ニューハーフな生活

フロイライン

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母娘

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「へえ、こんなとこあったんだね」

ワタシが日帰り温泉施設?を見て言うと


「結構前からあったのよ
行った人からすごく良かったから行った方がいいよって言われてたのよ。

そしたら当たっちゃった。」

車を降りて、ワタシ達三人は迷わず女性用入口に進む。

緊張感半端ねえ…


幸い脱衣所にはワタシ達以外人がおらず、とにかくさっさと脱いでアソコを隠さなければ…

ワタシはお母さんと妹と隠れるようにして隅っこでコソコソと服を脱いだ。

セーターとスカート、ブラにパンティの順で。

脱ぎ終わると、タオルで胸の辺りから股間までを隠した。

そしたら、まだゆっくり着替え途中の妹が、ワタシを見て


「ヤバイね、ユキちゃん

おっぱい大きいやん」

と、感嘆の声を上げた。


「ホントだ
前に見た時よりも大きくなってる」

お母さんも同様に…



「ちょっとぉ
あんまりまじまじ見ないでよ」

ワタシはジタバタしながら体を隠した。


「いや、すごいもんだねえ
女性ホルモンの注射って」


「まあね。
でも個人差があるみたいよ。

お母さんとか姉妹とかが巨乳だと、効果が出やすいんだとか…
だからワタシも大きくなったのかなあ。

都市伝説だと思うけどね」


ワタシはお母さんと妹に意地悪な視線を送りながら言うと、すごく恥ずかしがってた。


母と妹の裸をこんな形で見る事になるなんて…

なんか感慨深い。


ワタシ達は大浴場に行き、湯船に浸かる前にメイクを落とした。

生意気にも優菜も化粧してんのよね。


「うわあ、ユキちゃんすっぴんも女の子だわ」


「そうだねえ。
髪の生え際なんかも産毛があって女の子みたいね。」


「あー、これね。」


女性ホルモンやり出してから、髪の生え際に産毛が生えてきて、今のような感じになったんだよね。

これはこれで嬉しいこと。


「ユキ、ほんとに整形してない?

顔の感じがなんか違うわ。
柔和になったというか…」


「してないよ、ほんと。

これも女性ホルモンの影響だと思う。」


もう、疑い深いんだから。



ようやく入浴の準備が整ったワタシ達は温泉に浸かり、バカ話なのか女子トークなのかよくわかんない話を延々と繰り広げた。
でも、やっぱり話題の多くはワタシの体であったり、好きな男性のタイプとか、そういうことばかりになっちゃった。

お母さんの背中を流す事も出来たし、こんな事は男やってたら絶対に有り得ない話だし、とにかく楽しくて、先日の東京でのイヤな出来事もすっかり忘れる事ができて、最高の一日になりました。

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