呪いの痣あり伯爵アルファの番は、天涯孤独の遅咲き画家オメガ
霧深きセレスタ王国・ヴェルナの町。
断崖に佇む屋敷に住むラスヴェート伯爵は、魔女から「痣の呪い」を掛けられ、住民たちから忌み嫌われながら孤独に生きてきた。
一方、隣町で天涯孤独の画家として清貧な暮らしを送る青年・エンディミオンは、肖像画の依頼を受けてその屋敷を訪れる。
だがそこは、すべての窓が板でふさがれ、鏡も銀食器も一切存在しない異様な空間だった。
顔の左半分を覆う仮面をつけたラスヴェートに、はじめは戸惑うエンディミオン。
不気味な屋敷で婚約者へ贈るための肖像画を描き進めるうち、ふたりは次第に心を通い合わせはじめるが……。
ベータであるはずのエンディミオンの身体に、突如として異変が訪れる。
医師から告げられたのは、「遅咲きのオメガ」という診断、そしてアルファである伯爵と自身が「運命の番」であるという残酷な真実だった。
結ばれる未来のないふたり。
何故なら、伯爵には五年の歳月をかけて手紙を交わし続ける「婚約者」の存在があり――。
呪われた孤独なアルファと、遅咲きオメガの画家が紡ぐ、身を焦がすような愛と再生の物語。
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