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第7章「夏休みが終わらない」
第23話「俺の魔術を!!」
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「ほお」
俺の一言にルイスさんは顎に手を当て深く頷いた。
「それで? あなたは先程の発言を撤回して欲しいんですか?」
しかしルイスさんはさっきの発言に対して悪びれる様子は全くなく、むしろ開き直っている気がする。
「いや。別に撤回して欲しいとか思ったわけじゃない。ただ単にあんたの言い方が気に食わなかったから言ってやっただけだよ」
そんなルイスさんに俺は皮肉混じりに言い返してやった。だがルイスさんは俺の発言を聞き流すかのように適当に相槌をうっていた。
「そうですか。では、続きでもしましょうか? 私も疲れてきたので、そろそろ終わりにしましょう」
「くっ!」
そんなルイスさんは話を終わらせ再びエンドレス・リアルをふりかざそうとしていた。疲労困憊のイーリスちゃんは苦痛の表情を浮かべていた。イーリスちゃんもそろそろ限界がきているらしい。このまま避けていてもいずれは体力の限界がきてしまう。そうなればいずれあの斬撃の餌食になってしまう。
どうすれば攻撃に転じられる? 魔法が使えない俺では無理だし、イーリスちゃんはそんな俺をカバーしてくれるので精一杯だ。
『魔術とはものに魔力を加えること』
「……」
そんな時、ふとルイスさんの発言を思い返していた。そもそも魔術師はごく普通の人間だった。しかし魔力というものを認識した彼らは魔法を研究し、その結果、魔術というものを作り出した。
つまり、魔術なら『俺にでも扱える』?
「イーリスちゃん、俺に考えがあるんだけど」
「…私にこれ以上負担かけさせる気?」
そう思った俺はふとある考えを思いついた。それをイーリスちゃんに言おうとしたが嫌そうな顔をされた。まあこの前はかなりイーリスちゃんに負担をかけ過ぎたしな。
「大丈夫、数秒いや、あの斬撃を一撃だけ防いでくれればいい」
「…一応、あんたが今なにを考えているのか聞かせてくれないかしら?」
「ああ。時間があればだけど、ねっ!」
そんなイーリスちゃんが俺から作戦を聞こうとしてきた。だがそんな時間はなく俺は倒れた木の方へと駆け寄って行った。
「何をするつもりか知りませんが、させませんよ!」
するとルイスさんは俺に向かって斬撃を飛ばしてきた。まあ当然といえば当然だが。
「ったく、しょうがないわね!」
「ッ!?」
だが、その斬撃をイーリスちゃんが防御魔法で防いでくれた。しかし簡易的だったのか、防御魔法は一撃で破壊された。
「けど、これで…」
だが、1度防ぐだけで充分だった。俺はその隙に倒れていた木から枝を折り手に取った。
そして、俺は手に取った枝をルイスさんに向けた。
「見せてやる! 俺の魔術を!!」
俺の一言にルイスさんは顎に手を当て深く頷いた。
「それで? あなたは先程の発言を撤回して欲しいんですか?」
しかしルイスさんはさっきの発言に対して悪びれる様子は全くなく、むしろ開き直っている気がする。
「いや。別に撤回して欲しいとか思ったわけじゃない。ただ単にあんたの言い方が気に食わなかったから言ってやっただけだよ」
そんなルイスさんに俺は皮肉混じりに言い返してやった。だがルイスさんは俺の発言を聞き流すかのように適当に相槌をうっていた。
「そうですか。では、続きでもしましょうか? 私も疲れてきたので、そろそろ終わりにしましょう」
「くっ!」
そんなルイスさんは話を終わらせ再びエンドレス・リアルをふりかざそうとしていた。疲労困憊のイーリスちゃんは苦痛の表情を浮かべていた。イーリスちゃんもそろそろ限界がきているらしい。このまま避けていてもいずれは体力の限界がきてしまう。そうなればいずれあの斬撃の餌食になってしまう。
どうすれば攻撃に転じられる? 魔法が使えない俺では無理だし、イーリスちゃんはそんな俺をカバーしてくれるので精一杯だ。
『魔術とはものに魔力を加えること』
「……」
そんな時、ふとルイスさんの発言を思い返していた。そもそも魔術師はごく普通の人間だった。しかし魔力というものを認識した彼らは魔法を研究し、その結果、魔術というものを作り出した。
つまり、魔術なら『俺にでも扱える』?
「イーリスちゃん、俺に考えがあるんだけど」
「…私にこれ以上負担かけさせる気?」
そう思った俺はふとある考えを思いついた。それをイーリスちゃんに言おうとしたが嫌そうな顔をされた。まあこの前はかなりイーリスちゃんに負担をかけ過ぎたしな。
「大丈夫、数秒いや、あの斬撃を一撃だけ防いでくれればいい」
「…一応、あんたが今なにを考えているのか聞かせてくれないかしら?」
「ああ。時間があればだけど、ねっ!」
そんなイーリスちゃんが俺から作戦を聞こうとしてきた。だがそんな時間はなく俺は倒れた木の方へと駆け寄って行った。
「何をするつもりか知りませんが、させませんよ!」
するとルイスさんは俺に向かって斬撃を飛ばしてきた。まあ当然といえば当然だが。
「ったく、しょうがないわね!」
「ッ!?」
だが、その斬撃をイーリスちゃんが防御魔法で防いでくれた。しかし簡易的だったのか、防御魔法は一撃で破壊された。
「けど、これで…」
だが、1度防ぐだけで充分だった。俺はその隙に倒れていた木から枝を折り手に取った。
そして、俺は手に取った枝をルイスさんに向けた。
「見せてやる! 俺の魔術を!!」
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