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二人はベッドに入るとどちらからともなく身を寄せ合い、唇を重ね合わせた。
奈々との久しぶりのキスは智にとって、とても懐かしく、そして心地良かった。

ここまでくるとお互いに止まる事なく、来ていたパジャマを脱ぎ捨てた。、奈々は出産を経験しても体のラインは崩れておらず、相変わらず美しかった。
智はその姿を性的な目というより、同性として羨望の眼差しを向けた。
奈々は智の女性と違わぬその肉体にあらためて驚き、そして高揚した。

二人はギュッと抱き合ってまたキスをした。

以前にはなかった智の乳房と奈々の乳房がぶつかり合って押し潰した。

奈々にとって、これは初めての感覚だったが、興奮の度合いがさらに増して呼吸を乱した。

「智、気持ちいいっ」

奈々は艶めかしい喘ぎ声を上げた。


「奈々、ワタシもよ」

智も女っぽい声で応えた。

既に奈々の下半身はぐしょぐしょに濡れており、身を捩らせながら智のペニスを求めた。

「ああっ、智のおちんちんが欲しいっ

挿れて!」

長期間の女性ホルモンの投与と去勢手術により、智の男性機能は完全に破壊され、勃起不全、性欲減退、永久不妊に陥っていたが、ED薬のおかげで、しばらくするとムクムクとペニスが膨張してきた。
もちろん、男特有の下半身から湧き出るような性欲も全くないが、精神的な高揚により勃起状態をキープできた。

「奈々挿れるよ」

智はそう言うと、正常位の体勢から男時代より一回り小さくなり、さらにタマもぶら下がる袋も無い、竿だけのペニスをねじ込んだ。

「あっ、あっ、ああっん!」

奈々は激しく感じた。

こんな大きな喘ぎ声は夫婦だった時に一度だって出した事がない。
あのときがいかに無味乾燥な状態だったかを表すものだった。

智が奈々の子宮を突き上げるたびに、お互いの豊満な乳房がぷるんぷるん揺れた。

二人はその光景により興奮の度合いを増していき、やがて、奈々があっけなくイッてしまった。

大学時代から今までで、智が奈々をイカせたのはこれが初めてだった。

智自体が早漏で、奈々がイクまで持ち堪えられなかったのが原因だったが、性欲が失われた今、まだ射精したいという感覚にすらならなかった。

それでもしばらくすると鈍くではあるが、込み上げるものが来た。中折れする前に早くイカなくてはと、智はフィニッシュに持ち込むために腰を高速で動かした。

「奈々、ワタシもイキそう」

智はそう言うと、ペニスを奈々の中から引き抜き、お腹に精液をぶちまけた。

いや、もはやぶちまけるほどの精液なんて持ち合わせていない。
チロチロっと透明の液体が2、3滴落ちただけだった。
それも粘りのない水のようなものが。
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