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何かと不穏です

第58話 番外編その1

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※ちょっと最近シリアス(?)気味な話が多いので、今回は本編から離れて番外編です!
※本編と時系列が違うのでご了承ください!


[シェルシェーレの魔道具いじり]

ある日、私はいつも通りエリオット様に見られながら捜査課の仕事を進めていた。

「ほんと新米なのに手際いいよなお前。」

「前々から魔道具いじりはしてましたからね。」

「ふーん…そういや小遣い稼ぎに魔道具の修理依頼がどうたら言ってたが(第25話参照)、なんでそんなことしてたんだ?」

「ああ、元々はお茶会で知り合ったご令嬢に頼まれて無料でやっていたんですが、そのうち私が魔道具を直せるらしいと噂になり、知らない人まで依頼してくるようになって…全部やってたらキリがないので、お金取って仕事として請け負うようにしたんですよ。それなら必要性が低い人は頼まなくなりますからね。」

「ほう…それなら人助けもできて金も稼げて一石二鳥ってわけか。」

「はい。お茶会や舞踏会に参加するのが面倒な分それで人脈広げたり、不正を働いてる貴族の魔道具に盗聴できる魔道具仕掛けて証拠集めたりとかもしたので、なんなら一石四鳥くらいですね。」

「…悪徳貴族を成敗するのはいいが、自分が捕まらないようにな…」

「大丈夫です、帝国の法律って結構ガバガバなので。」

「そういう問題か…?」


[エリオットの私生活]

エリオット様はとても多忙だ。

一般の騎士が行う訓練に加えて、第7騎士団独自の仕事である城下町の見回り、定期巡回、そして副団長として部下への剣術・魔法指導、捜査課への魔道具解析依頼などを全てこなしている。

ここで1つ疑問が起こる。


そんなに多忙なのにいつ女の子と遊んでるの?


気になったので本人に聞いてみた。 

「ん?…ああ、それはあれだ、単純に睡眠時間が短えんだ。」
「具体的には何時間くらいなんですか?」
「まあ大体、3,4時間だな。」
「え……そこまでして遊びたいんですか?」
「いや、そんな…ことも無くはないが、そもそも寝ようとしても寝れねえんだよ。」
「まじですか。」

私なんて1日8時間も寝てるのに。

「というかそれ、健康に影響出ないんですか?」
「ああ、俺はこの通り元気だぞ?」
「そうですか…」

眠れないって、不眠症か何かなのかな?

…今度カトリーヌにハーブティーの茶葉でも貰ってこようかな。


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