毒を飲んで、口付けを。

生まれたときから、隣にいた。

だからきっと、逃げ場なんてなかった。
「無能。軽率。非効率」

彼女はいつも正しい言葉で、僕を否定する。
それでも僕は、その毒を拒まなかった。
むしろ、必要としていた。

排除。隔離。粛清。管理。
彼女の世界は、僕を中心に回っている。
――いや、違うか。
僕がいるからこそ、彼女の世界は回っている。

これは、支配と従属でできた歪な関係が、
やがて――“恋”と呼ばれるまでの、残酷で甘美な変質の記録だ。

結論から言おう。僕は、彼女を殺した。
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