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成人式
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ワタシは、夜中に起きて着付けをしてもらい、早朝に大輝と合流した。
このように、女子の準備は男子の数千倍大変だ。
でも、こうして晴れ着になれて本当によかった。
幸せな気分でいっぱい
「いや、ヤベーくらいに美しい
ユキ、オマエ最高かよ」
大輝はワタシを見るなり、興奮気味and食い気味に言ってきた。
「大げさなんだよ。
さあ会場に行くよ」
「えっ、やっぱり行く?
なんかユキを見てたらすげーしたくなってきたんだけど、式なんか行かずにホテル行かね?」
コイツはバカか
「あのさあ、100万も出して晴れ着準備してさあ、夜中に起きて着付けして、アンタ以外の目にも触れず、ホテル行こってか?
なめんなよ」
「ごめんごめん、冗談だよ。
愛してるよ、ユキ」
「うるせー
明日、東京に戻るし、もうアンタにはやらせない」
「えっ、うそ
マジ?」
「マジや!
あんまり遅く出ると大変だから、午前中には電車に乗る予定よ。」
「うわあ、最悪」
そんな事を言いながらも、しっかり手だけは繋いで成人式会場を訪れたワタシと大輝。
知ってる顔がいるわいるわ…
同窓会でカミングアウトした小学校時代の連中以外は、ワタシが西村幸洋だとは気付かんだろ。
でも、横に大輝がいるから、同窓会軍団は即食いついてきた。
「何よ!水谷君!
なんで西村君と手繋いでるのよ!」
うわっ、早速洗礼を浴びせてきたのは、泉 沙織だ。
「なんでって、俺達付き合ってるから」
バカバカ!言うな!!
てか、手を離しときゃよかった…
「えーっ!!
ウソーっ!!」
泉は大騒ぎし、一緒に来てた何人かに説明を始めた。
連れはワタシも知らない人間だったから、多分高校のときの友達だろう。
泉はワタシの事を面白おかしく話したようで、その知らない女子達もワタシの周りに集まってきた。
「えっ、ホントにニューハーフなの!?
めっちゃ可愛いんだけど」
取り巻きのことばに、ワタシは何も答えず、苦笑いをした。
それに比べて、大輝は何か自慢げにワタシの事を率先して話し始めてる。
あー、ムカつく。
でも、本音を言うと、こういうリアクションが欲しかったんだけどね…
そうこうしている間に、小学校時代の男子連中も集まってきて、ワタシの周りはカオス状態になってしまった。
二十歳の集いが、ニューハーフを囲む会となり、式典が始まるまでの間、ワタシを餌に異常な盛り上がりを見せた。
100万出した甲斐があった…かな?
このように、女子の準備は男子の数千倍大変だ。
でも、こうして晴れ着になれて本当によかった。
幸せな気分でいっぱい
「いや、ヤベーくらいに美しい
ユキ、オマエ最高かよ」
大輝はワタシを見るなり、興奮気味and食い気味に言ってきた。
「大げさなんだよ。
さあ会場に行くよ」
「えっ、やっぱり行く?
なんかユキを見てたらすげーしたくなってきたんだけど、式なんか行かずにホテル行かね?」
コイツはバカか
「あのさあ、100万も出して晴れ着準備してさあ、夜中に起きて着付けして、アンタ以外の目にも触れず、ホテル行こってか?
なめんなよ」
「ごめんごめん、冗談だよ。
愛してるよ、ユキ」
「うるせー
明日、東京に戻るし、もうアンタにはやらせない」
「えっ、うそ
マジ?」
「マジや!
あんまり遅く出ると大変だから、午前中には電車に乗る予定よ。」
「うわあ、最悪」
そんな事を言いながらも、しっかり手だけは繋いで成人式会場を訪れたワタシと大輝。
知ってる顔がいるわいるわ…
同窓会でカミングアウトした小学校時代の連中以外は、ワタシが西村幸洋だとは気付かんだろ。
でも、横に大輝がいるから、同窓会軍団は即食いついてきた。
「何よ!水谷君!
なんで西村君と手繋いでるのよ!」
うわっ、早速洗礼を浴びせてきたのは、泉 沙織だ。
「なんでって、俺達付き合ってるから」
バカバカ!言うな!!
てか、手を離しときゃよかった…
「えーっ!!
ウソーっ!!」
泉は大騒ぎし、一緒に来てた何人かに説明を始めた。
連れはワタシも知らない人間だったから、多分高校のときの友達だろう。
泉はワタシの事を面白おかしく話したようで、その知らない女子達もワタシの周りに集まってきた。
「えっ、ホントにニューハーフなの!?
めっちゃ可愛いんだけど」
取り巻きのことばに、ワタシは何も答えず、苦笑いをした。
それに比べて、大輝は何か自慢げにワタシの事を率先して話し始めてる。
あー、ムカつく。
でも、本音を言うと、こういうリアクションが欲しかったんだけどね…
そうこうしている間に、小学校時代の男子連中も集まってきて、ワタシの周りはカオス状態になってしまった。
二十歳の集いが、ニューハーフを囲む会となり、式典が始まるまでの間、ワタシを餌に異常な盛り上がりを見せた。
100万出した甲斐があった…かな?
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