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いつかの面影 Ⅱ
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吹き抜けの玄関ホールから、応接間、談話室、書斎、食堂__一階だけであるが見て回って、かつてリュディガーとやむを得ず政略結婚をさせられた時に住んだ屋敷の間取りとそう変わらないと知った。
ふたりで住むには、あまりにも広い屋敷。
「……」
「どうだ?」
問うのは、明るい談話室の窓辺に案内したリュディガーだ。
東南向きのこの談話室は、見て回った部屋のなかで今の時間一番暖かいらしい。煙突を掃除していないから、煙が抜けない可能性があって暖炉は未だ仕えないのだそうだ。
「その……」
言葉を探すキルシェ。その脳裏に浮かぶのは、拠点にしている庭師の家だ。
「__庭師のお家で、十分な気がしてしまいました」
正直に言えば、リュディガーは吹き出すように笑った。
「まあ、そう言うな。雇用を生み出す、というのも大切な役割だから」
「それは、ホルトハウスさんが?」
「いや、ビルネンベルク先生とアルティミシオン先生だ」
「そう……それは、わかりますが……」
屋敷があって、人を雇う。屋敷に関すること、領地運営に関すること__それが動き出せば、この帝都から離れた地でも、お金が循環し経済が回り始める。
この屋敷は、建物だけでも初期投資がかかりそうだ。それこそ、そこそこの額。
家具は各部屋に置いてあるが、屋敷の広さに対して少ない印象に感じられる。置かれている家具はどれも白いシーツに覆われていて、それは以前の家主が置いていったもの。だから、少ないのは当然だ。
置いてあるものも、修繕が必要であったりするし、しばらく家主が居なかったここでは、新調しなければならないものが多いのだろう。
壁にあるだろう絵画もほぼないから、本当に質素な印象だ。
__どちらも多ければいいというものでも無いのでしょうけれど。
リュディガーは構わないだろう。だが、ホルトハウスはどうなのだ。
屋敷が侮れられるようなことは我慢ならないに違いない。
__庭もあるものね……。
荒れ果てた庭など、外からの心象としては間違いなく悪いに違いない。
軟禁生活を強いられていたキルシェは、手慰みとして庭いじりをしていたことがある。限られた使用人とともにして、それなりの庭にはしたが、ここの屋敷の場合は何年も家主が居なかったとなれば、本業の者に任すべき。おそらく規模だってかつてのそれを上回るものだろう。
「__では、二階へ行くか」
「えぇ」
「二階で、気に入った部屋があれば、そこを私室にするから言ってくれ」
「決まっているのではないの?」
主寝室とは別に、当主夫妻は往々にしてそれぞれの部屋があるもの。そして、そうした私室は、間取りの関係で決まっている事が多い。
「気に入った部屋でいいさ。まずは君が選んでくれ」
わかりました、とキルシェが頷くのを受けて、リュディガーは手を差し伸べて立ち上がらせる。
談話室を出、玄関ホールへ至った所、ふと、一瞬であるが、玄関側の並びの窓のひとつに人影が過ぎったように思えた。キルシェがリュディガーを振り仰こうとすれば、それより一瞬早くリュディガーが玄関へと足を向けて離れていく。
彼が玄関の扉に至ったところで、玄関の扉が叩き金で叩かれた。
「御免下さい」
遅れて声がかかる。
「ホルトハウスさん」
紛れもなく昨夜のホルトハウスの声で、キルシェもまたリュディガーのそばへと足を進めた。
彼のそばにたどり着いた頃には、リュディガーが扉を開け放ったところで、ホルトハウスの顔が見え、思わずキルシェは微笑む。
ホルトハウスと挨拶をし、握手を交わすリュディガー。そのホルトハウスの一歩後ろに数人の人物がいることに、キルシェは気づく。
「__ああ、おはようございます。マイャリス様」
「おはようございます。__そちらは……?」
「こちら、料理人と手伝いの方々です」
「料理人とお手伝いさん、ですか」
「昨日、見送りの時ホルトハウスさんが__」
「旦那様」
ホルトハウスが意味深な咳払いをして、意味深な視線と表情を見せ、リュディガーの言葉を遮った。
確実に非礼にあたるこの仕草は、以前にもあった。__何かしら、注意を促すときの合図である。
リュディガーは気づいたらしく、咳払いをしてから口を開く。
「あぁ……ホルトハウスが、昨夜見送ったときに、取り急ぎ、修繕などをするにしても、まずは料理人と手伝いがいないとなかなか難しいから数名雇ってもよいか、と問うので許可した」
雇用主として呼び名を、ホルトハウス、と改めるように促されたリュディガーは、説明しながら苦笑を浮かべていた。対して、促したホルトハウスはといえば、深くゆっくり満足げな頷きを返すので、キルシェは小さく笑ってしまう。
「そうなのですね」
キルシェとリュディガーは、数日で去る。
だが、ホルトハウスはここを使えるようにするためには、ここに住み始めるほうが細々としたことに気づけるし、便利だ。庭師の家がすぐに使えるにしても、どのみち料理だとか買い出しだとか、他の手があったほうが彼の負担は少ないに違いない。円滑さが違う。
料理人はエラ・ブルメスターという年配の女性で、手伝いの青年はアルノー・ダウム、ボヤール・ファイネン。手伝いの二人については、とりあえず1週間だけの雇用ということらしい。
1週間後には、継続の如何をすり合わせ、必要であれば更に人を増やして雇ったりもするのだろう。そしてそのまま、使用人に抱える者もあるのかもしれない。
「旦那様、こちらを。ご挨拶の品で……昨日はまさかお会いできるとは思っておりませんで」
「こちらが世話になるなるというのに。__ありがとう」
ホルトハウスが恭しく差し出したのは、酒瓶と包み。リュディガーは素直に受け取って礼を述べる。
「お口に合えば幸いです。そちら包みは茶葉でございます。マイャリス様へ__そうそう。家政婦長についてですが、リーツさんを覚えておいででしょうか?」
「ああ、無論」
なぁ、とリュディガーに同意を求められ、キルシェは頷く。
リーツとは、以前の屋敷で家政婦帳をしていた者だ。彼女もまた解雇してしまっている。
「まさか……」
「リーツさんが受けてくれるそうです」
まぁ、とキルシェは驚きの声を漏らす。
「それは、本当に心強い」
「ええ、私も同感です。旦那様からの打診に迷っておいでで、私に手紙で相談が。私が雇用していただくことを聞いて、決心したようです」
お互い知らぬ仲ではない。
キルシェの見立てでは、ホルトハウスとリーツは、いがみ合うこともなく、不足分を補ってうまく屋敷を動かしてくれていたように思う。
「2週間後には到着するそうですので」
「わかった。やはりホルトハウスを雇って正解だった。__これからも、色々と助けてくれ」
「もちろんでございます」
リュディガーは彼らを玄関ホールへと招き入れる。すると、ホルトハウスが、では、と仕切り直す声音でいった。
「__ブルメスターさんとアルノーは、私とともに厨房へ。ボヤールは、暖炉の確認をまずは取り掛かってほしい。アルノーは食材を運び終わったら、ボヤールと一緒に作業を」
それぞれが、リュディガーやキルシェに一礼をしてその場を離れようとするので、リュディガーは慌ててホルトハウスに声をかける。
「__我々は?」
「ごゆるりと__と申し上げたいのですが、暖かい部屋でひとまずおやすみいただくか、屋敷を見て回っていただくか……といったところでございます」
出番ではない、ということだ。
再び一礼をして、去っていく一同。
取り残された心地になるリュディガーとキルシェは、お互いに顔を見合わせる。
「なら……まぁ……二階を見に行くか」
「え、ええ……そうね」
リュディガーに促されるように腕を背中に回されて、キルシェは吹き抜けの階段を登っていくのだった。
ふたりで住むには、あまりにも広い屋敷。
「……」
「どうだ?」
問うのは、明るい談話室の窓辺に案内したリュディガーだ。
東南向きのこの談話室は、見て回った部屋のなかで今の時間一番暖かいらしい。煙突を掃除していないから、煙が抜けない可能性があって暖炉は未だ仕えないのだそうだ。
「その……」
言葉を探すキルシェ。その脳裏に浮かぶのは、拠点にしている庭師の家だ。
「__庭師のお家で、十分な気がしてしまいました」
正直に言えば、リュディガーは吹き出すように笑った。
「まあ、そう言うな。雇用を生み出す、というのも大切な役割だから」
「それは、ホルトハウスさんが?」
「いや、ビルネンベルク先生とアルティミシオン先生だ」
「そう……それは、わかりますが……」
屋敷があって、人を雇う。屋敷に関すること、領地運営に関すること__それが動き出せば、この帝都から離れた地でも、お金が循環し経済が回り始める。
この屋敷は、建物だけでも初期投資がかかりそうだ。それこそ、そこそこの額。
家具は各部屋に置いてあるが、屋敷の広さに対して少ない印象に感じられる。置かれている家具はどれも白いシーツに覆われていて、それは以前の家主が置いていったもの。だから、少ないのは当然だ。
置いてあるものも、修繕が必要であったりするし、しばらく家主が居なかったここでは、新調しなければならないものが多いのだろう。
壁にあるだろう絵画もほぼないから、本当に質素な印象だ。
__どちらも多ければいいというものでも無いのでしょうけれど。
リュディガーは構わないだろう。だが、ホルトハウスはどうなのだ。
屋敷が侮れられるようなことは我慢ならないに違いない。
__庭もあるものね……。
荒れ果てた庭など、外からの心象としては間違いなく悪いに違いない。
軟禁生活を強いられていたキルシェは、手慰みとして庭いじりをしていたことがある。限られた使用人とともにして、それなりの庭にはしたが、ここの屋敷の場合は何年も家主が居なかったとなれば、本業の者に任すべき。おそらく規模だってかつてのそれを上回るものだろう。
「__では、二階へ行くか」
「えぇ」
「二階で、気に入った部屋があれば、そこを私室にするから言ってくれ」
「決まっているのではないの?」
主寝室とは別に、当主夫妻は往々にしてそれぞれの部屋があるもの。そして、そうした私室は、間取りの関係で決まっている事が多い。
「気に入った部屋でいいさ。まずは君が選んでくれ」
わかりました、とキルシェが頷くのを受けて、リュディガーは手を差し伸べて立ち上がらせる。
談話室を出、玄関ホールへ至った所、ふと、一瞬であるが、玄関側の並びの窓のひとつに人影が過ぎったように思えた。キルシェがリュディガーを振り仰こうとすれば、それより一瞬早くリュディガーが玄関へと足を向けて離れていく。
彼が玄関の扉に至ったところで、玄関の扉が叩き金で叩かれた。
「御免下さい」
遅れて声がかかる。
「ホルトハウスさん」
紛れもなく昨夜のホルトハウスの声で、キルシェもまたリュディガーのそばへと足を進めた。
彼のそばにたどり着いた頃には、リュディガーが扉を開け放ったところで、ホルトハウスの顔が見え、思わずキルシェは微笑む。
ホルトハウスと挨拶をし、握手を交わすリュディガー。そのホルトハウスの一歩後ろに数人の人物がいることに、キルシェは気づく。
「__ああ、おはようございます。マイャリス様」
「おはようございます。__そちらは……?」
「こちら、料理人と手伝いの方々です」
「料理人とお手伝いさん、ですか」
「昨日、見送りの時ホルトハウスさんが__」
「旦那様」
ホルトハウスが意味深な咳払いをして、意味深な視線と表情を見せ、リュディガーの言葉を遮った。
確実に非礼にあたるこの仕草は、以前にもあった。__何かしら、注意を促すときの合図である。
リュディガーは気づいたらしく、咳払いをしてから口を開く。
「あぁ……ホルトハウスが、昨夜見送ったときに、取り急ぎ、修繕などをするにしても、まずは料理人と手伝いがいないとなかなか難しいから数名雇ってもよいか、と問うので許可した」
雇用主として呼び名を、ホルトハウス、と改めるように促されたリュディガーは、説明しながら苦笑を浮かべていた。対して、促したホルトハウスはといえば、深くゆっくり満足げな頷きを返すので、キルシェは小さく笑ってしまう。
「そうなのですね」
キルシェとリュディガーは、数日で去る。
だが、ホルトハウスはここを使えるようにするためには、ここに住み始めるほうが細々としたことに気づけるし、便利だ。庭師の家がすぐに使えるにしても、どのみち料理だとか買い出しだとか、他の手があったほうが彼の負担は少ないに違いない。円滑さが違う。
料理人はエラ・ブルメスターという年配の女性で、手伝いの青年はアルノー・ダウム、ボヤール・ファイネン。手伝いの二人については、とりあえず1週間だけの雇用ということらしい。
1週間後には、継続の如何をすり合わせ、必要であれば更に人を増やして雇ったりもするのだろう。そしてそのまま、使用人に抱える者もあるのかもしれない。
「旦那様、こちらを。ご挨拶の品で……昨日はまさかお会いできるとは思っておりませんで」
「こちらが世話になるなるというのに。__ありがとう」
ホルトハウスが恭しく差し出したのは、酒瓶と包み。リュディガーは素直に受け取って礼を述べる。
「お口に合えば幸いです。そちら包みは茶葉でございます。マイャリス様へ__そうそう。家政婦長についてですが、リーツさんを覚えておいででしょうか?」
「ああ、無論」
なぁ、とリュディガーに同意を求められ、キルシェは頷く。
リーツとは、以前の屋敷で家政婦帳をしていた者だ。彼女もまた解雇してしまっている。
「まさか……」
「リーツさんが受けてくれるそうです」
まぁ、とキルシェは驚きの声を漏らす。
「それは、本当に心強い」
「ええ、私も同感です。旦那様からの打診に迷っておいでで、私に手紙で相談が。私が雇用していただくことを聞いて、決心したようです」
お互い知らぬ仲ではない。
キルシェの見立てでは、ホルトハウスとリーツは、いがみ合うこともなく、不足分を補ってうまく屋敷を動かしてくれていたように思う。
「2週間後には到着するそうですので」
「わかった。やはりホルトハウスを雇って正解だった。__これからも、色々と助けてくれ」
「もちろんでございます」
リュディガーは彼らを玄関ホールへと招き入れる。すると、ホルトハウスが、では、と仕切り直す声音でいった。
「__ブルメスターさんとアルノーは、私とともに厨房へ。ボヤールは、暖炉の確認をまずは取り掛かってほしい。アルノーは食材を運び終わったら、ボヤールと一緒に作業を」
それぞれが、リュディガーやキルシェに一礼をしてその場を離れようとするので、リュディガーは慌ててホルトハウスに声をかける。
「__我々は?」
「ごゆるりと__と申し上げたいのですが、暖かい部屋でひとまずおやすみいただくか、屋敷を見て回っていただくか……といったところでございます」
出番ではない、ということだ。
再び一礼をして、去っていく一同。
取り残された心地になるリュディガーとキルシェは、お互いに顔を見合わせる。
「なら……まぁ……二階を見に行くか」
「え、ええ……そうね」
リュディガーに促されるように腕を背中に回されて、キルシェは吹き抜けの階段を登っていくのだった。
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