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― 第四章・西陸行路 ―
第131話 イッズーモ国
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紫蓮が、刀を左から右へと払い、幅30㎝×長さ3Mの【雷撃】を横一文字に飛ばす。
彼に続いて走っていた者らも、各々にスキルを使っていく。
グーランは、[バンプレート(護拳)状のランス]を勢いよく突き出し、最小幅5㎝×最大幅25㎝×長さ2.5Mといった【風の渦】を、前方へと一直線に放った。
その武器を下から上へと振るえば、同じ大きさの【竜巻】が発生する。
また、横に払えば、最大幅25㎝×長さ2.5Mで三日月状の【風の刃】が飛んでいく。
宙に浮いているモンスター達には、黒龍の新羅/撫子のところのサンダーバード/涼音のサーヴァントである朱雀/タリアノのところのマンティコアが、空中戦を仕掛けている。
他にも、グーランのサーヴァントであるワーバット・モスマン・グリフォンが加わっているようだ。
更には、後方から、タリアノとララベーリャ(茶髪セミロングの魔女)が、魔法で援護射撃していく。
地上では、“コンフュージョンスライム”である来夢が、口から黄色い霧を吐き、敵の数体を混乱させた。
ホブゴブリンの権蔵は、紫蓮に新しく買い与えてもらった槍を用いている。
1.5Mの長さで装飾が施されている銀の柄に、最大幅15㎝×長さ1Mの穂(刀身)といった感じだ。
火炎系の[魔鉱石]を融合して製造された逸品らしい。
“レッドミノタウロス”との戦闘後に【武器伝導】を収得していた権蔵への、紫蓮からの贈り物である。
ロンド―たち六人組は、ここまでの旅路で割と成長しており、なかなかに善戦しているみたいだ。
ともあれ、魔物の集団を殲滅していく[GOD SLAYER’S]と[PEACE MAKER’S]だった……。
彼らが[イッズーモの首都]に辿り着いた頃には、およそ一ヶ月が経っていた。
道中に、幾らかのモンスターや賊どもとバトルになったが、全て撃退したようだ。
夕刻。
首都の東区に在る[大飯店]にて、一同は食事を摂っている。
お代わりの酒を運んできた女性店員に、
「なぁ?」
「“弓の女王”って呼ばれているギルド長を知らねぇか??」
グーランが訊ねた。
“猫の半獣”である店員が、
「その方でしたら、中央区におられますよ。」
「この都の中心に、お城がありまして…、その南西に拠点を構えていらっしゃるみたいです。」
こう教えてくれたのである。
余談ではあるが、彼女の耳や尻尾から推測するに“キジトラ”のようだ。
グーランの、
「そこまでは、ここからだと、徒歩で、どれくらい掛かるのでしょうか?」
との質問に、
「歩きですか??」
「んー、そうですねぇ……。」
「〝早くても一日〟といったところかと…。」
女性が答え、
「ありがとよ。」
グーランが“チップ”として一枚の銀貨を手渡した。
それを受け取った店員は、
「こちらこそ、ありがとうございます。」
礼を述べると共に微笑んだ。
“猫の半獣”が去っていくなか、
「今日はもう、どこかで宿泊するのが良いであろうな。」
撫子が提案する。
これに、
「ああ、そうしよう。」
と、頷く紫蓮であった―。
彼に続いて走っていた者らも、各々にスキルを使っていく。
グーランは、[バンプレート(護拳)状のランス]を勢いよく突き出し、最小幅5㎝×最大幅25㎝×長さ2.5Mといった【風の渦】を、前方へと一直線に放った。
その武器を下から上へと振るえば、同じ大きさの【竜巻】が発生する。
また、横に払えば、最大幅25㎝×長さ2.5Mで三日月状の【風の刃】が飛んでいく。
宙に浮いているモンスター達には、黒龍の新羅/撫子のところのサンダーバード/涼音のサーヴァントである朱雀/タリアノのところのマンティコアが、空中戦を仕掛けている。
他にも、グーランのサーヴァントであるワーバット・モスマン・グリフォンが加わっているようだ。
更には、後方から、タリアノとララベーリャ(茶髪セミロングの魔女)が、魔法で援護射撃していく。
地上では、“コンフュージョンスライム”である来夢が、口から黄色い霧を吐き、敵の数体を混乱させた。
ホブゴブリンの権蔵は、紫蓮に新しく買い与えてもらった槍を用いている。
1.5Mの長さで装飾が施されている銀の柄に、最大幅15㎝×長さ1Mの穂(刀身)といった感じだ。
火炎系の[魔鉱石]を融合して製造された逸品らしい。
“レッドミノタウロス”との戦闘後に【武器伝導】を収得していた権蔵への、紫蓮からの贈り物である。
ロンド―たち六人組は、ここまでの旅路で割と成長しており、なかなかに善戦しているみたいだ。
ともあれ、魔物の集団を殲滅していく[GOD SLAYER’S]と[PEACE MAKER’S]だった……。
彼らが[イッズーモの首都]に辿り着いた頃には、およそ一ヶ月が経っていた。
道中に、幾らかのモンスターや賊どもとバトルになったが、全て撃退したようだ。
夕刻。
首都の東区に在る[大飯店]にて、一同は食事を摂っている。
お代わりの酒を運んできた女性店員に、
「なぁ?」
「“弓の女王”って呼ばれているギルド長を知らねぇか??」
グーランが訊ねた。
“猫の半獣”である店員が、
「その方でしたら、中央区におられますよ。」
「この都の中心に、お城がありまして…、その南西に拠点を構えていらっしゃるみたいです。」
こう教えてくれたのである。
余談ではあるが、彼女の耳や尻尾から推測するに“キジトラ”のようだ。
グーランの、
「そこまでは、ここからだと、徒歩で、どれくらい掛かるのでしょうか?」
との質問に、
「歩きですか??」
「んー、そうですねぇ……。」
「〝早くても一日〟といったところかと…。」
女性が答え、
「ありがとよ。」
グーランが“チップ”として一枚の銀貨を手渡した。
それを受け取った店員は、
「こちらこそ、ありがとうございます。」
礼を述べると共に微笑んだ。
“猫の半獣”が去っていくなか、
「今日はもう、どこかで宿泊するのが良いであろうな。」
撫子が提案する。
これに、
「ああ、そうしよう。」
と、頷く紫蓮であった―。
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