GOD SLAYER’S

猫乃麗雅

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― 第三章・南陸行路 ―

第99話 マジックアイテム・後編

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一階の、各扉は、高さが10Mはありそうだ。

タリアノを先頭に、北の室内に入ってみたら、大食堂になっていた。

40席はありそうな縦長のテーブルが、横二列に並べられている。

椅子のサイズは大小さまざまだ。

この部屋の更に北側は厨房となっており、30人ぐらいで料理が出来そうなスペースとなっている。


東の扉を開けると、休憩室になっていた。


西の部屋は、図書室になっている。


[東の休憩室]も、[西の図書館]も、それなりに広い。


休憩室には、大きめで色とりどりのソファーや、木製のローテーブルが、何台も置かれていた。


図書室には、高めの棚が幾つも設けられており、上の方に納められている本は移動スライド式の“梯子はしご”で取る仕組みになっている。


1Fエントランスにて、

「天井には、ベルが着けられており、半径50M以内に何者かが近づいたら自動的に音が鳴って、知らせてくれるそうなので、敵が襲ってこようとしても対応できます。」
「テントの持ち主である私が味方だと認知している面子には、ベルが反応しないそうです。」
「部屋に関しては…、二階と三階はサーヴァント用で、四階は人間用になっています。」
「扉や室内の大きさが異なるので。」
「ちなみに、どの部屋にも、ベッドやトイレにシャワーが完備されているそうですよ。」

タリアノが説明した。

確かに、彼の言う通り、2Fと3Fの扉は8Mくらいで、4Fの扉は2Mほどだ。

なんでも、タリアノの祖父たちが、〝大柄なサーヴァントでも快適に使えるように〟と、設計したらしい。

その結果、人間用とサーヴァント用では、ルームやベッドなど、全ての大きさが違っている。

いずれにせよ、[GOD SLAYER‘S]は、相談し合って、部屋を割り振った……。




“ヒーゼェンの古城”から南西へと向かった[ゴッド・スレイヤーズ]は、“イッワミー国”を経由して、“ナーガァートゥの首都”に到着した。

なんだかんだで、25日ほどが経過し、雨季を迎えている。

これは、[南の大陸]にのみ訪れる現象らしい。

つまり、他の大陸には“雨季”が無いのだ。

とは言え、各大陸でも、国によっては雨が降る。


紫蓮しれんは、ブラウンの靴・ブラックのパンツ・キャメルの長袖ワイシャツになっていた。

撫子なでしこは、靴・パンツ・長袖ワイシャツ・ネクタイを、ブラックで統一している。

涼音すずねは、ブラックのブーツ・レッドを基調としたチェック柄のロングスカート・ピンクの長袖ワイシャツ・ホワイトのショートネクタイだ。

ペイニーは、ブラックの厚底靴・インディゴブルーのパンツ&ホワイトのスカート・ホワイトのブラウス・ブラックのリボンタイとなっていた。

タリアノは、ブラウンのロングブーツ・カーキのパンツ・イエローの長袖ワイシャツ・ライトグリーンのネクタイである。


AM10:00頃…。

彼らは、都の北側に在る一つのギルドに足を運んでいた。

いささか大所帯になってきたので、サーヴァント達は外に待機しているようだ。

紫蓮たちが知りたいのは〝赤いミノタウロスについて〟であった―。
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