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お風呂

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「あの、トモさん
お風呂ご一緒してもいいですか?」

恵太は顔を赤らめながらも、はっきりと智に言った。


「えっ」

耳を疑うような恵太の発言に智は驚いて、近くにいた由香里の方を見たが


「すいません
トモさんさえ良ければ、一緒に入っていただけますか」



と、由香里はあくまでも恵太の要望を優先した。




「ワタシはいいですけど…
じゃあ、恵ちゃん、一緒に入る?」

と、声かけすると

「はい。ありがとうございます」

恵太ははっきりと返事した。


脱衣所に行った二人は、服を脱ぐ事になるのだが、恵太のような性同一性障害を持った人間は、他人に自らの男性器を見られる事を極端に嫌がる傾向がある事から、智は念押しの意味も含めて再度確認した。

「恵ちゃん、大丈夫?

ワタシの前で裸になるの…
見せたくなかったら無理しなくていいのよ」


「いえ、トモさんの前だったら全然平気です」

恵太は屈託のない笑みを浮かべて答えた。

そうなると、智も割り切り、着ていた服を脱いでいった。

恵太はブラジャーこそしていなかったが、女性用のショーツを履いていた。

しかし、男子特有の貧弱なお尻をしていて、ピンクのショーツの後ろの部分は余裕があって、シワが寄っていた。

対する智は、長年の女性ホルモンの投与のおかげでムチムチっとした女性特有のお尻をしており、パンティを脱ぐと、プリンとしたきれいなお尻が姿を現した。

何よりもの違いは乳房で、まるっきり少年の、それも痩せ気味の恵太の胸とは明らかに違い、智の胸は張りのあるDカップのナチュラルな膨らみで、ここのところのサイズアップもあって、余計に大きさが強調されていた。


「うわあ、トモさん
キレイ!」

恵太は目を輝かせて、その憧れの肉体に目を輝かせた。

「恵ちゃん、恥ずかしいからあんまり見ないで」

智はそう言ったが、最近までバリバリの風俗嬢だった彼女にはそれほどの恥じらいはなかった。

恵太はさっと股間を隠したが、包茎でそれほどの大きさもなく、女性ホルモンと去勢でかなり小さくなってしまった智のペニスとほぼ同じくらいの大きさをしていた。

二人でお風呂に入ると、恵太は

「トモさん、お背中流します」

と、言ってボディソープを手に取った。


「恵ちゃん、そんな事しなくてもいいよ。
気を遣わないでね」

智はそう言ったが、恵太は首を横に振り

「ワタシ、トモさんの弟子なので」

と、言って、手に取ったボディソープを優しく背中に付けた。

すると、忽ちびっくりしたような顔をして言った。

「トモさんの肌、スベスベ!
てかめっちゃきめ細かい!!」

「そんな事ないよ。もう恥ずかしくなってきたわ」

智は恵太のオーバーリアクションに恥ずかしそうに肩を竦めた。


「あの、トモさん」


「なあに、恵ちゃん」

「おっぱい…少し触っていいですか」

「あ、別にいいけど」

智の許しをもらった恵太は、恐る恐る後ろから智の体に手を回し、その豊満に膨らんだ乳房を触り、揉んだ。


「あっ、すごい!」


「何がすごいのよ」


「柔らかいのにすごく弾力がある!
これが女性の乳房なんですね!」


「女性じゃないけどね」


「ワタシもこんなおっぱい欲しいなあ」

恵太はキラキラした目で智の乳房を見つめて言った。
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