は俺に会うために今日っていうタイミングで大志のバーにいたんだな――――なんて、俺に似つかわしくない乙女チックな思考に陥ったのは、おそらくぴたりとはまる子猫のアナルのせいだと思う。襞の蠢きも、隘路の形も、何もかもが俺に嵌る。
これから抱き続けて俺の形を覚えさせようと思っていたのに、子猫のアナルはまるで俺のために用意されていたかのように最初からピタリと一致した。
嬉しいような、少し物足りないような。
物足りないなんて思っては駄目か。
充足しすぎて物足りない。
それはかなり贅沢な感情だ。
子猫の要望でもある『抜かず三発』を実践するために、今ここで背面立位で抱くわけにいかなかった。子猫の関節がどの程度柔らかいのかも確認していない。
さっき思わず漏れた言葉を、子猫はどうとらえただろうか。
でも、まあ……、始めてしまったものは仕方ない。
それだけ子猫が魅力的だった。ただそれだけだ。
俺が我慢できなかった。ただ、それだけだ。
「イく、りゅ、じ、さん、イく…っ」
「ああ。……まだつけたままだったな」
「ひゃ……っ」
似合っている、可愛らしい、卑猥だと思いながら、結局レースがふんだんに使われている下着を取り去ることなく風呂場に連れ込んだが、挿入した今も尻の紐を少しずらしただけで脱がせていなかった。そういえば、子猫のペニスもしっかりとは見ていない。
俺がそう言っても、子猫からはあまり反応がなかった。
閉じない口からはひっきりなしに喘ぎが漏れ出る。
……この声を聴いてきた男たちがいるのだという事実に、穿つ動きが荒くなった。
考えても仕方ないことだ。
過去の男どもの痕跡など、一つ一つ消していけばいい。
結腸へつながる場所を何度もつつきながら、ほどよい締め付けをよく味わう。
「イく……っ、イくっ」
喘ぎというよりもう呟きに近かったが、なら手伝ってやろう……と、下着の上から子猫の鈴口を爪で抉った。
「ひぁーー………!!!」
「………っ」
案の定、子猫はその刺激で白濁を漏らし、体を痙攣のように震わせたが、それと同時にこれでもかと内腔を締め付けられた。
歯を食いしばらなければ俺の方も持ってかれるところだった。
危ない。
まあ、でも、そろそろ俺も出したい。
まだ子猫が体を震わせていたが、その間にも俺はガツガツと子猫の中を穿った。
子猫はイキっぱなしになっているらしく、体の震えも、内腔の締め付けも止まらない。
「あ、ア……っ、イ、てる……っ、ま、って、りゅ、じ、さ……、あ、あっ、ああっ」
「そのままイキっぱなしになってろ…っ、ほら、一発目……っ」
結腸の手前で熱を放出させる。
自分でもひくくらい大量に出ていることがわかる。
……あー……、これでもう後にひけなくなった。
出す前なら、まだなんとか言い逃れできそうだったのに。
……ふむ。
仕方ないな。
子猫の体が気持ち良すぎるのが悪い。
「りゅ、じさん」
「のぞみは可愛いな」
片手でのぞみを引き起こした。
鏡に赤くなった乳首がくっきりと映る。
下生えは綺麗に処理をされていた。今度は俺が剃ってやろうな。
濡れそぼった下着は卑猥だ。子猫のペニスがしっかり透けて見える。
けれど、もう必要ない。
むしろ邪魔だ。
紐を解いて取り去ろうとしたが、結び目が濡れて硬くなり、紐が解けない。それと格闘したのは一分にも満たなかったと思うが、俺は早々に諦め、その紐を力任せに引きちぎった。
「ひゃっ!?」
「悪いな。邪魔だった」
「んぅ」
明日、子猫はでかけるときに下着なしだな。恥じらいながら歩く姿もきっと可愛い。
俺が子猫の体を揺さぶるたびに、邪魔なものが取り去られた子猫のペニスも揺れる。
誰かに使われることのないまっさらなペニスなんだろうな。カタチはしっかり大人のそれなのに、色も大きさも初々しい。俺のとは大違いだ。
無理な姿勢で何度もキスを繰り返す。
鏡越しに子猫から甘くまとわりつく視線が送られてくる。
子猫の全身を全て愛するにはここではやはり無理だ。はやく熟れた乳首にもむしゃぶりつきたい。
後ろから掬うように子猫の片足を持ち上げた。
「ああ…っ」
「ちょっと無理するからな」
「へぁ!?」
慎重に持ち上げたつもりでいたが、子猫の顔に苦痛は浮かんでいなくてほっと息をついた。
自分の体重を支えているのが片足だけになり、不安そうな顔はしている。……が、ここまで関節が柔らかいなら、抜かずとも向きを変えることができそうだ。
足をあげさせたことでより深く繋げられる。
動かされた刺激のためか、子猫のペニスからは断続的に白濁が押し出されていた。
鏡に近づくように二歩ほど前に進み、子猫を俺と鏡で挟んだ。手なり背中なりを預けられる場所が近い方がいい。
体の向きを変えてから、結腸に続く窄まりに俺の亀頭が当たりやすくなった。しかも徐々に緩んできているのがわかる。
「ひ……っ、ひん……っ」
「のぞみ、奥を開け」
「わか……な…ぃっ、あ、あっ」
「ほら、挿れるぞ」
「ひぅっ」
鳴き声のような喘ぎ声。
その窄まりが本人の意志で開閉できるような場所ではないことはわかっていたが、つい言ってしまう。しかもその直後に窄まりが緩めば――――俺の言葉で子猫が体を明け渡してくれたように思えて、愛おしさが一層増した。
「ああ……ひあっ、あっ、あー……あー……」
緩んだ窄まりを超え、結腸に亀頭を潜り込ませた途端、子猫のペニスは少し多めの白濁を撒き散らした。一部は鏡にかかり、とろりと鏡面を汚している。
同時に、子猫の締め付けも激しい。
子猫の腰を引き寄せ、息をつき、なんとか射精の衝動を堪えた。
子猫に翻弄されるばかりの自分が少々情けなくはあるが、同時に悦びも感じているのだから手に負えない。
「潮も噴いていいんだぞ。ほら、見せてくれ」
口を半分ほど開けたまま閉じない子猫。
「のぞみ」
濡れた瞳。
誘うように覗く舌。
俺はその誘いに素直に応じ、子猫の唇と舌を丁寧に舐めた。
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