107 / 267
― 第三章・南陸行路 ―
第107話 海沿いの砦・其之肆
しおりを挟む
ペイニーは、白鉄である【剣士】の甲冑を纏っていた。
手や足であったり、レイピアから、幅20㎝×長さ2Mの【炎】を放つ。
オスのポイズンスライムは【騎士】であり、黒い薄鉄の鎧兜や、ラージソードを装備していた。
スキルは、当然、来夢と同じ【毒】である。
【戦士】であるオスのブラックオークは、防具も武器も銅製だ。
棒状のモーニングスターで、石造りの床を掬い、最大幅50㎝で歪なクリスタル形の“土の塊”を、15個、発射した。
メスで羊の獣人は【弓術士】らしく弦を引き、青く輝かせた矢を飛ばす。
それが腹部に命中した相手の、直径20㎝ぐらいの周囲が氷漬けになっていく。
凍った部分が〝バリン!〟と割れて、負傷させた。
他にも、手などによる氷系のスキルも使えるようだ。
メスのサラマンダーは、口から幅50㎝の【火炎】を放射している。
性別不明のコカトリスは、ポイズンブレスを吐いたり、目が合った敵を石化させていた。
【魔術士】たるタリアノは、[ウィザードローブアーマー]を装着している。
アーマーは黒鉄で、ローブは緑色だ。
長さ2Mで鉄製の[魔法の杖]には透明のクリスタルが付属している。
この杖から直径50㎝の魔法陣を構築しては、炎/水/氷/風/雷/地/爆発/毒を、用いていた。
オスのリザードマンは、黒鉄である【騎士】の甲冑を纏っている。
幅10㎝×長さ1Mの“風”を、50発、放ったり、最小幅10㎝×最大幅1M×高さ3Mの[風の渦]を生じさせていた。
オスのマンティコアは、直径50㎝で黒色と紫色が入り混じったような【火の玉】を発射したり、サソリの尾で刺して【麻痺】させていた。
二足歩行でメスのジャガーは【戦士】であり、赤鉄の鎧兜や、ツーハンドソードを装備している。
直径1M×高さ3Mの範囲を、ドーム状に【爆発】させていた。
また、オレンジ色に光らせたソードで斬られた相手が、その箇所を“爆破”されている。
【クレリック】であるメスのホルスタウロスも、二足歩行だ。
薄紫色を基調とした神官服と、樫の木で作られた“魔法の杖”といった、恰好である。
ライトブルーの宝玉が付属している杖の長さは2.5Mくらいだ。
幅10㎝×長さ1Mの“水”を、50発、飛ばしていた。
ウッドゴーレムは、鞭みたいにしならせた両手を縦横無尽に振るって、打撃している。
全員に[クール(リキャスト)タイム]があるので、常にスキルや魔法を発動できるわけではない。
魔法に関しては、一発ごとにクールタイムとなる。
例えば、炎系を使用すると、これがリキャストタイムに突入するのだ。
なので、その間に、別の魔法を扱っていく事になる。
ここ[東のエリア]のモンスター達は、400数ほどになっていた。
グリューを筆頭に、およそ半分を死滅させていってるなか、北西の隅に追い詰められた集団がいるようだ。
男女3人ずつの計6人で、全員が12~14歳といった印象である。
髪は、ゴールド・ブラウン・レッド・ブラックと色が様々で、長さも、それぞれだ。
この少年らとの間合いを、ノール(二足歩行のハイエナ)/ホブゴブリン/ワーラット(人型のネズミ)/キラービー(蜂)/ジャイアントビートル(カブトムシ)の各二数が、〝じわりじわり〟と詰めていく。
六人は体を寄せ合って武器を構えている。
その表情には不安が滲み出ていた。
「人間のガキは美味しいらしいな。」
ホブゴブリンの問い掛けに、
「ああ、昔、一度だけ喰ったことがあるが…、絶品だったぜぇい。」
答えたノールが舌なめずりする。
「ひ、いぃッ!」
少女たちが微かな悲鳴を上げ、少年らも顔面蒼白になっていく。
薄ら笑いしている魔物どもに、6人が“死”を覚悟した。
だが、これに気付いて、救済に動く者がいたようだ―。
手や足であったり、レイピアから、幅20㎝×長さ2Mの【炎】を放つ。
オスのポイズンスライムは【騎士】であり、黒い薄鉄の鎧兜や、ラージソードを装備していた。
スキルは、当然、来夢と同じ【毒】である。
【戦士】であるオスのブラックオークは、防具も武器も銅製だ。
棒状のモーニングスターで、石造りの床を掬い、最大幅50㎝で歪なクリスタル形の“土の塊”を、15個、発射した。
メスで羊の獣人は【弓術士】らしく弦を引き、青く輝かせた矢を飛ばす。
それが腹部に命中した相手の、直径20㎝ぐらいの周囲が氷漬けになっていく。
凍った部分が〝バリン!〟と割れて、負傷させた。
他にも、手などによる氷系のスキルも使えるようだ。
メスのサラマンダーは、口から幅50㎝の【火炎】を放射している。
性別不明のコカトリスは、ポイズンブレスを吐いたり、目が合った敵を石化させていた。
【魔術士】たるタリアノは、[ウィザードローブアーマー]を装着している。
アーマーは黒鉄で、ローブは緑色だ。
長さ2Mで鉄製の[魔法の杖]には透明のクリスタルが付属している。
この杖から直径50㎝の魔法陣を構築しては、炎/水/氷/風/雷/地/爆発/毒を、用いていた。
オスのリザードマンは、黒鉄である【騎士】の甲冑を纏っている。
幅10㎝×長さ1Mの“風”を、50発、放ったり、最小幅10㎝×最大幅1M×高さ3Mの[風の渦]を生じさせていた。
オスのマンティコアは、直径50㎝で黒色と紫色が入り混じったような【火の玉】を発射したり、サソリの尾で刺して【麻痺】させていた。
二足歩行でメスのジャガーは【戦士】であり、赤鉄の鎧兜や、ツーハンドソードを装備している。
直径1M×高さ3Mの範囲を、ドーム状に【爆発】させていた。
また、オレンジ色に光らせたソードで斬られた相手が、その箇所を“爆破”されている。
【クレリック】であるメスのホルスタウロスも、二足歩行だ。
薄紫色を基調とした神官服と、樫の木で作られた“魔法の杖”といった、恰好である。
ライトブルーの宝玉が付属している杖の長さは2.5Mくらいだ。
幅10㎝×長さ1Mの“水”を、50発、飛ばしていた。
ウッドゴーレムは、鞭みたいにしならせた両手を縦横無尽に振るって、打撃している。
全員に[クール(リキャスト)タイム]があるので、常にスキルや魔法を発動できるわけではない。
魔法に関しては、一発ごとにクールタイムとなる。
例えば、炎系を使用すると、これがリキャストタイムに突入するのだ。
なので、その間に、別の魔法を扱っていく事になる。
ここ[東のエリア]のモンスター達は、400数ほどになっていた。
グリューを筆頭に、およそ半分を死滅させていってるなか、北西の隅に追い詰められた集団がいるようだ。
男女3人ずつの計6人で、全員が12~14歳といった印象である。
髪は、ゴールド・ブラウン・レッド・ブラックと色が様々で、長さも、それぞれだ。
この少年らとの間合いを、ノール(二足歩行のハイエナ)/ホブゴブリン/ワーラット(人型のネズミ)/キラービー(蜂)/ジャイアントビートル(カブトムシ)の各二数が、〝じわりじわり〟と詰めていく。
六人は体を寄せ合って武器を構えている。
その表情には不安が滲み出ていた。
「人間のガキは美味しいらしいな。」
ホブゴブリンの問い掛けに、
「ああ、昔、一度だけ喰ったことがあるが…、絶品だったぜぇい。」
答えたノールが舌なめずりする。
「ひ、いぃッ!」
少女たちが微かな悲鳴を上げ、少年らも顔面蒼白になっていく。
薄ら笑いしている魔物どもに、6人が“死”を覚悟した。
だが、これに気付いて、救済に動く者がいたようだ―。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
27
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる