GOD SLAYER’S

猫乃麗雅

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― 第三章・南陸行路 ―

第109話 進退

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六人組は……、

騎士 = 金髪ショートヘアーで身長157㎝の少年。

戦士 = 茶髪坊主で背丈165㎝の少年。

クレリック = 黒髪ショートヘアーで身長155㎝の少年。

武闘家 = 赤髪ボブショートで背丈162㎝の少女。

魔女 = 茶髪セミロングで身長157㎝の少女。

弓術士 = 黒髪ボブで背丈160㎝の少女。

といった面子だ。

どの装備品も簡素なことから、新人の集まりだと思われる。

[ゴッド・スレイヤーズ]は、そんな彼らを守りつつ、魔物らに攻撃を仕掛けていく…。


およそ20分が経った頃、“東の隊”が、この場に居たモンスター達を殲滅した。

隊長であるグリューが、[GOD SLAYER’S]に交じっている顔ぶれを見て、

「ん?」
「お前ら……、護衛に割り振ってやってた15人組のパーティーは、どうした??」

と、訊ねる。

「あの人たちは、もう…。」

金髪の少年が首を横に振り、他のメンバーも表情を曇らせた。

北側の壁にグリューが視線を送ったところ、20代後半らしい男女が横たわっていたのである。

それで全てを察した隊長が、

「成程……。」
「あいつらは〝10年近い冒険歴がある〟って事だったから任せたんだが…、無理だったか。」

肩を落とす。

「リーダー。」
「感傷に浸っている暇はなさそうですよ。」

グリューのパーティーに所属している茶髪ショートヘアーの優男が、声を掛けてきた。

武器と防具からして、【神官】のようだ。

年は30歳前後であろう。

隊長は、彼の言葉の意味を、すぐに理解した。

エントランスの、西側の大部屋や、南北に在る階段から、新たな敵どもが向かってきていたのだ。

数はトータルで“300”といったところだろう。

[東の隊]は、150人のうち三割ほどが息絶えていた。

「ちと、厳しいか?」

眉間にシワを寄せたグリューが、撤退を決断しようとする。

この状況で、北西と南西の扉が、ほぼ同時に〝バァンッ!!〟と開いた。

北西から現れたのは、ルギーと[北の隊]だ。

南西は、[南の隊]の責任者である“女武闘家”が先頭に立っている。

[東の隊]が目に映った副長が、

「お?!」
「へぇー、ここに出るわけね。」

納得していた。

どうやら、北と南の隊は、それぞれに廊下を通って、回り込んで来たみたいだ。

それら援軍の登場によって、

「よし!」
「全員、気合を入れ直せぇーッ!!」

活力に満ち溢れていく隊長だった……。


10分以上が経ち、勝負がついたようだ。

生き残っている者たちの多くが〝ふぅ――ッ〟と息を吐く。

「どんくらい亡くなってる??」

グリューの問いに、とんがり帽&ローブが黒い“ウィッチ魔女”が、

「ザックリだけど…、4割ってとこみたいね。」

と答えた。

「そっか……。」
「一度、遺体を丁寧に並べてやってから、部隊を改めて編成しよう。」
「…仕切り直しだ。」

隊長が、みなを促す―。
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