蒼い月 -ペンダントの力-

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試験勉強

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夏が来た。

智己と拓也は、期末試験の勉強に励んでいた。その習慣は大学になっても続いていた。

「拓也、この問題わかる?」

智己は、難しい問題に頭を悩ませていた。拓也は、智己の隣に座り、問題を覗き込む。

「ああ、これはな...」

拓也は、智己の横に来て肩を並べ、丁寧に説明し始めた。智己は、拓也の言葉に耳を傾け、次第に理解を深めていく。

「なるほど、そういうことか。ありがとう。」

智己は、拓也の説明に感謝した。拓也は、智己の頭を軽く叩き、笑顔を見せた。

「早く試験おわればいいのにな。」

智己は、拓也の言葉に笑顔で頷いた、二人は試験勉強を続けた。

マックスウェルの方程式の微分系の導出が終わり、智己がふと顔を上げると、拓也がぼーっとしてる。視線の先には智己のペンダント。
変だなと思いつつ、また手元に目を落とす智己。

15分後今度は積分系を導出してふと顔を上げると、拓也はさっきのままペンダントを見つめている。

智己は「おいどうかしたか?、難しすぎるのか?」と声を掛けるが、「そのペンダント綺麗だな」とどこか虚に応える。

智己「おい大丈夫か?」
拓也「おう、大丈夫」やはり虚に応える。
智己「お前の解いている問題、俺のいう通りに解けば簡単だぞ。」
拓也「お前のいう通りにする...」、ペンダントを見ながら虚に応える。

智己はふとペンダントの逸話を思い出す。
「えっ、こういうこと?」「まさか」と思いつつ期待が芽生える。期待をしてガッカリしたくない、でも期待に掛けたい、複雑な思いに智己は掻き乱された。

しばらくしたら智己は「ダメ元」で試すことにした。「いう通り」になることをどうやって確認すれば、間違いだった時に変に思われないからそれだけを考えた。
「力があった時にそれとわかる、力がなかった時でも変に思われない。普段の拓也がしなさそうなこと」を考える。

「烏龍茶飲むと頭よくなるぜ、これ飲めよ」そう言って智己は自分の烏龍茶の入ったタンブラーを差し出した。

智己は拓也は烏龍茶が嫌いで、決して手をつけないことを知っていた。
麦茶だと言って烏龍茶を出した時は「ひでー意地悪だ」と言いながら、水で口を濯ぎに行った。

誰にでもわかる嘘で拓也に烏龍茶を飲ませようとしたらきっと「その手には引っかからないぞ」とか、「それなら自力で頭よくするわ」とでもいうはずだった。

ところが...
「わかった、烏龍茶飲んで頭よくなる」と虚な口調で、呟き、飲み干した。

思わぬ展開に思わず「えっ」と声が出た。
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