絶命必死なポリフェニズム ――Welcome to Xanaduca――

屑歯九十九

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第01章――飛翔延髄編

Phase 33:警備隊長の招集

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《ロック》BFW社が開発した航空用Sm機種。自己完結機体としての運用よりも器官発生を強力に抑制して骨格形成のみに特化し、低コストと耐久力、そして内部構造を容易に組み替えられる拡張性と別のSmの要素を組み込んでも誤作動を起こさない柔軟性を売りにしている。BFWのヒット製品であり、かつては航空産業の主力Smとして空の王者の異名を持っていたが、その後の開発競争や新技術の誕生によって競業機体にシェアを奪われている。しかし、性能は特筆するものがあり、数十年の間現役の機体も多く見受けられている。一方で事故の報告も近年目立つが、BFW社は古参の機体の無理な連続運転が原因であると主張している。












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「ソーニャ!」

 ディノモウの搭乗口の前にいたソーニャはセマフォから目を外し、既知の声に振り返ろうとするも、飛びかかってきた柔らかい体に拘束される。
 うわああ! と驚きのお手本のような声を上げた少女に、エロディはマタタビとじゃれ合う猫のごとく執拗な抱擁と頬ずりをした。
 喜びと人肌の温度を獲得したソーニャは密着する友人の名を口にするが、あとからやってきた人物と目が向かう。

「マーカス! それにエヴァンもエヴァンッ! どうしたのエヴァンその怪我!」

 動揺を発揮したソーニャに対し、マーカスが道を譲る感じで一歩横に逸れると、父親の後ろに追従してた少年が少女に晒し出された。
 エヴァンは頭に包帯を巻き、右腕を布で首から吊るし、左の鼻孔に詰め物をしていた。
 愕然するソーニャは、まさか昨日の戦いのせいで……と己の不徳を口に出し戦慄する。
 けれど少年は目をそらして、違う、と答えた。
 マーカスは微笑み、種明かしをする。

「こいつ、ソーニャが帰った後ぶっ倒れるまで練習してな。その結果、腕を痛めた上に意識を失って頭を強打して大出血だ」

 少年のあられもない姿の真相を知ってもソーニャの苦悶に歪む表情は変わらない。

「ここじゃなくて病院に連れてったほうが?」

 微笑みを崩さないマーカスは、大丈夫叩けば治る、と筋の通らない回答を宣う。
 混乱するソーニャ。
 そこへやってきたレントンも状況が呑み込めず、あんたらどうやって入ってきた? と疑念の答えを求めた。
 エロディは少女から一歩身を引き豊かな胸を張る。

「あたしって愛される女でさ……。ファンも多いのよぉ」

 堂々とした態度で自身を誇る女性にレントンは目を瞬かせる。
 マーカス曰く。

「警備員がエロディの知人で事情を話したら通してくれたんだ」
 
 その説明の間にもエロディは再びソーニャに抱き着く。

「もう、空港のロビーにいなくて散々探しまわったんだぞぉ」

「まさか自立Smを運搬するときはオーナーが近くにいないといけないって知らなくて。そして連絡し忘れてた」

 ソーニャは、面目ない、と謝罪する。それを聞いて少年が口走る。

「本人にどこにいるかセマフォで聞けばよかったのに……」

 エヴァンの指摘にエロディは膨れっ面を向ける。

「一世一代の旅の送迎なんだから、少しでも盛り上げるために。最後まで内緒にして驚かせたかったの! ねぇ?」

 同意を求められたソーニャは即座に同調し、ねぇ、と復唱する。
 冷めた少年とは対照的にレントンとマーカスは女性の心意気を微笑ましく思った。しかし、突然の駆動音によって、見目麗しい女性から一機の武骨な飛行機に注目が移る。
 整備士たちも手を止め動き出した航空機に眼光を飛ばす。

「おい、誰も誘導してないけど」

「どこのバカだ。勝手に動かしたのは!」

 だれか止めろ、の言葉に、どうやって、の台詞が返るのは当然だった。
 動き出した相手は体長20メートルに近い機体だ。それを人の力で、ましてや穏当に阻む方法など思いつかない。   
 止めるためには惨事を覚悟で何か大きな力が必要だった。
 すると今度は格納庫の従業員用扉が開帳され、大慌てで職員が入ってきた。彼女は持っていた書類を手掛かりに、点在する機体にそれぞれ刻印された識別番号を確かめ、やがて動いてる機体と書類を交互に見て、声を張り上げる。

「その動き出した機体を止めてください!」

 どうしたんですか? と若い整備士が尋ねる。

「ハイジャックされてるんです!」

 言葉が出ない整備士に対し、息も絶え絶えの職員は告げた。

「もしかしたら街で事件を起こしたヤツらかもしれないって」

 事態を察した髭の整備士が告げる。

「今すぐシャッターを閉じろ!」





 発進した航空機のコクピットでは犯罪コンビが前方を睨む。なぜなら今まで開いていた外の景色が左右から狭まっていくからだ。

「おいどういうことだ?」

 パイロットは落ち着かない様子で、わからない、と答える。
 人質の喉に張り付くナイフに力を入れた太っちょは、顔を近づけた。

「お前何か変なことしたな?」

 パイロットは首を固定したまま弁明した。

「してない! 何もしてない! だって、あれはその、外のことだろ? 俺にはどうすることもできない。だから、きっと、あれだ。突然この機体が動いたから止めるために扉を閉めたんだ」

 痩せっぽちは疑心をむき出しにして喉を鳴らす。

「そうかよ……。まあ逃げられればなんだっていい。そのまま進め」

「待ってくれ、このままだとシャッターにぶつかる!」

「だからシャッターを突き破れって言ってんだよ!」

「そんなの無理だ! この機体にそれほどの力はないし普通の車と違うんだぞ? 空を飛ぶんだ! 体当たりして機体が破損したら飛べなくなる!」

「だったら今ここで止まって何するってんだ? 言っておくが俺たちのやることなんて……一つくらいなもんだ」

 痩せっぽちは相棒と卑劣な笑みを見せ合う。

「お前も楽しんでくれるか分からねぇがな」

 痩せっぽちがナイフで操縦士の目の下をなぞると、太っちょが操縦士の耳にナイフを添える。

「まずは耳を削いで、その次は鼻か?」

 残忍な笑みに挟まれたパイロットは瞬きはおろか表情の微動すらできず委縮する。

「早くしろ‼」

 恫喝され身を跳ねたパイロットは目をつむり、レバーを押し込むと、ゆっくりペダルを踏んだ。





 進路を塞がれてなお速度を増す機体によって整備士たちは驚愕と混乱に陥る。

「おいおいマジかよ」

「破片飛ぶぞー!」

「退避退避!」

「ほかの機体も下がらせろ!」

「誘導してやれ! それと牽引機体もってこい!」

 閉じたシャッターに航空機が接触した。シャッターと機体外装が擦れ合い、金切り声を挙げて火花を飛ばす。
 無謀な試みに整備士たちは唖然とする。

「ここから出られると思ってるのか?」

「知らね。ハイジャックするようないかれ野郎だしな」

「ハイジャック?」

 情報が錯綜する一方、ソーニャ達は整備士との会話から戻ってきたレントンを出迎えた。

「何があったの? ハイジャックって聞こえたけど?」

 ソーニャの質問にレントンは。

「話はあとだ。これから機体を動かす」

 あらゆる面で無関係のマーカスが、出たほうがいいか? と尋ねる。
 レントンは首を横に振る。

「もう遅い。今部外者が歩き回っちゃ整備士の迷惑だ。俺の機体に早く入って席に座ってシートベルトをたのむ」

 自機に四人を招き入れたレントンは搭乗口を閉め、操縦席へ急ぐ。
 訳も分からないソーニャは言われたとおりに席に座ってベルトを締めた。
 ディノモウの前後に作業員が立ち、手信号で機体の後退を支援する。
ディノモウの合計三つのタイヤのうち。後輪二つを繋ぐクランク状の構造を筋肉をむき出しにした足のような有機器官が屈伸することで回し、タイヤに動力を伝え。前のタイヤは、腕のような器官に車軸を貫くハンドルを握られ、その方向を変えられた。
 ほかの機体は、例えば巨大な鳥は背中の乗り手のハンドル操作で歩き出し、腹がコクピットの昆虫は巨大なクワガタの頭部を備えた運搬車に運ばれ、翼の生えたトカゲは首輪の鎖を引っ張られる。
 別の航空機はディノモウと似た動力か、あるいは機械制御か、整備士を背中の裂け目に入れたナメクジ頭の巨人によって直接押され、ついにハイジャック機以外の機体は格納庫の奥への退避を完了する。
 ただ一機外を目指し、シャッターに前進するハイジャック機の行方を整備士たちは心配した。

「あのシャッターで防げるの?」

「どうだろうな。二年前に取り換えたばかりだが。軽い嵐ならまだしも数十トンの図体は防げるかどうか」

「大丈夫じゃないか? この前俺、給油車ぶつけたけど普通に壊れなかったし」

 不毛な論議の傍らで、女性職員が髭の整備士に呼び掛けた。

「ベンジャミンさん!」

 髭の整備士ベンジャミンは軽く会釈して相手が持っている書類に注目した。

「連絡どうも。それであの機体は今どういった状況だ? 説明してくれ」

「えっと、あの機体はBFW社のロック744-6Y……機体名『ミニッツグラウス』で。パイロットはアレサンドロ・サラザール」

 それは知ってる、と言ってベンジャミンは職員から書類を受け取り、もっと詳しい内容を見ながら自身の髭を撫でた。

「あの機体はO脚を直したばかりで装甲だってまだくっつけてないんだぞ。それなのにハイジャックだって……?
パイロットは無事なのか」

 女性職員は判然としない表情で答えるしかない。

「だと思いますが。今、管制塔と保安兵が状況を確認していて」

「そっちを待つしかないのか……」
 
 ベンジャミンの険しい眼差しは暴れる機体に向かう。



 ハイジャック機ミニッツグラウスは、大方の予想通り、人の手ではどうしようもない強度のシャッターを歪ませるが、即座に突破するには至らない。

 機内では痩せっぽちが、もっと馬力出せ、と怒鳴る。
 しかしパイロットのアレサンドロは、これ以上は無理だ! と上ずった声で反論した。

――なら。

 犯人二人は目くばせをして、太っちょがナイフでアレサンドロを御し。痩せっぽちは後ろへ行って露出したままだったSmの器官に再び注射器を刺した。

「もしや、また注射を?」

 焦るアレサンドロに対し、戻ってきた痩せっぽちが嘲笑う。

「だったらどうした」

「もしSmが暴走したらどうするんだ。そもそも……飛行機の推進力とは直接関係ないんだぞ」

「だがタイヤの動力とか関係あるだろ。こっちはきっちり見てんだよ。それに暴走するならするで構わらない。混乱に乗じて逃げりゃいい」

「制御が利かなくなったら」

 太っちょがナイフの角度をアレサンドロの喉ぼとけに傾ける。

「がたがた抜かしてないで早く突破しろよ!」

 アレサンドロは反論の意思を示すも、決定権がないことを骨の髄まで覚った。 



 整備士たちは退避のために格納庫の奥の扉に集結した。
 すると、扉の二枚戸が開帳し、所属を示す八芒星を刻んだヘッドギアをかぶった保安兵が入ってくる。

「やっと来たか警備」

「何やってたんだよ!」

 不満の感情に晒された保安兵の先頭を務めていた女性が武骨で機械的なヘルメットを被り弁明する。

「今まで不審車両と破れた金網の調査をしてたんだって!」

 彼女の後ろから身を乗り出した一人の保安兵は、ほかの隊員と違い鉄制帽をかぶって、裾や袖に金色のラインの入った制服らしいコートを着用していた。
 
「警備部隊指揮官のルイス・リドルです」

「ベンジャミン・グロースだ。わかってることを説明する」

 ルイスとベンジャミンはハイジャック機へ近づく。
 一方で保安兵たちは首からぶら下げていた筐体のコンソールを操作する。コンソールの上にも画面があって今まさに保安兵の背中を映しているが、操作をする保安兵が注目しているのはヘッドギア内に映し出された映像だった。
 整備士たちが場所を譲ると、保安兵の背後から影が躍り出た。
それは長い脚を持った犬型Sm。大型犬を上回る程度の大きさでガルムより小さく、頭部はぶちハイエナを思わせる。胴体は若干灰色を混ぜた乳白色で、脚は肩口から暗褐色の毛色を呈する。
頭部に埋め込まれたビデオカメラのような機械が鼻梁の上と両目の場所を占領し、長い指先が肉球を浮かせている。
 ディノモウの窓に頬を張り付け観察していたソーニャは声を張り上げた。

「コロコッタGN-T! いやSNの……タイプD6だ! あの脚の大きさと形状は間違いない! 発色こだわってるなぁ……。毛の色も均一で色の境目は明瞭。高かっただろうなぁ」

 隣の窓から拝見したエロディは、ふーん、とつぶやき。
 マーカスは、そうか、とだけ言い。
 少女の横顔に注目していたエヴァンは無言を貫いた。
 ソーニャは構わず興奮する。

「うん! イスラエル停戦国のベンチャー企業が作ったんだけど、そのあとガルムのSmNAを利用したって訴えられて裁判に発展してるらしいよ。
 ちなみにガルムも保安兵がよく使っていてね。そっちは特徴でもある広くて柔軟な足裏によって砂漠や荒れ地だろうと変わらぬ運動性を発揮するいわば安定した機動力を重視した機種で。コロコッタはどちらかというと密林や市街地なんかの複雑で狭い空間での運用を想定した機種なの。機敏な動きと長い指を駆使して立体物を上ることが得意で、顎の力も強力だから金属入れ歯を装着することで災害時に車両や鉄筋をかみ砕ける。すっげぇ……あれも軍の払い下げ品かな? ちょっと見に行ってこよう」

「だめだぞ」

 駆け出すソーニャの襟をマーカスは掴んで制止した。
 外では整備士たちが保安兵に尋ねる。

「そもそも犯人はどうやって中に入ってきたんだ? 誰かが入れたのか?」

「どうやら車をフェンスにぶつけて、そっちに人員が集中した隙に自分たちは反対から金網を破って突破したと思われる」

「でも、どうやって見つからずにここまでこれた?」

「大戦時代のトレンチの名残があったろ。敷地内のそれを伝ってここまで来たんじゃないか? あそこに入れば少なくとも地上からの発見は難しい」

「車に人がいなかった時点で侵入を疑うべきだったんじゃ」

「その時は運転手が逃げたと思って敷地外を捜索してしまった」

 ルイスが質疑応答している間に、ほかの保安兵はコンソールのジョイスティックを弾く。
 一斉に動き出すコロコッタは人の手を思い起こさせる足先でコンクリートの地面を捉え疾駆し、瞬く間にミニッツグラウスに群がった。
 航空機ミニッツグラウスは前輪が一つ。後輪が二つで、その後輪の間は装甲を失い、機体下の内部が丸見えであった。タイヤの外側側面を支えるのは膨らんだ装甲から延びる金属の梁であり、タイヤの内側を支えるのは、毛を毟った鶏の脚のような構造である。
 鶏の脚は股を広げるような形で、その間の空間はコロコッタの体高であれば屈むことで容易く割り込めた。
 ミニッツグラウスの後ろのタイヤを支えて回す鳥の脚。それを指さすルイスはベンジャミンに問いただす。

「あのチキンレッグピストンを破壊すれば発進を止められますか?」









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