「偽聖女の妹が良い」と婚約破棄された私、辺境の呪われ公爵様に拾われ溺愛されています~今さら国が滅びそうと泣きつかれても手遅れです~
「君のような可愛げのない女は、聖女にふさわしくない。よって婚約を破棄し、妹のミューアを新たな聖女とする!」
王城の舞踏会。
聖女として国のために祈りを捧げ続けてきた私、エルナは、婚約者である第一王子から婚約破棄を言い渡された。
周囲を見渡せば、義妹のミューアが王子の腕に抱きつき、勝ち誇った顔で笑っている。
身に覚えのない罪を着せられ、魔獣が跋扈する北の果てへと追放された私を待っていたのは――死、ではなかった。
「……見つけた。ずっと探していた、私の光」
助けてくれたのは、全身から冷気を放ち“氷の魔物”と恐れられる辺境の公爵、レオンハルト様。
彼に触れられた瞬間、なぜか私の魔力が溢れ出し、彼の呪いを解いてしまって!?
「エルナ、君は可愛い。すべてを捧げたくなるほどに」
冷徹だと言われていた公爵様は、実はとんでもない甘やかし魔でした。
美味しいご飯に、暖かいベッド、そして毎日の甘い言葉。
辺境でのスローライフが幸せすぎて、私はかつての祖国を忘れていく。
一方で、私を追放した祖国では、作物が枯れ、疫病が流行り始めていた。
どうやら義妹は「偽聖女」で、国を守っていた結界は私が維持していたらしい。
「エルナ、戻ってきてくれ! 愛しているのは君だけだ!」
今さら王子が泣きついてきたけれど、隣にいる最強の公爵様が凄まじい殺気を放っていて……。
王城の舞踏会。
聖女として国のために祈りを捧げ続けてきた私、エルナは、婚約者である第一王子から婚約破棄を言い渡された。
周囲を見渡せば、義妹のミューアが王子の腕に抱きつき、勝ち誇った顔で笑っている。
身に覚えのない罪を着せられ、魔獣が跋扈する北の果てへと追放された私を待っていたのは――死、ではなかった。
「……見つけた。ずっと探していた、私の光」
助けてくれたのは、全身から冷気を放ち“氷の魔物”と恐れられる辺境の公爵、レオンハルト様。
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