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第6章 灰の反逆
第100話 どこまで行っても神は神
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「巫山戯るな!! 何が”剣士“だ! 何が”お兄ちゃん“だ! そんな事がこの私を目の前にして動ける理由であっていい筈が無い!!」
「そんな事言ったって事実そうなんだから文句言うなよ! 神なんだろ?」
「黙れぇッ!! この私を馬鹿にするなァァァ!!!!【闇血魔法 八光芒神閃劫血】」
闇の混じった血の光線!? 身体がでかくなったせいか攻撃範囲も馬鹿にならない......なら本体を斬るに限る!
「お兄ちゃん! 援護頼む!」
「俺に命令するな。一人でやれ」
「つれないねぇ......」
遥か上空で静止しながら光線を放ち続けるニシュラブの前に跳び剣を構える......これ何処斬れば良いのか分からないな。
「はァ!? 貴様は......唯の人間は空を飛べないだろう!! 何故さも当然の様に神の前に立つ!!」
「何度も何度も質問するなよ子供か?......根性と日頃から鍛えてるからだよ。分かったらはよ真っ二つになれ【西宵流”居合“四王裂き】」
俺......てか親父の一門が誇る神速の剣術......なのだが...これは......
「斬れないッ!?」
なんだよコレ!! まるで分厚いゴムが何百層にも巻かれた鋼鉄でできた山に刃を当てているような......
「どうやら貴様に私は斬れないようですね......死ねェ!【闇血魔法 死を待ち焦がれる断頭台】」
地上に降り注ぐ光線とは違う極大の闇と血の刃!? まずい! 避けられ――――
「グァァァァァァァッ!!!!」
辛うじて首は落とされなかったけどそのまま地面に叩きつけられてしまった......痛みが身体を押し潰してくる......
「その様子では、斬れなかったようだな」
「ゴホッ......うっせぇ! じゃあお兄ちゃんも行ってみろよ!」
「黙れ!! お前にお兄ちゃんと呼ばれる筋合いなどない!!――――まさかお前ホノラと結婚の話を!」
「突っ込む所そこかよ!! 今それどころじゃねぇだろって!」
「ああそういう態度を取るのか!! 今すぐあの神とやらを殺して貴様を尋問にかけるから覚悟しておけよ!」
そう言ってレオノラは跳んだ。
......30秒ほど経った後、俺と同様に地面に叩き付けられてきた。
「あのクソ神......自分の周囲に魔法無効空間の障壁を作ってやがる......殴ろうとしたらなんだあれは。堅さと柔軟さを両立したような殴り心地。まるで手応えが無い初めての感覚だ」
んで魔法で吹っ飛ばされて地上に戻ってきたと。
「仲良しこよしで地に伏せて......いい気味です。私の力、これでようやく理解出来ましたかね?」
地上にニシュラブは降りてきた。うわ、近くで見ると生きた現代アート感がキモイな。
「全ッ然! 勝つビジョンしか見えてないわ!」
俺は立ち上がり瞬間的に加速し斬り続けた。
――――
「オオオオオオオオ!!!!」
クソ! 確かに刃の当たる感触はあるのに傷が付かねぇ!!
「クッ! ハァァァァァァァ!!!!」
やたら俺の太刀筋に割入って打撃をし続けているレオノラも同じような感じだ......このままじゃ勝てねぇ!
俺達が手こずっている間にもニシュラブは光線と神様パワーで周りを崩壊させている......早く止めないとなのに......どうやったら攻撃が通る!?
「ハハハハハ!! 君達、とても良いお仲間のようですね......」
ニシュラブの声が直接頭に届く。
「別にレオノラとは仲間じゃ無いって」
「――そんなに良いお仲間なら、二人でどっちが最強か決めたくないですか?」
だから仲間じゃねえって。ホント人の話聞かねぇなこの野郎。
――――なんだこの隣にいる男......俺の知らない人だ。敵の味方か?
「おい、誰だテメェ」
隣にいた男はこちらの方を見た。ホノラみたいな顔立ちだが、やっぱり知らない男だ。
つまり......俺一人のニシュラブを殺す目的を邪魔する敵......
「お前こそ誰だ......さては、ニシュラブの仲間の生き残りだな? 妹の為、この世界を守るために死んで貰う」
『落ち着いてマツル君! 彼は君と一緒に魔神ニシュラブと戦ってくれている仲間! レオノラ君だよ!』
そんなやつ知らん。アイツは俺の依頼を邪魔しようとした。それに俺に対して拳向けてやがるし、それに何よりなんか雰囲気がムカつく! よって俺の敵だ。
『そんな......』
「ハハハハハ!! そうです!! 貴方達は既に今までの関係を忘れた敵同士! これが創世神の力!! 人の記憶を改竄し! 世界を思いのままに作り替える事が可能!! 素晴らしい! 素晴らしいで――――」
「「うるせぇなァ二人の戦いにゴチャゴチャとッ!!!!」」
「ギッ――!?!?」
ムカつく敵モブのグーパンと俺の斬撃がニシュラブの一部を吹き飛ばす。あれ? 今の攻撃通った!?
「――今の感覚......あれ、マツル? おかしいな......なんで今まで忘れていた感覚があったんだ?」
「レオノラ......なんかよく分からんけど今俺達の攻撃通ったよな!?」
「ああ、俺も確かな手応えを感じた」
さっきみたいな斬れない感覚が無かった。現にニシュラブの身体は凹んだ場所と切り裂かれた場所が出来ている......すぐ再生しちゃったけど。
「ナ......バペ! 私は神になった......こんな下等種族の攻撃で傷が付くなど!?」
確かに、なんで今急に攻撃が通ったんだ? 特段変わった事はしてないんだがな。
『それについてなんだがマツル君、魔神ニシュラブの攻略法が分かったよ』
「そんな事言ったって事実そうなんだから文句言うなよ! 神なんだろ?」
「黙れぇッ!! この私を馬鹿にするなァァァ!!!!【闇血魔法 八光芒神閃劫血】」
闇の混じった血の光線!? 身体がでかくなったせいか攻撃範囲も馬鹿にならない......なら本体を斬るに限る!
「お兄ちゃん! 援護頼む!」
「俺に命令するな。一人でやれ」
「つれないねぇ......」
遥か上空で静止しながら光線を放ち続けるニシュラブの前に跳び剣を構える......これ何処斬れば良いのか分からないな。
「はァ!? 貴様は......唯の人間は空を飛べないだろう!! 何故さも当然の様に神の前に立つ!!」
「何度も何度も質問するなよ子供か?......根性と日頃から鍛えてるからだよ。分かったらはよ真っ二つになれ【西宵流”居合“四王裂き】」
俺......てか親父の一門が誇る神速の剣術......なのだが...これは......
「斬れないッ!?」
なんだよコレ!! まるで分厚いゴムが何百層にも巻かれた鋼鉄でできた山に刃を当てているような......
「どうやら貴様に私は斬れないようですね......死ねェ!【闇血魔法 死を待ち焦がれる断頭台】」
地上に降り注ぐ光線とは違う極大の闇と血の刃!? まずい! 避けられ――――
「グァァァァァァァッ!!!!」
辛うじて首は落とされなかったけどそのまま地面に叩きつけられてしまった......痛みが身体を押し潰してくる......
「その様子では、斬れなかったようだな」
「ゴホッ......うっせぇ! じゃあお兄ちゃんも行ってみろよ!」
「黙れ!! お前にお兄ちゃんと呼ばれる筋合いなどない!!――――まさかお前ホノラと結婚の話を!」
「突っ込む所そこかよ!! 今それどころじゃねぇだろって!」
「ああそういう態度を取るのか!! 今すぐあの神とやらを殺して貴様を尋問にかけるから覚悟しておけよ!」
そう言ってレオノラは跳んだ。
......30秒ほど経った後、俺と同様に地面に叩き付けられてきた。
「あのクソ神......自分の周囲に魔法無効空間の障壁を作ってやがる......殴ろうとしたらなんだあれは。堅さと柔軟さを両立したような殴り心地。まるで手応えが無い初めての感覚だ」
んで魔法で吹っ飛ばされて地上に戻ってきたと。
「仲良しこよしで地に伏せて......いい気味です。私の力、これでようやく理解出来ましたかね?」
地上にニシュラブは降りてきた。うわ、近くで見ると生きた現代アート感がキモイな。
「全ッ然! 勝つビジョンしか見えてないわ!」
俺は立ち上がり瞬間的に加速し斬り続けた。
――――
「オオオオオオオオ!!!!」
クソ! 確かに刃の当たる感触はあるのに傷が付かねぇ!!
「クッ! ハァァァァァァァ!!!!」
やたら俺の太刀筋に割入って打撃をし続けているレオノラも同じような感じだ......このままじゃ勝てねぇ!
俺達が手こずっている間にもニシュラブは光線と神様パワーで周りを崩壊させている......早く止めないとなのに......どうやったら攻撃が通る!?
「ハハハハハ!! 君達、とても良いお仲間のようですね......」
ニシュラブの声が直接頭に届く。
「別にレオノラとは仲間じゃ無いって」
「――そんなに良いお仲間なら、二人でどっちが最強か決めたくないですか?」
だから仲間じゃねえって。ホント人の話聞かねぇなこの野郎。
――――なんだこの隣にいる男......俺の知らない人だ。敵の味方か?
「おい、誰だテメェ」
隣にいた男はこちらの方を見た。ホノラみたいな顔立ちだが、やっぱり知らない男だ。
つまり......俺一人のニシュラブを殺す目的を邪魔する敵......
「お前こそ誰だ......さては、ニシュラブの仲間の生き残りだな? 妹の為、この世界を守るために死んで貰う」
『落ち着いてマツル君! 彼は君と一緒に魔神ニシュラブと戦ってくれている仲間! レオノラ君だよ!』
そんなやつ知らん。アイツは俺の依頼を邪魔しようとした。それに俺に対して拳向けてやがるし、それに何よりなんか雰囲気がムカつく! よって俺の敵だ。
『そんな......』
「ハハハハハ!! そうです!! 貴方達は既に今までの関係を忘れた敵同士! これが創世神の力!! 人の記憶を改竄し! 世界を思いのままに作り替える事が可能!! 素晴らしい! 素晴らしいで――――」
「「うるせぇなァ二人の戦いにゴチャゴチャとッ!!!!」」
「ギッ――!?!?」
ムカつく敵モブのグーパンと俺の斬撃がニシュラブの一部を吹き飛ばす。あれ? 今の攻撃通った!?
「――今の感覚......あれ、マツル? おかしいな......なんで今まで忘れていた感覚があったんだ?」
「レオノラ......なんかよく分からんけど今俺達の攻撃通ったよな!?」
「ああ、俺も確かな手応えを感じた」
さっきみたいな斬れない感覚が無かった。現にニシュラブの身体は凹んだ場所と切り裂かれた場所が出来ている......すぐ再生しちゃったけど。
「ナ......バペ! 私は神になった......こんな下等種族の攻撃で傷が付くなど!?」
確かに、なんで今急に攻撃が通ったんだ? 特段変わった事はしてないんだがな。
『それについてなんだがマツル君、魔神ニシュラブの攻略法が分かったよ』
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