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「着いたぞ」そう言われて見ると駐車場には車が10台くらい止まっていた。みんな星空を見に来てるんだろうか?
立花さんは駐車場の端に車を停めてくれた。
「あさひ、ここから少し歩くから。はい」
差し出された手をぎゅっと掴んだ。
「怖いか?」そう聞かれて、思わず頷いてしまった。人がいっぱいいる所は、まだ少し怖くてスーパーに行くのもなるべく人が少ない昼過ぎの時間帯に行っている。いろんな時間に行ってみたのだが、開店早々は、ご年配の方が多いし、夕方は子供連れが多いからだ。
「大丈夫。何かあったら俺が、あさひを守るから」そう言われると、少し心が落ち着いてくる。
立花さんに手を引かれ、丸太の階段を上がっていく。街灯が付いてるが少し見ずらくて、石に躓いても立花さんが手を繋いでいてくれるので転ばずに上がれた。10分近く歩いただろうか、息切れがしてきた。「もう少しだから頑張れ」そう声をかけてもらいながら、頑張って上まで登った。
「うわぁぁ~」
階段を上り切ると開けた場所に着いて空を見上げると満点の星空が見えた。本当に空から星が降ってきそうだ。8月も終わりのこの時期は少し肌寒かったが、立花さんのパーカーを借りて着ているので寒くはない。
あれだけ車があったけど人はまばらで、みんなすぐに帰るのだろう。
上を見上げていた僕に立花さんは声をかけられた。ふと見るとレジャーシートが敷いてあった。
立花さんの大きいリュックには、暖かい飲み物や、ブランケットも出てきた。いつの間にこんなに用意をしてくれたんだろうか?そういえば病院で30分ほど待たされていたっけ。その間に準備してくれたんだろうと思うと申し訳なく思った。
レジャーシートの上にブランケットを敷いてくれて、その上に寝っ転がった。寝たまま空を見るとTVで見た満天の星空が見えて星が掴めそうだった。
母さん…これたよ。僕が見たかった星空が見えたよ。僕の頬には一筋の涙が伝った。
「あさひ、どうだ?今日の空は雲もないから星が良く見えるな」隣に寝っ転がってた立花さんに声をかけられた。
「はい。こんなにも綺麗なんですね。母さんと一緒に見たかったです」
「きっと、あさひのお母さんも見てくれてるよ」
僕たちはしばらく言葉も交わさずに星空を見上げていた。
「そろそろ帰るか?」
「そうですね。満足しました」
「また連れて来てやるから」
そう言って頭を撫でられた。
帰りも手を繋いで丸太の階段を降りていた時だった。
ドンと僕の左側にぶつかりながら勢いよく駆け下りていく人が数人いた。僕はぶつかった弾みでよろけた所を立花さんが抱き寄せてくれた。立花さんの心臓の鼓動が聞こえてドキドキしてしまった。
「ごめんなさい」
「大丈夫だったか」
「はい」
そのまま、手を引かれ階段を降りようとしたら右足に痛みが走った。
さっき、ぶつかった時によろけて足首を捻ってしまったらしい。
立花さんは抱っこするか?と言われたけど、丸太の階段で、暗いし足場もいいとは言えないので断った。そしたら急に手を離して目の前で背中を向いて屈んだ。
「おんぶならいいだろう。ゆっくり歩くから心配しなくてもいいから。痛いだろ。ほら」そう促されて、立花さんの背中に乗って大きな背中におんぶされた。
最初は恥ずかしいのと緊張、そして記憶にないおんぶの経験で自分の手をどこに置いていいのかわからずに肩に置いてたら、首に手を回した方が安定すると言われて手を首に回した。すると自分の顔が立花さんの首に当たる。少し汗ばんだ首元からは、仄かに森の中にいるような爽やかな匂いがしてきた。この匂い、やっぱり好きだなぁ…と思った途端、身体の奥から熱が込み上げて疼いてくるのを感じた。
「立花…さん」
「あさひお前…」
「立花さん…」僕は立花さんの首元に顔を近づけて、大好きな匂いを嗅いだ。それと同時に自分のモノが緩く立ち上がってきたのがわかった。まずいヒートがきたかも。まだ1回しか経験がないけど、あれから2ヶ月はたっている。本当は3ヶ月だが、ヒートが安定してない僕は早かったりする時もあると先生から言われたばかりだったのを思い出した。
「立花さん、降ろしてください」
「それはできない。その代わりちょっと急ぐから、しっかり捕まっててくれ」
そう言うと、階段を駆け足で降りていく、その振動までも僕にとっては刺激で後孔からはなんか濡れた感じがしてきた。どうしよう…立花さんにあの失態を見せてしまう。早く1人になれる所へ連れてってほしい。
「立花さん…」
「頼むから、もう何も言うな」
急いで車まで戻って僕を後頭部の座席に下ろした。と同時に立花さんも隣に座った。
「あさひ、ごめん余裕ない。今、特効薬打つから」そう言って運転席の後ろに置いてあった袋から注射器を取り出して太ももに刺した。きっと僕のヒートに当てられたんだろう。
「立花さん。ごめんなさい」
「謝らなくてもいい。でもごめん、あさひ」そう言って抱きしめられた。
立花さんの匂いが鼻腔にダイレクトに届いた。
「この匂い好き」と口から溢れた言葉は立花さんの唇で塞がれた。
立花さんは駐車場の端に車を停めてくれた。
「あさひ、ここから少し歩くから。はい」
差し出された手をぎゅっと掴んだ。
「怖いか?」そう聞かれて、思わず頷いてしまった。人がいっぱいいる所は、まだ少し怖くてスーパーに行くのもなるべく人が少ない昼過ぎの時間帯に行っている。いろんな時間に行ってみたのだが、開店早々は、ご年配の方が多いし、夕方は子供連れが多いからだ。
「大丈夫。何かあったら俺が、あさひを守るから」そう言われると、少し心が落ち着いてくる。
立花さんに手を引かれ、丸太の階段を上がっていく。街灯が付いてるが少し見ずらくて、石に躓いても立花さんが手を繋いでいてくれるので転ばずに上がれた。10分近く歩いただろうか、息切れがしてきた。「もう少しだから頑張れ」そう声をかけてもらいながら、頑張って上まで登った。
「うわぁぁ~」
階段を上り切ると開けた場所に着いて空を見上げると満点の星空が見えた。本当に空から星が降ってきそうだ。8月も終わりのこの時期は少し肌寒かったが、立花さんのパーカーを借りて着ているので寒くはない。
あれだけ車があったけど人はまばらで、みんなすぐに帰るのだろう。
上を見上げていた僕に立花さんは声をかけられた。ふと見るとレジャーシートが敷いてあった。
立花さんの大きいリュックには、暖かい飲み物や、ブランケットも出てきた。いつの間にこんなに用意をしてくれたんだろうか?そういえば病院で30分ほど待たされていたっけ。その間に準備してくれたんだろうと思うと申し訳なく思った。
レジャーシートの上にブランケットを敷いてくれて、その上に寝っ転がった。寝たまま空を見るとTVで見た満天の星空が見えて星が掴めそうだった。
母さん…これたよ。僕が見たかった星空が見えたよ。僕の頬には一筋の涙が伝った。
「あさひ、どうだ?今日の空は雲もないから星が良く見えるな」隣に寝っ転がってた立花さんに声をかけられた。
「はい。こんなにも綺麗なんですね。母さんと一緒に見たかったです」
「きっと、あさひのお母さんも見てくれてるよ」
僕たちはしばらく言葉も交わさずに星空を見上げていた。
「そろそろ帰るか?」
「そうですね。満足しました」
「また連れて来てやるから」
そう言って頭を撫でられた。
帰りも手を繋いで丸太の階段を降りていた時だった。
ドンと僕の左側にぶつかりながら勢いよく駆け下りていく人が数人いた。僕はぶつかった弾みでよろけた所を立花さんが抱き寄せてくれた。立花さんの心臓の鼓動が聞こえてドキドキしてしまった。
「ごめんなさい」
「大丈夫だったか」
「はい」
そのまま、手を引かれ階段を降りようとしたら右足に痛みが走った。
さっき、ぶつかった時によろけて足首を捻ってしまったらしい。
立花さんは抱っこするか?と言われたけど、丸太の階段で、暗いし足場もいいとは言えないので断った。そしたら急に手を離して目の前で背中を向いて屈んだ。
「おんぶならいいだろう。ゆっくり歩くから心配しなくてもいいから。痛いだろ。ほら」そう促されて、立花さんの背中に乗って大きな背中におんぶされた。
最初は恥ずかしいのと緊張、そして記憶にないおんぶの経験で自分の手をどこに置いていいのかわからずに肩に置いてたら、首に手を回した方が安定すると言われて手を首に回した。すると自分の顔が立花さんの首に当たる。少し汗ばんだ首元からは、仄かに森の中にいるような爽やかな匂いがしてきた。この匂い、やっぱり好きだなぁ…と思った途端、身体の奥から熱が込み上げて疼いてくるのを感じた。
「立花…さん」
「あさひお前…」
「立花さん…」僕は立花さんの首元に顔を近づけて、大好きな匂いを嗅いだ。それと同時に自分のモノが緩く立ち上がってきたのがわかった。まずいヒートがきたかも。まだ1回しか経験がないけど、あれから2ヶ月はたっている。本当は3ヶ月だが、ヒートが安定してない僕は早かったりする時もあると先生から言われたばかりだったのを思い出した。
「立花さん、降ろしてください」
「それはできない。その代わりちょっと急ぐから、しっかり捕まっててくれ」
そう言うと、階段を駆け足で降りていく、その振動までも僕にとっては刺激で後孔からはなんか濡れた感じがしてきた。どうしよう…立花さんにあの失態を見せてしまう。早く1人になれる所へ連れてってほしい。
「立花さん…」
「頼むから、もう何も言うな」
急いで車まで戻って僕を後頭部の座席に下ろした。と同時に立花さんも隣に座った。
「あさひ、ごめん余裕ない。今、特効薬打つから」そう言って運転席の後ろに置いてあった袋から注射器を取り出して太ももに刺した。きっと僕のヒートに当てられたんだろう。
「立花さん。ごめんなさい」
「謝らなくてもいい。でもごめん、あさひ」そう言って抱きしめられた。
立花さんの匂いが鼻腔にダイレクトに届いた。
「この匂い好き」と口から溢れた言葉は立花さんの唇で塞がれた。
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