偽装離婚のつもりでしたが、ちょうどいい機会なのでそのまま離婚します!

「ごめんライネ!!お酒に酔って侯爵令嬢に手を出してしまった…。責任を取って結婚しろって言われて、でもあれは僕じゃなくてお酒が悪いのに…。とにかく!ちょっとの間でいいから偽装離婚してくれないか?」


 私、ライネ・ローゼフ子爵は夫であるカイル・ローゼフ子爵の浮気を知る。

 しかも相手は二つも階級が上のエラ・ソーネ侯爵令嬢。

 夫は責任を取るが私とも離婚したくないと言って偽装離婚を提案してきた。


「これに署名だけして君が持っていてくれ」


 そう言われて書いた離婚届けが手元に…。

 ちょうどいい機会なので本当に離婚してしまいましょう。
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