【R18】白濁英雄~強い男がXXまみれになる短編集~

ぬお

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13 地下ファイトの王者(①②③)

01

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『『『キャー!レイジー!!!』』』

俺は目の前にいる対戦相手である筋骨隆々の大男の顎に強烈なアッパーを食らわした。
その一発で、190cmを超える筋肉の塊がリングに沈む。
今日も失神KO勝ちだ。

地下会場の壁の中央に設置されたバカでかいスクリーンに勝利を決めた俺の姿が表示される。

俺はファンの女たちの声援を背に、リングを後にした。


俺はレイジ。
この裏格闘技「地下ファイト」の王者だ。

地下ファイトはその名のとおり、地下にあるリングで行われる格闘試合だ。
ルールは単純、相手がギブアップするかKOするかのどちらかで勝負が決まる。
武器の使用は禁止だが、それ以外はなんでもありの無法地帯。

しかも、負けたら凌辱される。
勝者が敗者を凌辱するか、勝者が拒めば運営が用意した代わりの人間が敗者を凌辱する。
その様子をバカでかいスクリーンに映し出されるんだ。
凌辱者や実況者の言葉で辱められながらな。

だから毎日多くの人間が地下ファイトで観戦してるぜ。高い金払ってな。
表じゃ見られないような残虐な試合内容や、試合後の公開レイプショーのためにな。
だがファイトマネーも高いから、男女問わずリングに上がる者も多い。
負けるリスクが相当高いんだが、参加する奴らも色々理由があるんだろう。

俺はというと、4年前から地下ファイトに参加して連戦連勝、全て失神KO勝ちだ。
身長は175cmとでかいわけじゃないが、鍛え上げた肉体には自信がある。
といってもボディービルダーのように筋肉ムキムキって訳じゃなくて、細マッチョって感じだ。
そして、自慢じゃないが顔もいいもんだから大勢の女のファンがいるぜ。男のファンもいるがな。

だが、そんな無敵なもんだから、最近はなかなか対戦相手が決まらない。
俺は強い奴と戦えてしかも金も貰えるからって理由で参加してるのに困ったもんだぜ・・・。



・・・



『さー本日のメインイベント!!!今回の試合は予想外の組み合わせです!』

『地下ファイトの王者、レイジ選手!そしてその相手は・・・』

『この試合が地下ファイトデビューのアイカ選手!16歳の女子高生です!!!』

ワアアアアアアアア!

「・・・・・」

俺は今リングの上に立っている。
いつものボクシングパンツを身に着けてだ。
久々に対戦相手が決まったっていうのに、来てみたら相手はまさかの16歳JK。
しかもこれがデビュー戦だと?舐めてんのか。

相手であるアイカを見てみる。
身長は160cm弱ってところか。顔もプロポーションもなかなかのもんだ。
しかし・・・恰好はビキニだ。完全に舐めてやがる。
ここはプールじゃねえんだぞ。

そんな舐めた格好のアイカが、渡されたマイクに向かって恰好以上に舐めたことを抜かし始めた。

「どうもーアイカでーす!地下ファイトデビューを勝利で飾りますので応援よろでーす!」

「レイジ選手は王者って話ですけど、正直余裕なんでフルボッコにしちゃいます♡」


ピキピキピキピキ

俺はコメカミに青筋がたった。
舐めたことを抜かすクソガキには躾が必要だな。
俺は運営から渡されたマイクでこう返した。

「世間も知らねークソガキに教育してやるよ。忘れられないデビュー戦にしてやる」


カン!

ゴングが鳴った。試合開始だ。


このクソガキには地下ファイトの厳しさを教えてやらないといけない。
だが、俺が本気で殴ったら一発でKOになっちまうだろう。
それじゃ教育にならねぇ。

とりあえず、KOしない程度の軽ーいパンチで仕掛けるか。
そう思ってクソガキに近づいた、その時だった。

ドゴオ!

「がはっ!?」

腹にとんでもない衝撃が走った。
見ると、目の前のクソガキの腕が俺の腹に伸びていた。

ぐ、なんだこのストレート・・・。
鍛えてる男だって、こんなパンチだせねぇぞ・・・これをJKが放ったっていうのか!?
俺は急いで距離をとり、呼吸を整えた。

『おおっと!アイカ選手の強烈なストレートがレイジ選手の腹に刺さったーーー!!!』


「ふふふ。どうしたんですか?挨拶程度の軽いパンチですよ。王者のレイジさん?」
「ぐ・・・クソガキが調子に乗りやがって」

挑発的な言葉を吐いてくるアイカ。
今のは油断しただけだ。
こいつも地下ファイトに出てるくらいだ。
ボクシングの心得があるのだろう。
・・・もう油断はしない!

俺はいっきに距離を詰め、アイカに左手でジャブを放つ。
完全にとらえた!・・・はずだった。

「遅いですよ」

バキィ!

「ぐぅぅ!」

俺の左頬にアイカの右が飛んできていた。カウンターだ。
それをモロに食らってしまった俺はあまりの衝撃に倒れそうになる・・・が。
なんとか堪えた。

こ、こいつ・・・強い・・・!


『な、なんと~!アイカ選手!王者相手にカウンターを決めたああ!!!デビュー戦とは思えない動きです!!!』


「こんな雑魚が王者だなんて地下ファイトって大したことないんだな~」
「な、舐めるなクソガキ!!!」

アイカの言葉に、俺は完全にキレてしまった。
気づけば、俺は封印していた本気の右ストレートをアイカの顔に向けて繰り出していた。


ドゴオ!


あ、当たった。当たっちまった。
俺は当てた瞬間に我に返った。
俺の本気の右ストレートを食らって無事でいるはずがない。
以前の試合で筋肉ゴリラに向けて放ったそれは、一撃で相手の頬骨を砕き、失神KOした凶器だ。
筋肉ゴリラは白目をむいて口から血の泡を吹いていた。そしてそのまま病院送りとなった。
下手をすれば相手の命をも奪いかねない危険な技だ。だから封印していたんだ。

だが、アイカの挑発に乗って、それをうっかり出してしまったのだ。
いかに強いとはいえ、それでもJKだ。
そんなものを食らえば、骨折だけでは済まないだろう。
下手したら首の骨さえも折りかねない。
俺は顔が青くなった。


『な、なーんとー!レイジ選手の伝説の右ストレートが、アイカ選手の頬に激突!・・・アイカ選手、大丈夫なんでしょうか!?』


・・・俺は、アイカの命を奪ってしまったかもしれない・・・。


だが、俺の心配は杞憂に終わった。


「え~、この程度なの~?」


信じられないことだが、俺の拳の先からそんな声が聞こえたからだ。

「せっかくハンデとして一発攻撃受けてあげたのに、がっかりー」
「な、お前・・・なんで・・・」

俺は右腕を引っ込めた。
その先には・・・左頬にパンチが当たったにも関わらず全く無傷な状態のアイカの姿があった。
な、なんだコイツ・・・化け物か?


『ななな、なーんとーーー!レイジ選手の右ストレートを受けても、アイカ選手、まったくの無傷です!!!』


「あんな遅くて弱っち~~~ストレートなんて食らったって、平気に決まってんじゃん!」

「・・・でも、私の顔を殴ったお返しは、きっちりしてあげるね」


アイカの声のトーンが急に下がった。


ドドドドドドド!!!

「!?!?!?!?」

いつの間にか俺との距離を詰めていたアイカが猛ラッシュをしかけてきた!

「ぐう!が!ああ!」

咄嗟に防ごうとガードをしたが、ガードを容易く破られ、俺の身体にアイカの拳が降り注がれた。
一発一発がとてつもない威力だ。
俺は一気に体力を削られていく。
そして・・・

バキいいい!!!

「※!%?$」

俺はそこで意識を失った。
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