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伝説の女
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、皧流は、食事をしながら、性転換、そして出産をした先輩である奈緒に質問をしまくっていた。
「なるほど…
で、そのお子さんは、今は?」
「今、中二なのよ。
学校へは女子の服装で通ってる。」
「そうなんですね。」
奈緒が子供の話をしたところで,高山が話に入ってきた。
「まだこの謎が解けてないんだよ、
性転換者から生まれた子供が男児だった場合、その子は確実に性同一性障害となる…」
「本当にそうなってしまうんですか。」
「いや、それに関しては全くわからない。
奈緒以外に出産したという元男性がいないのだから。
ビックリするくらいサンプルの数が少なすぎるんだ。
もし、三浦先生が男児を出産し、その子がウチの子と同じであれば…
この薬に欠陥があるとしか言いようがなくなる。」
「じゃあ、ワタシの責任は重大なんですね。」
「そう気を張らなくても大丈夫よ。
あなたは無事に出産する事だけを考えていればいいんだから。」
「ありがとうございます。
でも、ワタシの子が、心が女の子で体が男の子だったとしても、別にいいと思います。
生まれてきてくれただけでも、本当に素晴らしい事なんですから。」
皧流は、そう言うと、竹脇の顔を見て、はにかんだような笑みを浮かべた。
竹脇も少し笑ったが、すぐに顔が赤くなり、視線を逸らしてビールをグイッと飲み干した。
「なるほど…
で、そのお子さんは、今は?」
「今、中二なのよ。
学校へは女子の服装で通ってる。」
「そうなんですね。」
奈緒が子供の話をしたところで,高山が話に入ってきた。
「まだこの謎が解けてないんだよ、
性転換者から生まれた子供が男児だった場合、その子は確実に性同一性障害となる…」
「本当にそうなってしまうんですか。」
「いや、それに関しては全くわからない。
奈緒以外に出産したという元男性がいないのだから。
ビックリするくらいサンプルの数が少なすぎるんだ。
もし、三浦先生が男児を出産し、その子がウチの子と同じであれば…
この薬に欠陥があるとしか言いようがなくなる。」
「じゃあ、ワタシの責任は重大なんですね。」
「そう気を張らなくても大丈夫よ。
あなたは無事に出産する事だけを考えていればいいんだから。」
「ありがとうございます。
でも、ワタシの子が、心が女の子で体が男の子だったとしても、別にいいと思います。
生まれてきてくれただけでも、本当に素晴らしい事なんですから。」
皧流は、そう言うと、竹脇の顔を見て、はにかんだような笑みを浮かべた。
竹脇も少し笑ったが、すぐに顔が赤くなり、視線を逸らしてビールをグイッと飲み干した。
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