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帝都の大学
【間話小噺】よくある光景
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同僚の穴埋めに奔走したこの数日。あまりにも方方を駆けずり回っていた。
それが当たり前になり慣れてきた今日になって、まるで雲が切れて青空が覗く様に激減するものだから、拍子抜けしてしまう。
仮眠をとるなどしながら、誤魔化し誤魔化し酷使してきた身体には、疲労と寝不足が溜まりに溜まっている。極端に仕事が減ったことも相まって、とてつもない睡魔が虎視眈々と狙っているから困りものだ。
根を詰めた書類仕事は、知らない内に苦手になっていた。
どちらかといえば、警邏している方が好ましいから、上司に叱責されない程度に仕上げていた。それを見かねた同期が小言を挟むものだから、ならばやってくれ、と彼に丸投げしてきた。__どうやらそのツケが現れたらしい。
貸しだからな、と言いつつも、その貸しを返せということがなかった同期。見てくれに反して、細かいところによく気がつく男で、同期はもちろん後輩からも諸先輩方からも信頼は厚い。
よくつるんでいる自分も、同様の評価をもらうことがあるから、とばっちりを食らうことも多いのだが__。
「……エルンスト、エルンスト」
不自然なほど小声で呼びかけるのは、自分が所属する大隊の長シュタウフェンベルクだった。
「大隊長、どうされました?」
尋ねると、しっ、と口元に指を当てる。
とにかくいいから、と言いたげな顔で細かく手招きする仕草も控えめで、身を潜めるようにしているものだから、怪訝に眉を潜めながらも歩み寄った。
__厄介事なら、適当に逃げよう……。
これ以上は、仕事を押し付けられたくはない。
「大変なんだ」
「大変?」
あれ、と示されたのは、病床の一角。
そこにはリュディガーの病床があるはずで、ここからは身体を起こしたリュディガーと、見舞いに来た人物の後ろ姿が見える。
「ここのところリュディガーを見舞いに来ている女人がいるのだが__」
「ええ、いますね。キルシェ嬢でしょう? 同じ大学のキルシェ・ラウペン」
驚きに目を見開くシュタウフェンベルク。
「君、知っているのか?」
「ええ」
「リュディガーから紹介された?」
まさか、とエルンストは笑う。
「__彼が帝都に移された日の夕方、帝都の彼のご尊父の様子を見に行ったんですが、彼女が気遣って先にいたんです。だいぶ器量よくて、我々が忙しくなると察して、自分が様子を見に来る、と申し出てくれたんです。たぶん、この後、行くんだと思いますよ」
「甲斐甲斐しいな」
「左様ですね。もったいないですよ、彼には」
「……まさかとは思うが、口説いたのか?」
「ご冗談を。私をなんだと思ってるんです。流石にリュディガーに殺されますよ」
「__脈アリか」
上司はさらに小声になって尋ねた。
「どうでしょうね」
__なきにしもあらず、といったところか。
エルンストは、まだリュディガーにこの一件について冷やかせていない。本調子でない輩をからかう趣味はないのだ。彼がもう少し快復してからの、自分の息抜き__楽しみにとっておいている。
「お二人共、おそろいで……って、あれ……あの女性__」
そこにたまたま通りかかったリュディガーの麾下であるグスタフ・エノミアが、部屋の中を覗きこみ、目を細めて凝視した。
「__ああ、やっぱり間違いない」
「やっぱり?」
「彼女なら、確か2ヶ月ほど前、ナハトリンデン卿と食事していたの、私見かけましたよ」
拘りなく言い放ったグスタフに、何、とふたりは詰め寄るように一歩踏み出す。同時に距離を詰められた彼は、流石に驚いて腰を低めながら半歩下がった。
「な、なんです」
「詳しく話せ」
「え……」
「いいから」
「えぇっと……ちょ、ちょうど同じ店の自分は2階にたまたまいて……それで、その……何と申しますか、これは、見てはならないものを見たのかもと……」
「何故?」
「なんとなくお声を掛けにくい雰囲気になったんですよ」
お、とエルンストは面白いことを聞いたとばかりに目を輝かせる。ここのところの倦怠感が吹き飛ぶほどの話題に、嬉々としてしまう。
「__ナハトリンデン卿は、そのときに私がいたこと、気づいていらっしゃらないと思いますが」
「リュディガーが、女人と逢引き……だと?!」
大隊長が大げさなほど動揺して半歩下がるのは、わざとではない。大隊長にしてみれば、大事に違いない事変ともいえる出来事なのだ。
しかしながらそれを見て、エルンストは若干呆れ顔になる。
「大隊長殿は、彼をなんだと思っているんです。娼館にだって行く甲斐性ぐらいありますよ、彼」
「シェンク卿……甲斐性ってそうことじゃ……それにそれ、言う必要あります?」
グスタフの指摘を、エルンストは黙殺する。
「女性の影のひとつやふたつあったって、何も可笑しくないでしょう」
「だって彼、見合い話ことごとく破綻しているじゃないか。袖にされてばかりいると聞いたぞ」
貴方だって、とはエルンストは言葉を飲み込む。
この大隊長は、見た目こそどっしりと構えているのだが、どうにも心配性なところがあって、しかもそれは親しい者の前ではとくに出てしまうものだから、名家の者でありながら三兄弟で唯一独身である。
本人は諦めているような素振りだが、それはただ素振りなだけだ、とエルンストは見抜いている。
「それは、まあ……彼、女性との交流が不得手ですからね」
駆け引きも楽しめないし、と苦笑する。
純真な、それこそ社交入りをしたばかりの令嬢が、精悍な顔立ちで目を引く立ち居振る舞いをし、紳士然として別け隔てなく接する彼にお熱になるところはよく見てきた。しかしながら、あくまで彼は誠実さを厚意で表しているだけで、発展したところをみたことがない。
加えて言えば、彼はどうやら、おだてる、というのがどうにも苦手らしい。
だから、そこそこに色恋沙汰の場数を踏んでいるやんごとない家柄の女性からは、目の保養にはいいが、つまらない、と見限られることは必至。
__それにあいつ、是が非でも射止めようとはしないからな……。
見合いがきたから受けた。悪くないから交流を重ねた__そんな感じのように思う。
悪くはなさそうな相手でも、自分から積極的ではないから、相手の女性は別の条件のよい相手に口説かれて靡いてしまったり、あるいは自然消滅もしているようだ。
__上官がなぁ……いい手本じゃないからなぁ……。
「む? なんだ? エルンスト」
「いえ、何も」
どうやら、上官を憂いただけでなく、意図せず見入っていたらしい。
エルンストはひとつ咳払いをして仕切り直した。
「__で、深刻そうな、とは?」
「袖にされたか」
「ちょっと、落ち着いてくださいよ。私がわざわざ降りてって聞き耳をたてたり、やれどうなんだ、って聞くような不躾なことするわけないでしょう。暇をもらっているとはいえ、上官ですよ」
部下にだってしません、と彼は声を潜めながらも抗議する。
「そこは、勇気を持っていけばいい。なんなら、私を出しに使えばよかったじゃないか。許可する」
「何でそんな嘘までついて__」
「それは、君。面白いからに決まってるだろう」
エルンストがからりと笑って言ってのければ、グスタフは、あんぐり、と口を開けた。そして、処置なし、と言いたげに天井を振り仰ぎ、片手で額を押さえる。
「あのですねぇ……。はぁ、もういいです。とにかく、2階から見ている限りですけど、難しい話をしていたようでした。__まあ、一時それだっただけですので。後はまあ、和やかだったですね」
難しい話__それこそ興味がそそられる。
エルンストは病室へ視線を向けた。
相変わらず談笑している2人がいて、よくよく見れば、キルシェが帳面を手にしているから、大学の授業について少しでも遅れを取り戻してやろうと、和やかな雰囲気の中、講書のようなことをしているのだろう。
__あのリュディガーが、2人きりで食事ねぇ……。それも和やかに……ん? あれ?
「__っていうか、君こそ、誰と食事行ってたんだ?」
疲労が溜まった頭でも、引っかかったこと。ふと疑問に思ったそれを投げかければ、大隊長も、はっとしてグスタフを見る。
「報告義務はないと思いますので、控えさせていただきます」
堂々と、臆さず言うグスタフに、ほう、とエルンストは笑った。
これが、彼の部下のひとりであるパスカル・デッサウなら、面白いぐらい顔を赤らめるだろうに__。
「つまらない男だな、君は」
「ナハトリンデン卿のように、面白おかしく茶化される趣味はありませんので。ご想像はご自由に」
「お。言うな」
「シェンク卿には気をつけろ、とご助言頂いておりますからね」
爽やかに言ってのける後輩に、こいつめ、とエルンストは軽く拳で肩を押すように突く。
その傍で、大隊長が唖然としているのは、見て見ぬ振りをする__それが、この大隊でよくある光景だ。
それが当たり前になり慣れてきた今日になって、まるで雲が切れて青空が覗く様に激減するものだから、拍子抜けしてしまう。
仮眠をとるなどしながら、誤魔化し誤魔化し酷使してきた身体には、疲労と寝不足が溜まりに溜まっている。極端に仕事が減ったことも相まって、とてつもない睡魔が虎視眈々と狙っているから困りものだ。
根を詰めた書類仕事は、知らない内に苦手になっていた。
どちらかといえば、警邏している方が好ましいから、上司に叱責されない程度に仕上げていた。それを見かねた同期が小言を挟むものだから、ならばやってくれ、と彼に丸投げしてきた。__どうやらそのツケが現れたらしい。
貸しだからな、と言いつつも、その貸しを返せということがなかった同期。見てくれに反して、細かいところによく気がつく男で、同期はもちろん後輩からも諸先輩方からも信頼は厚い。
よくつるんでいる自分も、同様の評価をもらうことがあるから、とばっちりを食らうことも多いのだが__。
「……エルンスト、エルンスト」
不自然なほど小声で呼びかけるのは、自分が所属する大隊の長シュタウフェンベルクだった。
「大隊長、どうされました?」
尋ねると、しっ、と口元に指を当てる。
とにかくいいから、と言いたげな顔で細かく手招きする仕草も控えめで、身を潜めるようにしているものだから、怪訝に眉を潜めながらも歩み寄った。
__厄介事なら、適当に逃げよう……。
これ以上は、仕事を押し付けられたくはない。
「大変なんだ」
「大変?」
あれ、と示されたのは、病床の一角。
そこにはリュディガーの病床があるはずで、ここからは身体を起こしたリュディガーと、見舞いに来た人物の後ろ姿が見える。
「ここのところリュディガーを見舞いに来ている女人がいるのだが__」
「ええ、いますね。キルシェ嬢でしょう? 同じ大学のキルシェ・ラウペン」
驚きに目を見開くシュタウフェンベルク。
「君、知っているのか?」
「ええ」
「リュディガーから紹介された?」
まさか、とエルンストは笑う。
「__彼が帝都に移された日の夕方、帝都の彼のご尊父の様子を見に行ったんですが、彼女が気遣って先にいたんです。だいぶ器量よくて、我々が忙しくなると察して、自分が様子を見に来る、と申し出てくれたんです。たぶん、この後、行くんだと思いますよ」
「甲斐甲斐しいな」
「左様ですね。もったいないですよ、彼には」
「……まさかとは思うが、口説いたのか?」
「ご冗談を。私をなんだと思ってるんです。流石にリュディガーに殺されますよ」
「__脈アリか」
上司はさらに小声になって尋ねた。
「どうでしょうね」
__なきにしもあらず、といったところか。
エルンストは、まだリュディガーにこの一件について冷やかせていない。本調子でない輩をからかう趣味はないのだ。彼がもう少し快復してからの、自分の息抜き__楽しみにとっておいている。
「お二人共、おそろいで……って、あれ……あの女性__」
そこにたまたま通りかかったリュディガーの麾下であるグスタフ・エノミアが、部屋の中を覗きこみ、目を細めて凝視した。
「__ああ、やっぱり間違いない」
「やっぱり?」
「彼女なら、確か2ヶ月ほど前、ナハトリンデン卿と食事していたの、私見かけましたよ」
拘りなく言い放ったグスタフに、何、とふたりは詰め寄るように一歩踏み出す。同時に距離を詰められた彼は、流石に驚いて腰を低めながら半歩下がった。
「な、なんです」
「詳しく話せ」
「え……」
「いいから」
「えぇっと……ちょ、ちょうど同じ店の自分は2階にたまたまいて……それで、その……何と申しますか、これは、見てはならないものを見たのかもと……」
「何故?」
「なんとなくお声を掛けにくい雰囲気になったんですよ」
お、とエルンストは面白いことを聞いたとばかりに目を輝かせる。ここのところの倦怠感が吹き飛ぶほどの話題に、嬉々としてしまう。
「__ナハトリンデン卿は、そのときに私がいたこと、気づいていらっしゃらないと思いますが」
「リュディガーが、女人と逢引き……だと?!」
大隊長が大げさなほど動揺して半歩下がるのは、わざとではない。大隊長にしてみれば、大事に違いない事変ともいえる出来事なのだ。
しかしながらそれを見て、エルンストは若干呆れ顔になる。
「大隊長殿は、彼をなんだと思っているんです。娼館にだって行く甲斐性ぐらいありますよ、彼」
「シェンク卿……甲斐性ってそうことじゃ……それにそれ、言う必要あります?」
グスタフの指摘を、エルンストは黙殺する。
「女性の影のひとつやふたつあったって、何も可笑しくないでしょう」
「だって彼、見合い話ことごとく破綻しているじゃないか。袖にされてばかりいると聞いたぞ」
貴方だって、とはエルンストは言葉を飲み込む。
この大隊長は、見た目こそどっしりと構えているのだが、どうにも心配性なところがあって、しかもそれは親しい者の前ではとくに出てしまうものだから、名家の者でありながら三兄弟で唯一独身である。
本人は諦めているような素振りだが、それはただ素振りなだけだ、とエルンストは見抜いている。
「それは、まあ……彼、女性との交流が不得手ですからね」
駆け引きも楽しめないし、と苦笑する。
純真な、それこそ社交入りをしたばかりの令嬢が、精悍な顔立ちで目を引く立ち居振る舞いをし、紳士然として別け隔てなく接する彼にお熱になるところはよく見てきた。しかしながら、あくまで彼は誠実さを厚意で表しているだけで、発展したところをみたことがない。
加えて言えば、彼はどうやら、おだてる、というのがどうにも苦手らしい。
だから、そこそこに色恋沙汰の場数を踏んでいるやんごとない家柄の女性からは、目の保養にはいいが、つまらない、と見限られることは必至。
__それにあいつ、是が非でも射止めようとはしないからな……。
見合いがきたから受けた。悪くないから交流を重ねた__そんな感じのように思う。
悪くはなさそうな相手でも、自分から積極的ではないから、相手の女性は別の条件のよい相手に口説かれて靡いてしまったり、あるいは自然消滅もしているようだ。
__上官がなぁ……いい手本じゃないからなぁ……。
「む? なんだ? エルンスト」
「いえ、何も」
どうやら、上官を憂いただけでなく、意図せず見入っていたらしい。
エルンストはひとつ咳払いをして仕切り直した。
「__で、深刻そうな、とは?」
「袖にされたか」
「ちょっと、落ち着いてくださいよ。私がわざわざ降りてって聞き耳をたてたり、やれどうなんだ、って聞くような不躾なことするわけないでしょう。暇をもらっているとはいえ、上官ですよ」
部下にだってしません、と彼は声を潜めながらも抗議する。
「そこは、勇気を持っていけばいい。なんなら、私を出しに使えばよかったじゃないか。許可する」
「何でそんな嘘までついて__」
「それは、君。面白いからに決まってるだろう」
エルンストがからりと笑って言ってのければ、グスタフは、あんぐり、と口を開けた。そして、処置なし、と言いたげに天井を振り仰ぎ、片手で額を押さえる。
「あのですねぇ……。はぁ、もういいです。とにかく、2階から見ている限りですけど、難しい話をしていたようでした。__まあ、一時それだっただけですので。後はまあ、和やかだったですね」
難しい話__それこそ興味がそそられる。
エルンストは病室へ視線を向けた。
相変わらず談笑している2人がいて、よくよく見れば、キルシェが帳面を手にしているから、大学の授業について少しでも遅れを取り戻してやろうと、和やかな雰囲気の中、講書のようなことをしているのだろう。
__あのリュディガーが、2人きりで食事ねぇ……。それも和やかに……ん? あれ?
「__っていうか、君こそ、誰と食事行ってたんだ?」
疲労が溜まった頭でも、引っかかったこと。ふと疑問に思ったそれを投げかければ、大隊長も、はっとしてグスタフを見る。
「報告義務はないと思いますので、控えさせていただきます」
堂々と、臆さず言うグスタフに、ほう、とエルンストは笑った。
これが、彼の部下のひとりであるパスカル・デッサウなら、面白いぐらい顔を赤らめるだろうに__。
「つまらない男だな、君は」
「ナハトリンデン卿のように、面白おかしく茶化される趣味はありませんので。ご想像はご自由に」
「お。言うな」
「シェンク卿には気をつけろ、とご助言頂いておりますからね」
爽やかに言ってのける後輩に、こいつめ、とエルンストは軽く拳で肩を押すように突く。
その傍で、大隊長が唖然としているのは、見て見ぬ振りをする__それが、この大隊でよくある光景だ。
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