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4.脇腹
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「ドMくんに理解できたかな?ほら、こちょこちょーってしてるところに身体差し出すんだよ、みーぎ」
「ぇ、えッ、あぅっ!?♡」
「ちゃんと自分で三十秒、数えてね。ほら右脇腹にこちょこちょ指が待ってるよ」
「ぅ、……ふ、ふぅ、ぅ♡……ッ、は、」
やだ♡やだ♡♡こちょこちょされたくない♡♡こわい♡さしだしたくないぃ♡♡
「ひッ、ぃ♡、っーー、ぁ、ぅ♡♡」
「やっぱり、ドMくんに訓練は早かったかな?こちょこちょの刑でお尻フリフリする?♡」
「ぇ、ッ~~っ!♡、は、ふッ、ぃ♡♡……ッ、♡」
猶予はないと脅す囁きに首を振ったアイロは恐る恐る右に近づいていく。亀のようにゆっくりと数ミリの差を縮めていく身体は小刻みに震えを隠せず、たまに逃げたいと重心を戻しては慌てて右に傾く姿がいじらしく、困り眉で真っ赤になった頬は酷く嗜虐心を煽りつける。
さわッ♡、こちょッ♡こちょこちょこちょこちょこちょ~ッッ♡♡
「っ、ッーっ♡あッ!!?ヒっッッぃ!!♡♡ひゃひひひひッ!?♡ぁっぁはははッ!♡くしゅぐっらぃッぃひ!ひゅひひッ♡♡ぁはっはは!!♡♡」
やばッい!♡ついちゃった、ッ!!♡♡♡くすぐったいのッきちゃぅう!!♡♡にげたいっ♡、にげれるのに、にげれないのつらぃい♡♡
ひたりと指が触れた瞬間、大きく背を仰け反らせると反射的に反対側に逃げようとした身体を無理やり意識で押さえつけた。ここで離れてしまえばチャンスは二回だけなのに逃げ癖がついて、あの刑をされてしまうことは確実で、必死に震えながら蠢く指先に身体を押し付けた。これまでは受動的に耐えるだけでよかったのに、逃げられるという余白を与えられてしまったことで倍増したつらさはアイロの頭を真っ白に塗り替えた。
「数えないと意味ないけど。無駄にこちょこちょされちゃったね」
「あえ!?♡ッぁひッひひひぅっ!!♡ッいっちぃひッぃひひひ!!♡~ッに!!♡♡ッ~っ!さ、ッんっ♡ははは!?♡♡」
ひくりひくりと震え悶える身体に耐えることだけで精一杯で数えることなど忘れてしまっていた。攻め役の揶揄うような声色に慌てて数えるが、弄ばれる身体はくすぐったくて仕方がなくて、気を抜けば逃げ出しそうな身体に嫌々と首を振り乱す。
「ッひぐぅふッふふふふッ!?♡♡じゅ、ッじゅぅふッふッ~、っ♡♡ぅく、ッ~ー~っ!!!?♡♡♡」
はやくかぞえたいのに♡♡くすぐったくて♡なんもかんがえられにゃいっ♡♡
責めの数は減ったのに自分でくすぐられにいくという状況がどうしようもない恥ずかしさを生んで、比例した感度は指の一本一本の感触を細かく感じ取ってしまう。五本の指で丸く包むように皮膚を爪でなぞられればぞわぞわとしたむず痒さが神経を逆撫で、弛緩した一瞬の隙を突いて素早くこちょこちょッッ♡と轟く指先に脚の先まで駆ける強烈なくすぐったさに仰け反る背を必死で堪え、引き攣る声が響いた。
「にぃっひ、ひひッ!?ッひじゅぅッ♡♡ッに、にじゅぅいひ、ひひひひッ~ッ!?♡♡」
「はい、十秒ね」
「ひが、ちがぅッぅふふッ!♡にッ!ひじゅうれしゅぅッふふッ、!♡♡ッんぅっふふふふ、♡ふぃいひひッ~!!♡」
「二十秒も数えられてないでしょ、ひじゅうなんて数ないから。十一秒からだよ」
「な、んれぇッ♡かろえ、たのにぃッ!♡♡ぇへっへへひひ♡♡ ぁッ~ーっひ、♡ッぁッはははは!?♡♡ごめ、ごめんにゃさ、!?じゅ、じゅういちぃッ~ッ、!♡♡」
ひどいひどい♡♡かぞえたッ♡♡かぞえたのにぃっ♡もどさないでぇッ♡♡くすぐったいのもうむりぃッ♡♡
冷たく意地悪に言い放つ攻め役に流石に抵抗するアイロだが、抵抗への躾だと言わんばかりに揉みしだかれるくすぐったさにすぐ白旗をあげた。今度はと明瞭に数えようとする声は情けない笑い声と一緒に大きく鳴きわたる。
「次はひだりだよ~♡ほら、こちょこちょ指はこっち~♡」
「……~~ッ♡♡、ふ、ぃ♡はっ……♡もっやだぁ、♡♡」
こわいっ♡こわいッ♡♡もみもみされたくないぃ♡♡いやなのに♡♡
やっと、三十秒を耐えたのに休憩を許さず、反対に現れた指は見せつけるように揉む動作を繰り返して、幼子を相手にするように甘い口調で挑発を仕掛けてくる。宙を捏ねる指に捕まったときを想像すればぞわぞわと脳まで駆ける擽感に恐怖で息が早まり、ガクガクと腰が引けた。
数秒間の逡巡すら待てないというように時折、ツンッ♡ツンッ♡と油断しきった身体を弄ばれては、奪われる思考能力に焦りで支配されていく。
「っ♡♡、ふ、ふッ♡、あ、ぅ~っ♡、」
ガシッ♡──カシッカシッカシッカシ♡♡
「は、ッはひゅッ~ー!?♡♡んぃひッ!♡~~ッ~、!ぁあはっ!?!♡♡ぁく、ぅ~ーッ!!♡♡」
ーや、っばいぃい♡♡くすぐったぃッ♡だめ♡♡押し込むのくすぐったすぎる♡♡がまんつらいぃッ♡
「くすぐったいね~♡逃げなくていいの?♡くすぐったい♡くすぐったい♡にげたい♡にげたい♡」
「やッめ、ッ~ーッ!!い、ちぃッ♡♡!!に、ぃ~♡ひぐ、ぅふッふふふッ、!!♡♡」
ふるふると怯えた身体が深く沈んだ瞬間、待ち構える掌に収まってしまった脇腹に遠慮なく指が何度も入り込む。頭の先からつま先まで波打つ身体が逃げを打つたびになけなしの理性で押し留めるけど、奥に揉み込まれるたびに寸前まで浮いてしまう腰と揺れる腿に限界は見抜かれていた。卑猥に耳元で見透かす意地悪な声が鼓膜を揺らすたびに感度が増幅して、アイロの理性がぐちゃぐちゃに崩されていく。
「モミモミ~♡コリコリ~♡♡あ、ビクンッてなった♡♡逃げちゃえ逃げちゃえ♡まだ二回もあるし、♡」
「じゅぅ、ぉッ!?♡♡や、っ♡やぁッははははっ!?~っ♡♡!ぉッ♡かひ、ひぃッひひひひッ~ッ、!?♡むりむりむりぃッ♡♡ッ~ーっ、!!♡♡……ッひ、ぃ♡♡」
「いっかいめ~♡じゃあ、数えた十五秒だけ休憩してもいいよ♡」
「っ、♡ッは、ひ、……っ♡♡はひゅ、ひ、♡~っ♡」
にげ、にげちゃった♡♡にかいしかないのにっ♡こんなのたえられないぃッ♡♡
トドメを指すようにツボを狙われれば明滅するほどのくすぐったさに悶え、呆気なく、責め手から逃げるようにしてソファに崩れ落ちてしまった。くすぐりの余韻が残る身体はどこもかしこも敏感で荒い吐息をはき零す。誘惑に負けてチャンスを使ってしまった絶望感とまた、自分からくすぐられにいかなきゃいけない状況に羞恥心を煽られる。
「休憩は終了で~す♡おいで~♡♡」
「ゃ、ら♡あッぁ、っ~ー♡♡ひ、ひッ!、♡ッ~、♡ふ、ぃひッ~ーっ!!?!♡♡」
「えらーい♡一秒から頑張って数えようね~♡」
「ぁひッ!?♡ひ、わきばりゃっぁはッ、♡~ーッ♡もみも、みぃやだぁっははははッ♡い、ちぃ♡♡にひッぃひひひッひゃひ~!♡♡」
当然のように戻された秒数に抗議する間もなく揉み込まれる擽感に笑い悶えることしかできない。まるで楽器を弾くかのように軽やかな動きとは裏腹に柔くて弱点の深いところまで犯し尽くす指先に悲痛な笑い声が響き渡る。
それでも屈辱的で恥ずかしいあのお仕置きは嫌だと決心したアイロは半開きの唇から涎を零しながら必死に笑い声の合間で数を確実に刻んでいった。
「っ♡にひゅぅ、きゅぅ、くひひひひッ、!♡っんぁ!?♡ぁあはははっ!!はんッッ~ーっ♡♡さ、さんぅじゅ、じゅぅっふふふッ!ぅひ、……~ーっ♡♡」
最後を数え終えるとアイロはべしゃりとソファに崩れた。一時の休憩と油断した身体は呼吸をするたびにひくひくと細部までが痙攣し、緩んで蕩けた表情も全てが接写されて、その卑猥さは余すところなく記録されていた。
「はぅ、!?っ~♡」
「次はお腹でーす♡腰ヘコしないでちゃんと指にお腹押し付けようね」
けれど、その安寧はすぐに取り上げられる。大きな掌が腰を掴むと張り付いていた身体をソファから引き剥がし、その隙間に十本の指を蠢かせた。鋭敏になった皮膚に一瞬だけ触れたそれは酷くくすぐったくて、堪らず腰を引いてしまう。咄嗟で重心が不安定になって指に倒れ込みそうになる身体をふるふると必死で支える姿にくすくすとした笑い声が降り、待ち構える指の蠢きが早まった。
「ッぁ、~ーっ♡や、やらッ、ー~ッひ!♡っ、ッ♡」
おなかぜったいッいやなのにっ♡♡からだ、のちからぬけてっ♡ささえられないぃッ♡♡やだ♡やだやだやだぁッ♡♡
さわ、っ♡──こしょこしょこしょこしょっこしょこしょっ♡
「ッ~ーッぁひあッ!!!?♡♡いッいちぃ!ぃひぁッひぃん!?、ッぅ~!!♡♡」
差し出された獲物に歓喜するように触れた瞬間、厭らしく滑らかに、お腹の薄い皮膚を爪で刮ぎ、擦り上げられるくすぐったさにガクンッと天井を見上げた視界が白く瞬いた。あまりのくすぐったさで反射的に細かく腰が揺れたが、潤んだ目を見開き、無理やり押し込むアイロの姿は悶絶を隠しきれていなかった。
「、さッさ、んぃッ♡ふぁぅッへへへっ!、よ♡!~ーッぉ♡!ぃやめぇッ~、!!♡あはははは!!!っ、!!♡」
くすぐったいっ♡♡くすぐったいっ!♡♡くすぐったいっ!!♡♡♡おなかむり、♡♡も、やめてッぇ♡♡
「いじわるしちゃお♡おへそのなか、こしょこしょこしょ~」
「はち、いッ、♡ひ、ッッ!?!!♡♡♡ッ~ーっ、ひ、ぅッ、♡♡、」
──ッそれ、それだめなやつ!!♡♡おなかのなか、ぞわぞわしてッ♡♡くすぐったいのつよぃッ♡♡つらぃいッ♡たえ、たえられにゃぃいッ♡♡
一切触られたことがない臍を二本指で広げられてかりかりかり、♡♡と執拗に掻かれるくすぐったさは筆舌に尽くしがたく、声も出せずに悶えると数秒後には、腰をひいて指から逃げていた。精一杯、指から離れようとお尻を突き出すような格好でカクカクと腰を揺らして肩で息をする。
「にかいめ♡ よっわよわの弱点見つかっちゃったね?」
「ッ、♡♡ふ、ぃひ……も、やらぁっ♡♡っ、くしゅぐったいのしたくにゃぃ、い♡♡」
「したくにゃいね~?奴隷宣言したらこんなつらいのしなくてよくなるよ?」
「……っ、♡や、だぁッ♡どれいならにゃいぃ、ッ♡♡」
「あは、つらいつらいの耐えられるの?もうチャンスないから腰ひかないように頑張ってね?」
もう、チャンスを使い切ってしまったという事実はアイロの精神を追いつめた。呂律の回らない拒否を繰り返しながら嫌々と首を振って駄々をこねる姿は酷く扇情的で嗜虐心を煽る効果しかない。
「っッ♡♡ひ、ぃッ~、♡ぁ、あッ……っ~ーッぁひッ!?!!♡♡♡」
「逃げないといっぱいこしょこしょされちゃうよ~♡」
「じゅっ、じゅう♡っ~ー!♡じゅ、ぃひ!?♡ぁあ~っぁはははッ!!?それいやぁッ!やらやらぁははッひゃひぃ、♡♡ぃ~ひへへへッ!?♡♡」
「上にこしょこしょこしょこしょ♡」
「じゅ、ぅごぉほほほっ、や♡♡ぁあはははは!じゅ、ひゅぅ、っ~ー♡、はひぃひゃ♡ひゃひひひっ、!?♡♡」
「下にこしょこしょこしょこしょー♡」
触手のようにしつこくくすぐり回す指が何度も何度も胸部から鼠蹊部までを往復するたびにビクンッ♡と跳ねさせられる。皮膚を柔くなぞりあげあかと思えば、臍近くに爪を食い込ませて細かくほじくるように動かされれば、暴力的なくすぐったさに蹂躙される。ソファの軋んだ音の激しさと寸前まで浮いて逃げを乞うアイロの姿に限界は近く、激しく意地悪になっていく責めからの逃避に思考は塗り替えられていた。
「かひひッひぐ、♡ぅへへへへっ~ー!?!♡♡ぁはっはははっ~ーむりむりぃひッ!?!たえ、たえれにゃぃいッ♡♡♡っやら、やらやらぁッあはははッ~っー!!!♡♡は、ひぃ……♡」
やばいぃ♡にげちゃった♡♡お仕置きされたくないのに♡も、むりなのにぃッ♡♡
「あ~♡ざんねん!一周もできませんでした~♡」
「、っ~ぁ、♡はへ、ひッ♡♡……ーっぁ、はひぅ♡♡、」
「こちょこちょの刑でお尻フリフリしてもらいまーす♡」
大きく弓のように撓むとだらりと弛緩した身体の三方向を攻め役が囲む。満身創痍で抵抗する余裕も無くなったアイロで遊ぶように背中にバッテンを描く。それを合図にゆっくりじっくりと指先が忍び寄った。
──ッツン、ツンツンッ♡
「ッあ、ぅ♡♡!?ぅひッひぐ、♡……っ、~ーっやはッ!?♡やめ、♡ッ、ぁひっぃ!?♡♡」
──こしょこしょ~っ♡、かしゅッかしゅッ♡
「やら、ぁッ~ッくひ、!!?♡♡やめれッえぉ!?!!♡♡♡っ~、はひゅぅ!?、ーぃひッ♡♡」
揶揄する言葉が止んだ代わりに音が無いせいで刺激を予測することができない。ツンツン♡と弄ぶ指から身体を庇おうと身を捩るたびに反対を摘まれて、翻弄される姿は踊らされているようでどうしようもなく羞恥心を掻き立てる。
「みーぎ♡ひだり♡あは、フリフリしてるのに逃げれないねえ?♡♡」
「~ーッ、ひッ!?♡♡……はひ、っ、!♡♡……やめ、やだっ、ぁッう、ッ~~!♡♡」
「こちょこちょ奴隷にふさわしい特技できたね、いっぱい練習していろんな人に披露させてあげる」
「~ーッ、ひッ!?♡♡……やら、やらぁッ♡はひ、っ、!♡♡……っ、はへ、ぇへッ!♡……にげれなぃいのッ!!♡♡ も、やだぁ!!♡♡」
ひとしきり、ツンツン遊びで満足すると羞恥に赤くなったアイロを殊更に言葉責めで追い詰めていく。言葉に従って警戒を強めては拘束に邪魔をされて、無防備にくすぐられるしかないことに踠き悶える無力感で調教が着々と進められる。
「おせなかこしょこしょこしょ~♡♡」
「ッくひ、!?ぃッ~ーひぅ♡やぁああッ、!!♡♡せにゃか、ッせなかぃやッぁっ~ッ!♡♡♡」
「やだぁはずかしぃいッひ、ッ♡♡にげたいぃ!!♡♡ ッ~っ、たしゅけ、ぇひッぃ!♡♡♡ ~~ーっあぁあは、ッ!?♡やめ、てぇッひっ♡、ッ~!!♡♡♡」
「あは、恥ずかしいのにフリフリしちゃうの?可愛く踊られてもやめてあげないけど♡」
「も、ッぉひ♡むりぃっ、ッ~ぁはひぃッ!?♡♡ゆるしてぇッんぃひッ~!?♡♡」
くすぐったいのいきなりでつらいッ♡これ♡これほんとむりぃ♡♡はやく、はやくおわってぇ♡♡
「ぅひッひぐ、♡……っ、~ーっやはッ!?らめっぇっぁふッ、!?ッ~ーっ♡♡!!」
「は、ひッぃ、♡!?~ーーッぁっははははは!!?!♡♡はげしぃッひ!!♡♡なんれっ~ーッ!?♡♡」
残り十秒になると、カウントダウンするように全ての指が容赦なく、激しく最も弱い方法でくすぐり犯し始めた。唐突に襲う狂うほどの強烈なくすぐったさにソファを軋ませるが、どれだけ踠こうとも逃げられず、拷問のようなくすぐったさが刻み込まれていく。
「ぉっほふふっひひひひ!?♡♡ッ~むりむりぃはひゅぃッ!!♡っひひひひ!?、ッ~ーっ!♡♡♡」
ピピピピピッ!
「ぁ、あひ、ぃ♡♡ぉわ、ッたぁ、っ♡♡ぃひ、ひ……ッ~♡」
「よわよわ雑魚のドMなのに耐えられたのすごいねー?」
甲高い救いの音はだらりと解けた口角を上向かせた。満身創痍で消耗した身体はくたりと倒れ込んだまま、宙に視線を浮かせる。このままで終わってくれないかな、予定ではかなりの長時間の撮影でいくら耐えれば終わるのかを予測することもできなかった。数分の僅かな休憩にアクシデントを願うが、用意されたボールに叶わないことを悟る。
さわさわさわっ♡♡
「ぃひゃんぅっ!?♡♡~~っ、は、ひ♡♡」
「脇の下こちょこちょは耐えられるかなー?」
「、ッぅぁ、~ーっ♡♡♡も、やら、ぁッはぅッ!?、♡♡」
これまでのくすぐりで高められた感度の身体はよしよし、と柔らかい手つきで褒めるように撫でられただけで大きく跳ね上がった。脇の下周りを探るように指を這わされる感触に踠き、嫌だと首を振ったがニコニコと笑顔を返されるだけだった。
「ぇ、えッ、あぅっ!?♡」
「ちゃんと自分で三十秒、数えてね。ほら右脇腹にこちょこちょ指が待ってるよ」
「ぅ、……ふ、ふぅ、ぅ♡……ッ、は、」
やだ♡やだ♡♡こちょこちょされたくない♡♡こわい♡さしだしたくないぃ♡♡
「ひッ、ぃ♡、っーー、ぁ、ぅ♡♡」
「やっぱり、ドMくんに訓練は早かったかな?こちょこちょの刑でお尻フリフリする?♡」
「ぇ、ッ~~っ!♡、は、ふッ、ぃ♡♡……ッ、♡」
猶予はないと脅す囁きに首を振ったアイロは恐る恐る右に近づいていく。亀のようにゆっくりと数ミリの差を縮めていく身体は小刻みに震えを隠せず、たまに逃げたいと重心を戻しては慌てて右に傾く姿がいじらしく、困り眉で真っ赤になった頬は酷く嗜虐心を煽りつける。
さわッ♡、こちょッ♡こちょこちょこちょこちょこちょ~ッッ♡♡
「っ、ッーっ♡あッ!!?ヒっッッぃ!!♡♡ひゃひひひひッ!?♡ぁっぁはははッ!♡くしゅぐっらぃッぃひ!ひゅひひッ♡♡ぁはっはは!!♡♡」
やばッい!♡ついちゃった、ッ!!♡♡♡くすぐったいのッきちゃぅう!!♡♡にげたいっ♡、にげれるのに、にげれないのつらぃい♡♡
ひたりと指が触れた瞬間、大きく背を仰け反らせると反射的に反対側に逃げようとした身体を無理やり意識で押さえつけた。ここで離れてしまえばチャンスは二回だけなのに逃げ癖がついて、あの刑をされてしまうことは確実で、必死に震えながら蠢く指先に身体を押し付けた。これまでは受動的に耐えるだけでよかったのに、逃げられるという余白を与えられてしまったことで倍増したつらさはアイロの頭を真っ白に塗り替えた。
「数えないと意味ないけど。無駄にこちょこちょされちゃったね」
「あえ!?♡ッぁひッひひひぅっ!!♡ッいっちぃひッぃひひひ!!♡~ッに!!♡♡ッ~っ!さ、ッんっ♡ははは!?♡♡」
ひくりひくりと震え悶える身体に耐えることだけで精一杯で数えることなど忘れてしまっていた。攻め役の揶揄うような声色に慌てて数えるが、弄ばれる身体はくすぐったくて仕方がなくて、気を抜けば逃げ出しそうな身体に嫌々と首を振り乱す。
「ッひぐぅふッふふふふッ!?♡♡じゅ、ッじゅぅふッふッ~、っ♡♡ぅく、ッ~ー~っ!!!?♡♡♡」
はやくかぞえたいのに♡♡くすぐったくて♡なんもかんがえられにゃいっ♡♡
責めの数は減ったのに自分でくすぐられにいくという状況がどうしようもない恥ずかしさを生んで、比例した感度は指の一本一本の感触を細かく感じ取ってしまう。五本の指で丸く包むように皮膚を爪でなぞられればぞわぞわとしたむず痒さが神経を逆撫で、弛緩した一瞬の隙を突いて素早くこちょこちょッッ♡と轟く指先に脚の先まで駆ける強烈なくすぐったさに仰け反る背を必死で堪え、引き攣る声が響いた。
「にぃっひ、ひひッ!?ッひじゅぅッ♡♡ッに、にじゅぅいひ、ひひひひッ~ッ!?♡♡」
「はい、十秒ね」
「ひが、ちがぅッぅふふッ!♡にッ!ひじゅうれしゅぅッふふッ、!♡♡ッんぅっふふふふ、♡ふぃいひひッ~!!♡」
「二十秒も数えられてないでしょ、ひじゅうなんて数ないから。十一秒からだよ」
「な、んれぇッ♡かろえ、たのにぃッ!♡♡ぇへっへへひひ♡♡ ぁッ~ーっひ、♡ッぁッはははは!?♡♡ごめ、ごめんにゃさ、!?じゅ、じゅういちぃッ~ッ、!♡♡」
ひどいひどい♡♡かぞえたッ♡♡かぞえたのにぃっ♡もどさないでぇッ♡♡くすぐったいのもうむりぃッ♡♡
冷たく意地悪に言い放つ攻め役に流石に抵抗するアイロだが、抵抗への躾だと言わんばかりに揉みしだかれるくすぐったさにすぐ白旗をあげた。今度はと明瞭に数えようとする声は情けない笑い声と一緒に大きく鳴きわたる。
「次はひだりだよ~♡ほら、こちょこちょ指はこっち~♡」
「……~~ッ♡♡、ふ、ぃ♡はっ……♡もっやだぁ、♡♡」
こわいっ♡こわいッ♡♡もみもみされたくないぃ♡♡いやなのに♡♡
やっと、三十秒を耐えたのに休憩を許さず、反対に現れた指は見せつけるように揉む動作を繰り返して、幼子を相手にするように甘い口調で挑発を仕掛けてくる。宙を捏ねる指に捕まったときを想像すればぞわぞわと脳まで駆ける擽感に恐怖で息が早まり、ガクガクと腰が引けた。
数秒間の逡巡すら待てないというように時折、ツンッ♡ツンッ♡と油断しきった身体を弄ばれては、奪われる思考能力に焦りで支配されていく。
「っ♡♡、ふ、ふッ♡、あ、ぅ~っ♡、」
ガシッ♡──カシッカシッカシッカシ♡♡
「は、ッはひゅッ~ー!?♡♡んぃひッ!♡~~ッ~、!ぁあはっ!?!♡♡ぁく、ぅ~ーッ!!♡♡」
ーや、っばいぃい♡♡くすぐったぃッ♡だめ♡♡押し込むのくすぐったすぎる♡♡がまんつらいぃッ♡
「くすぐったいね~♡逃げなくていいの?♡くすぐったい♡くすぐったい♡にげたい♡にげたい♡」
「やッめ、ッ~ーッ!!い、ちぃッ♡♡!!に、ぃ~♡ひぐ、ぅふッふふふッ、!!♡♡」
ふるふると怯えた身体が深く沈んだ瞬間、待ち構える掌に収まってしまった脇腹に遠慮なく指が何度も入り込む。頭の先からつま先まで波打つ身体が逃げを打つたびになけなしの理性で押し留めるけど、奥に揉み込まれるたびに寸前まで浮いてしまう腰と揺れる腿に限界は見抜かれていた。卑猥に耳元で見透かす意地悪な声が鼓膜を揺らすたびに感度が増幅して、アイロの理性がぐちゃぐちゃに崩されていく。
「モミモミ~♡コリコリ~♡♡あ、ビクンッてなった♡♡逃げちゃえ逃げちゃえ♡まだ二回もあるし、♡」
「じゅぅ、ぉッ!?♡♡や、っ♡やぁッははははっ!?~っ♡♡!ぉッ♡かひ、ひぃッひひひひッ~ッ、!?♡むりむりむりぃッ♡♡ッ~ーっ、!!♡♡……ッひ、ぃ♡♡」
「いっかいめ~♡じゃあ、数えた十五秒だけ休憩してもいいよ♡」
「っ、♡ッは、ひ、……っ♡♡はひゅ、ひ、♡~っ♡」
にげ、にげちゃった♡♡にかいしかないのにっ♡こんなのたえられないぃッ♡♡
トドメを指すようにツボを狙われれば明滅するほどのくすぐったさに悶え、呆気なく、責め手から逃げるようにしてソファに崩れ落ちてしまった。くすぐりの余韻が残る身体はどこもかしこも敏感で荒い吐息をはき零す。誘惑に負けてチャンスを使ってしまった絶望感とまた、自分からくすぐられにいかなきゃいけない状況に羞恥心を煽られる。
「休憩は終了で~す♡おいで~♡♡」
「ゃ、ら♡あッぁ、っ~ー♡♡ひ、ひッ!、♡ッ~、♡ふ、ぃひッ~ーっ!!?!♡♡」
「えらーい♡一秒から頑張って数えようね~♡」
「ぁひッ!?♡ひ、わきばりゃっぁはッ、♡~ーッ♡もみも、みぃやだぁっははははッ♡い、ちぃ♡♡にひッぃひひひッひゃひ~!♡♡」
当然のように戻された秒数に抗議する間もなく揉み込まれる擽感に笑い悶えることしかできない。まるで楽器を弾くかのように軽やかな動きとは裏腹に柔くて弱点の深いところまで犯し尽くす指先に悲痛な笑い声が響き渡る。
それでも屈辱的で恥ずかしいあのお仕置きは嫌だと決心したアイロは半開きの唇から涎を零しながら必死に笑い声の合間で数を確実に刻んでいった。
「っ♡にひゅぅ、きゅぅ、くひひひひッ、!♡っんぁ!?♡ぁあはははっ!!はんッッ~ーっ♡♡さ、さんぅじゅ、じゅぅっふふふッ!ぅひ、……~ーっ♡♡」
最後を数え終えるとアイロはべしゃりとソファに崩れた。一時の休憩と油断した身体は呼吸をするたびにひくひくと細部までが痙攣し、緩んで蕩けた表情も全てが接写されて、その卑猥さは余すところなく記録されていた。
「はぅ、!?っ~♡」
「次はお腹でーす♡腰ヘコしないでちゃんと指にお腹押し付けようね」
けれど、その安寧はすぐに取り上げられる。大きな掌が腰を掴むと張り付いていた身体をソファから引き剥がし、その隙間に十本の指を蠢かせた。鋭敏になった皮膚に一瞬だけ触れたそれは酷くくすぐったくて、堪らず腰を引いてしまう。咄嗟で重心が不安定になって指に倒れ込みそうになる身体をふるふると必死で支える姿にくすくすとした笑い声が降り、待ち構える指の蠢きが早まった。
「ッぁ、~ーっ♡や、やらッ、ー~ッひ!♡っ、ッ♡」
おなかぜったいッいやなのにっ♡♡からだ、のちからぬけてっ♡ささえられないぃッ♡♡やだ♡やだやだやだぁッ♡♡
さわ、っ♡──こしょこしょこしょこしょっこしょこしょっ♡
「ッ~ーッぁひあッ!!!?♡♡いッいちぃ!ぃひぁッひぃん!?、ッぅ~!!♡♡」
差し出された獲物に歓喜するように触れた瞬間、厭らしく滑らかに、お腹の薄い皮膚を爪で刮ぎ、擦り上げられるくすぐったさにガクンッと天井を見上げた視界が白く瞬いた。あまりのくすぐったさで反射的に細かく腰が揺れたが、潤んだ目を見開き、無理やり押し込むアイロの姿は悶絶を隠しきれていなかった。
「、さッさ、んぃッ♡ふぁぅッへへへっ!、よ♡!~ーッぉ♡!ぃやめぇッ~、!!♡あはははは!!!っ、!!♡」
くすぐったいっ♡♡くすぐったいっ!♡♡くすぐったいっ!!♡♡♡おなかむり、♡♡も、やめてッぇ♡♡
「いじわるしちゃお♡おへそのなか、こしょこしょこしょ~」
「はち、いッ、♡ひ、ッッ!?!!♡♡♡ッ~ーっ、ひ、ぅッ、♡♡、」
──ッそれ、それだめなやつ!!♡♡おなかのなか、ぞわぞわしてッ♡♡くすぐったいのつよぃッ♡♡つらぃいッ♡たえ、たえられにゃぃいッ♡♡
一切触られたことがない臍を二本指で広げられてかりかりかり、♡♡と執拗に掻かれるくすぐったさは筆舌に尽くしがたく、声も出せずに悶えると数秒後には、腰をひいて指から逃げていた。精一杯、指から離れようとお尻を突き出すような格好でカクカクと腰を揺らして肩で息をする。
「にかいめ♡ よっわよわの弱点見つかっちゃったね?」
「ッ、♡♡ふ、ぃひ……も、やらぁっ♡♡っ、くしゅぐったいのしたくにゃぃ、い♡♡」
「したくにゃいね~?奴隷宣言したらこんなつらいのしなくてよくなるよ?」
「……っ、♡や、だぁッ♡どれいならにゃいぃ、ッ♡♡」
「あは、つらいつらいの耐えられるの?もうチャンスないから腰ひかないように頑張ってね?」
もう、チャンスを使い切ってしまったという事実はアイロの精神を追いつめた。呂律の回らない拒否を繰り返しながら嫌々と首を振って駄々をこねる姿は酷く扇情的で嗜虐心を煽る効果しかない。
「っッ♡♡ひ、ぃッ~、♡ぁ、あッ……っ~ーッぁひッ!?!!♡♡♡」
「逃げないといっぱいこしょこしょされちゃうよ~♡」
「じゅっ、じゅう♡っ~ー!♡じゅ、ぃひ!?♡ぁあ~っぁはははッ!!?それいやぁッ!やらやらぁははッひゃひぃ、♡♡ぃ~ひへへへッ!?♡♡」
「上にこしょこしょこしょこしょ♡」
「じゅ、ぅごぉほほほっ、や♡♡ぁあはははは!じゅ、ひゅぅ、っ~ー♡、はひぃひゃ♡ひゃひひひっ、!?♡♡」
「下にこしょこしょこしょこしょー♡」
触手のようにしつこくくすぐり回す指が何度も何度も胸部から鼠蹊部までを往復するたびにビクンッ♡と跳ねさせられる。皮膚を柔くなぞりあげあかと思えば、臍近くに爪を食い込ませて細かくほじくるように動かされれば、暴力的なくすぐったさに蹂躙される。ソファの軋んだ音の激しさと寸前まで浮いて逃げを乞うアイロの姿に限界は近く、激しく意地悪になっていく責めからの逃避に思考は塗り替えられていた。
「かひひッひぐ、♡ぅへへへへっ~ー!?!♡♡ぁはっはははっ~ーむりむりぃひッ!?!たえ、たえれにゃぃいッ♡♡♡っやら、やらやらぁッあはははッ~っー!!!♡♡は、ひぃ……♡」
やばいぃ♡にげちゃった♡♡お仕置きされたくないのに♡も、むりなのにぃッ♡♡
「あ~♡ざんねん!一周もできませんでした~♡」
「、っ~ぁ、♡はへ、ひッ♡♡……ーっぁ、はひぅ♡♡、」
「こちょこちょの刑でお尻フリフリしてもらいまーす♡」
大きく弓のように撓むとだらりと弛緩した身体の三方向を攻め役が囲む。満身創痍で抵抗する余裕も無くなったアイロで遊ぶように背中にバッテンを描く。それを合図にゆっくりじっくりと指先が忍び寄った。
──ッツン、ツンツンッ♡
「ッあ、ぅ♡♡!?ぅひッひぐ、♡……っ、~ーっやはッ!?♡やめ、♡ッ、ぁひっぃ!?♡♡」
──こしょこしょ~っ♡、かしゅッかしゅッ♡
「やら、ぁッ~ッくひ、!!?♡♡やめれッえぉ!?!!♡♡♡っ~、はひゅぅ!?、ーぃひッ♡♡」
揶揄する言葉が止んだ代わりに音が無いせいで刺激を予測することができない。ツンツン♡と弄ぶ指から身体を庇おうと身を捩るたびに反対を摘まれて、翻弄される姿は踊らされているようでどうしようもなく羞恥心を掻き立てる。
「みーぎ♡ひだり♡あは、フリフリしてるのに逃げれないねえ?♡♡」
「~ーッ、ひッ!?♡♡……はひ、っ、!♡♡……やめ、やだっ、ぁッう、ッ~~!♡♡」
「こちょこちょ奴隷にふさわしい特技できたね、いっぱい練習していろんな人に披露させてあげる」
「~ーッ、ひッ!?♡♡……やら、やらぁッ♡はひ、っ、!♡♡……っ、はへ、ぇへッ!♡……にげれなぃいのッ!!♡♡ も、やだぁ!!♡♡」
ひとしきり、ツンツン遊びで満足すると羞恥に赤くなったアイロを殊更に言葉責めで追い詰めていく。言葉に従って警戒を強めては拘束に邪魔をされて、無防備にくすぐられるしかないことに踠き悶える無力感で調教が着々と進められる。
「おせなかこしょこしょこしょ~♡♡」
「ッくひ、!?ぃッ~ーひぅ♡やぁああッ、!!♡♡せにゃか、ッせなかぃやッぁっ~ッ!♡♡♡」
「やだぁはずかしぃいッひ、ッ♡♡にげたいぃ!!♡♡ ッ~っ、たしゅけ、ぇひッぃ!♡♡♡ ~~ーっあぁあは、ッ!?♡やめ、てぇッひっ♡、ッ~!!♡♡♡」
「あは、恥ずかしいのにフリフリしちゃうの?可愛く踊られてもやめてあげないけど♡」
「も、ッぉひ♡むりぃっ、ッ~ぁはひぃッ!?♡♡ゆるしてぇッんぃひッ~!?♡♡」
くすぐったいのいきなりでつらいッ♡これ♡これほんとむりぃ♡♡はやく、はやくおわってぇ♡♡
「ぅひッひぐ、♡……っ、~ーっやはッ!?らめっぇっぁふッ、!?ッ~ーっ♡♡!!」
「は、ひッぃ、♡!?~ーーッぁっははははは!!?!♡♡はげしぃッひ!!♡♡なんれっ~ーッ!?♡♡」
残り十秒になると、カウントダウンするように全ての指が容赦なく、激しく最も弱い方法でくすぐり犯し始めた。唐突に襲う狂うほどの強烈なくすぐったさにソファを軋ませるが、どれだけ踠こうとも逃げられず、拷問のようなくすぐったさが刻み込まれていく。
「ぉっほふふっひひひひ!?♡♡ッ~むりむりぃはひゅぃッ!!♡っひひひひ!?、ッ~ーっ!♡♡♡」
ピピピピピッ!
「ぁ、あひ、ぃ♡♡ぉわ、ッたぁ、っ♡♡ぃひ、ひ……ッ~♡」
「よわよわ雑魚のドMなのに耐えられたのすごいねー?」
甲高い救いの音はだらりと解けた口角を上向かせた。満身創痍で消耗した身体はくたりと倒れ込んだまま、宙に視線を浮かせる。このままで終わってくれないかな、予定ではかなりの長時間の撮影でいくら耐えれば終わるのかを予測することもできなかった。数分の僅かな休憩にアクシデントを願うが、用意されたボールに叶わないことを悟る。
さわさわさわっ♡♡
「ぃひゃんぅっ!?♡♡~~っ、は、ひ♡♡」
「脇の下こちょこちょは耐えられるかなー?」
「、ッぅぁ、~ーっ♡♡♡も、やら、ぁッはぅッ!?、♡♡」
これまでのくすぐりで高められた感度の身体はよしよし、と柔らかい手つきで褒めるように撫でられただけで大きく跳ね上がった。脇の下周りを探るように指を這わされる感触に踠き、嫌だと首を振ったがニコニコと笑顔を返されるだけだった。
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