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拷問4日目 〜昼休憩〜
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「よう。」
魔王城にある大浴場。
魔王に拘束され連行されたルタは、其処でリーモンと出会う。
「此処は?」
「見りゃ分かんだろ。風呂場だ。」
「ふむ、少し待て。」
魔王はルタの拘束を外すと、何かの呪文を唱える。
すると彼の四肢が人形かマネキンのように取れ、支えを失い頽れる。
「おっと。」
床に落ちる寸でのところで、リーモンがキャッチした。
「これで拘束が無くとも、逃亡や貴様に危害を加える恐れは無いだろう。」
「はい。充分に御座います。
貴重なお時間と魔力を割いて頂き、痛み入ります。」
「ふむ。ではな。」
魔王が去り、ルタとリーモンはだだっ広い豪勢な浴室にふたりきりになる。
「さて。それじゃあお前の体を、隅々まで洗ってやるよ。」
リーモンはルタにゆっくりとかけ湯をして、温度に慣れさせる。
「拷問、しねえのか?」
「しねえよ。今は風呂の時間だ。」
リーモンは石鹸を手に取って泡立てると、赤ん坊にやるような優しい手つきで体を清める。
「そうだ…知ってるか?ルタ。
お前が拷問に屈して白状したら、俺は褒美としてお前を頂けることになってるんだ。」
「…!」
「楽しみだなあ…お前が俺のモノになったら。
家に閉じ込めて首輪をかけて…死ぬまで可愛がってやるよ。」
「……」
上機嫌なリーモンとは対照的に、ルタは難しい顔をする。
「ん?どうした。」
「どういうつもりだ。」
「は?」
「俺に情けをかけたつもりか?
散々酷い仕打ちをしておいて、そんなことで揺らぐと思ってるのか?
それとも俺を慰みものにするつもりか?」
「……」
リーモンは自分の率直な感情と思惑を、頭の中で纏めて簡潔に打ち明ける。
「俺はお前が好きで、お前を手に入れたい。
だからお前の心が折れるまで拷問する。
…堕ちてこい、ルタ。
伝説の勇者の一族を売って、奴らの末裔でも人間の味方でもなくなって、俺の元に来い。
俺はそれまで諦めるつもりは無えからな。」
「……」
ルタはじっとリーモンを見据えていたが、やがて彼に凭れ身を預ける。
「嘘をついてないってことは分かった。
だが俺は自白するつもりは無いし、お前の奴隷になるつもりも無い。」
「強情な奴だな。
自白しなけりゃ更に酷い拷問が待ってるんだぞ?」
「っ…」
『更に酷い拷問』というワードにビクリと身を竦めたが、かぶりを振って姿勢を正す。
「耐える。どうせお前とはあと十日程度の付き合いだ。
俺は今までずっと魔族どもの拷問に耐えてきた。
それぐらい…できる。」
「言ったな?なら俺も手加減しねえ。覚悟しろよ。」
「……」
ルタは俯いて震える。
その怯えようから、強がりを吐いてしまったことを悔やんでいるのがひしひしと伝わる。
そんな彼を、リーモンは包み込むように抱きしめた。
「そんな顔すんなって。
他の拷問吏の連中とは違って、俺が与えるのは苦痛だけじゃねえ。
たとえ拷問に失敗して、陛下に殺されることになったとしても…お前には色んなことをたくさん教えてやるよ。」
「……」
「頭、洗うぞ。」
リーモンはルタを洗髪し、湯船にゆっくりと浸けた。
「あ"っ、あ"っ……あ"ぁ"~~~っ……」
「餓鬼がオッサンみてえな声出すんじゃねえ!」
魔王城にある大浴場。
魔王に拘束され連行されたルタは、其処でリーモンと出会う。
「此処は?」
「見りゃ分かんだろ。風呂場だ。」
「ふむ、少し待て。」
魔王はルタの拘束を外すと、何かの呪文を唱える。
すると彼の四肢が人形かマネキンのように取れ、支えを失い頽れる。
「おっと。」
床に落ちる寸でのところで、リーモンがキャッチした。
「これで拘束が無くとも、逃亡や貴様に危害を加える恐れは無いだろう。」
「はい。充分に御座います。
貴重なお時間と魔力を割いて頂き、痛み入ります。」
「ふむ。ではな。」
魔王が去り、ルタとリーモンはだだっ広い豪勢な浴室にふたりきりになる。
「さて。それじゃあお前の体を、隅々まで洗ってやるよ。」
リーモンはルタにゆっくりとかけ湯をして、温度に慣れさせる。
「拷問、しねえのか?」
「しねえよ。今は風呂の時間だ。」
リーモンは石鹸を手に取って泡立てると、赤ん坊にやるような優しい手つきで体を清める。
「そうだ…知ってるか?ルタ。
お前が拷問に屈して白状したら、俺は褒美としてお前を頂けることになってるんだ。」
「…!」
「楽しみだなあ…お前が俺のモノになったら。
家に閉じ込めて首輪をかけて…死ぬまで可愛がってやるよ。」
「……」
上機嫌なリーモンとは対照的に、ルタは難しい顔をする。
「ん?どうした。」
「どういうつもりだ。」
「は?」
「俺に情けをかけたつもりか?
散々酷い仕打ちをしておいて、そんなことで揺らぐと思ってるのか?
それとも俺を慰みものにするつもりか?」
「……」
リーモンは自分の率直な感情と思惑を、頭の中で纏めて簡潔に打ち明ける。
「俺はお前が好きで、お前を手に入れたい。
だからお前の心が折れるまで拷問する。
…堕ちてこい、ルタ。
伝説の勇者の一族を売って、奴らの末裔でも人間の味方でもなくなって、俺の元に来い。
俺はそれまで諦めるつもりは無えからな。」
「……」
ルタはじっとリーモンを見据えていたが、やがて彼に凭れ身を預ける。
「嘘をついてないってことは分かった。
だが俺は自白するつもりは無いし、お前の奴隷になるつもりも無い。」
「強情な奴だな。
自白しなけりゃ更に酷い拷問が待ってるんだぞ?」
「っ…」
『更に酷い拷問』というワードにビクリと身を竦めたが、かぶりを振って姿勢を正す。
「耐える。どうせお前とはあと十日程度の付き合いだ。
俺は今までずっと魔族どもの拷問に耐えてきた。
それぐらい…できる。」
「言ったな?なら俺も手加減しねえ。覚悟しろよ。」
「……」
ルタは俯いて震える。
その怯えようから、強がりを吐いてしまったことを悔やんでいるのがひしひしと伝わる。
そんな彼を、リーモンは包み込むように抱きしめた。
「そんな顔すんなって。
他の拷問吏の連中とは違って、俺が与えるのは苦痛だけじゃねえ。
たとえ拷問に失敗して、陛下に殺されることになったとしても…お前には色んなことをたくさん教えてやるよ。」
「……」
「頭、洗うぞ。」
リーモンはルタを洗髪し、湯船にゆっくりと浸けた。
「あ"っ、あ"っ……あ"ぁ"~~~っ……」
「餓鬼がオッサンみてえな声出すんじゃねえ!」
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