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早希の憂鬱
しおりを挟む美姫が松岡くんと別れたところで、私にチャンスがまわってくる可能性などない。そんなことは百も承知のこと。
でも、もしわたしと美姫が一卵性の双子だったら、松岡くんはわたしにも興味を持ってくれただろうか。
美姫とは身長も体重もほとんど変わらないけれど、顔だけは正反対に違う。
鏡を見てため息をつく。
奥二重の細い目に低い鼻。
どんなに頑張っても、ロマンチックな気分にはなれない顔なのだ。
愛だの恋だの、そういうものはあきらめよう。
来月のテストに向けて、今はTOIEC800点を目指して頑張るのみ。
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