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異世界でのデート

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 朝食も終わり、叔父さんとドラゴンは、この近辺にレットーラの兵士がいないかを確かめに行った。

 私とレオは、久しぶりのデートだ。

「ミオは地理が弱いから、俺が案内するので良いか?」

 そう、私は超方向音痴で地理に凄く弱い、ってか、疎いのだ。

「うん、そうしてくれた方がありがたいかな。
 レオ、デート楽しみだね。
 ……手を繋いでも良い?」

 レオは嬉しそうな顔で、手を出してくれていた。

 レオの手は、ゴツゴツしていて剣を握り、この世界で必死に生きていた事が分かる。

 手を握っていると何だか安心する。

「あっ、甘い匂いがする!」

 匂いの方を見ると、クレープに似たデザートを売っている売店があった。

「昔もよくクレープを買って食べたよな。
 買いに行こうぜ!」

 レオの笑顔は昔と変わらない、あの笑顔。

 私はレオに頷いて、一緒に売店へと向かった。

「叔父さん、2つくれ!」

 売店のおじさんはニコニコ笑顔で「デートかい」と言いながら、作ってくれ。

 クレープと同じで、薄い生地に生クリームと苺と甘いオレンジを包み込み、私達に渡してくれた。

 レオが小銅貨4枚を渡し、海が綺麗に見えるベンチへと案内してくれ、2人で座ってクレープを食べ。

「んん~~っ!
 凄く美味しい!!」

「ああ、凄く美味しいな。
 はははっ、ミオは直ぐに顔に出るから分かりやすいな。
 また、来ような」

 私は頷き「うん」と言いながら、クレープに夢中だった。

 レオの肩に頭を置いて「レオ、ありがとう」と、一言御礼を言った。

 食べ終わった時にレオの顔が近くに!

「ミオ、大好きだ」

「私も、レオの事が大好きだよ」

 お互いの気持ちを確かめた後、レオと甘いキスをした。

 それ以上は禁止!

 今日のデートは凄く楽しかったし、異世界での初デート。

「そろそろ昼になるな。
 親父の所に戻るか」

 私とレオは再び、手を握り恋人繋ぎに握り返して、宿へと戻った。

「時間通りに帰って来たな。
 お昼を食べたら即出発しよう」

「親父、もしかして。
 アイツらか?」

 叔父さんは真剣な顔で、レオに頷いていた。

 アイツら?

 もしかして、レットーラの兵士?

 お昼を食べたら、早く帰ろう。

 帰る時は透明化の魔法で帰らなきゃだね。

 私達は早々に昼食を終わらせてから、私の魔法で透明化になり、レオとは手を繋いで空の移動をした。

 叔父さんとドラゴンは、この世界と地理に詳しいから大丈夫。

 レオも知り尽くしてはいるが、問題なのが私だ!

 方向音痴で地理を覚えられない、なので、レオが私の手を握り離してくれない。
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