スターライトパレード

「この世界に、こんなきれいな景色があるなんて……」

何度でも思い出して、胸が熱くなる。
あの時見た景色を、私は一生忘れることはないと思う。

この物語は、あの景色に出会う3か月前から始まる。

音羽奏は、ピアノを弾くために生まれたような少女だったが、ある出来事を境に、ピアノを人前で弾けなくなり、表舞台から遠ざかっていた。

そんなある日、公園の一角にある音楽堂のストリートピアノで奏でた旋律が、人気アイドルグループ「スターライトパレード」のセンター・諏訪セナの耳に届く。

「なぁ、あんた。オレらに曲、書いてくんね?」

出会いは偶然。けれど、彼のひと言が、止まっていた奏の時間を再び動かす。

セナからのオファーで始まった曲作りは、次第に音楽を越えて、ふたりの心を少しずつ近づけていく。
ステージの熱、夜の静けさ、すれ違う視線。
音が繋ぐ関係は、恋にも似た痛みを帯びていく。

けれど、彼は眩しいほどのスターで、彼女はまだ夢の途中にいる高校生。
音楽の世界がふたりに見せる光と影の狭間で、奏は本当に奏でたい音を見つけようともがいていく。

これは、音を信じ、誰かを想うことで前に進む、ひとりの少女とひとりのアイドルの再生と恋の物語。

音は、届く限り、ふたりを繋いでくれる。

もし少しでも気になってもらえたら、フォローやお気に入りしていただけると励みになります。

※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。

表紙イラストは、やまいもさんに描いていただきました。

※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎Starlight Parade / 木風 やまいも
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