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第3章「俺の平穏が壊されていく」

第7話「みのりの幼少期」

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 暫く2人でテレビゲームを楽しんでいるとお昼の12時を過ぎていた。やっぱりゲームをしてると時間の流れが速く感じてしまう。

 「もうすっかりお昼になっちゃいましたね」

 「そうみたいだね! 何か一気にお腹空いてきたな」

 集中し過ぎて全く気づかなかったが腹の虫が鳴り始めていた。

 「昼メシどうしよっか?」

 「良かったら私が作りましょうか?」

 「えっ? いいの!?」

 昼メシの相談をしたところみのりが手料理を振る舞ってくれると言い出した。

 「大したモノは作れませんけど、何かリクエストとかあります?」

 「みのりが作ってくれるなら何でもいいよ!」

 「分かりました! 今冷蔵庫にあるもので作れるモノを探してみますね!?」

 男子諸君、スマナイね。君達の好きな須川さんの手料理を俺は今から食べられるんだよ!

 「♪ー」

 鼻唄を歌いながらエプロンを着けるみのりの白いエプロン姿が良く似合っている。思わず裸エプロンのみのりを想像してしまった。ヤバい、鼻血出そう。

 「えーと、どうしよっかな?」

 何を作ろうか悩んでいるみのり。何か彼女の手料理を待っている彼氏の気分になっていた。みのりは悩みながらも冷蔵庫からアレコレ食材を取り出し料理に取りかかっていた。さて、何しようかな?

 やる事のない俺は適当に周りを見渡していた。やはりココは昔のアルバムとかでも探そうかな?

 「おっ?」

 するとベストタイミングでアルバムらしき本が大きな本棚に置かれていた。中学の卒アルだけでなく小学時代の卒アルまである。それともう1つ、個人のアルバムだろうか? やっぱ1番気になるのはコレだよな。

 俺は個人のアルバムらしきものを手に取った。中を開くとやっぱりみのりばかりが写っている写真ばかりだった。最初のページは産まれた時の写真から3歳未満の写真が並べられていた。

 「やっぱ可愛いなー」

 ボソッと溢れる独り言。くりっとした大きな目がとても愛らしかった。しかし普通の人間と大して違いが見受けられなかった。吸血鬼と人間のハーフだからだろうか?

 他の写真を見ても可愛いみのりが写っているだけでやはりいたって普通の子供と変わりはない。牙も生えていないしな。吸血鬼っていつ頃から牙生えてくるんだろう? 俺はそれが気になり牙が写っている写真を探そうとしていた。すると次のページを開くと、

 「コレって…」

 そこには3歳程のみのりと一緒に手を繋いでいる女性の姿が写っていた。
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