絶命必死なポリフェニズム ――Welcome to Xanaduca――

屑歯九十九

文字の大きさ
121 / 264
第02章――帰着脳幹編

Phase 120:この子を見よ

しおりを挟む
《バッグベアーズ》イレンウェイク州シカワを拠点とした運送業者の警備部門を前身とする傭兵組織。主に企業抗争に参加し、独特な装備が発揮する防御力に裏打ちされた継戦能力と帰還率の高さは他の武装集団より抜きんでており、その道義を重んじる姿勢も評価されている。ただし、慢性的な資金不足によって、最近では攻略が難ししい拠点の制圧や、明らかに目標に対して人員と物資が釣り合わない無茶な作戦にも参加する姿が目撃されている。しかし、集団の団結力の高さから、組織の解体は当面ないとのことだ。











 Now Loading……








「なんや、詳しいことはしらへんけどな、どこかの誰かがな、ソーニャを捕まえようとしてるらしいねん。そんでな、ソーニャ捕まえたらな、誰かさんが1000ザルを払うそうやねん」

 と背中に盾を背負うソーニャは腰のベルトに刺した道具入れを撫でつつ、エセ方言で賊徒たちに説明した。
 フレンドリーパーの獣脚のQ:本当か? 
 空賊一味のライオネルのA:嘘に決まってるだろ真に受けるな。
 ライオネルの即答に出題者である獣脚は笑みを作り、賢そうな割に嘘が下手だな、と言ってのける。
 正直者だからな、とライオネルの返答は早い。
 ソーニャは。

「多分、バッグベアーズの人たちも懸賞金目当てなんだよ。どっから情報を仕入れたのか分からないけど。じゃなきゃ、いきなりソーニャの身柄を引き渡せ、なんて言わないもん」
 
 キャプテンが小声で問い詰める。

「だからって、なんで言っちまうんだよ! お前を狙う奴を増やしてどうする!?」

 叱責しっせきされたソーニャは。

「でも、手荒に扱われることもなくなったんじゃない?」

 だからって、と二の句が思いつかないキャプテンは仲間に袖を引っ張られ、フレンドリーパーの視線に生唾を飲む。
 獣脚は特別な反応も示さず、ただ眼差しを鋭くするばかりだ。
 ノースミートは告げる。

「どちらにしてもイニシアティブを誰が持っているのか。歴然れきぜんだと思うがな」

 武力が支配するその場において手も足も出ないライオネルは、しかし、恐怖など微塵みじんも感じさせず、いわお面持おももちを見せつける。
 その時、路地から人が飛び出した。誰もがそちらへ意識を注ぎ。その瞬間、ライオネルが駆け出す。
 ノースミートは照準の向きを瞬く間に修正した。
 しかし、それよりも早くライオネルがノースミートの懐の鞘からナイフを引き抜き、刃が元の持ち主の首を捕らえる。
 バッグベアーズの殺意と銃口が一人に集中するが。
 動くな! ライオネルの一言が引き金を引かせない。
 首に刃を押し付けられたノースミートは大男にされるがまま、同胞に対峙たいじする盾にされる。それでも発言権は保持していた。

「お前……ただのバンディットじゃないな?」

「それが分かるなら、どうするべきかも分るよな? 答えは……大人しく言うことを聞く、だ」

 ライオネルの質問の答えはノースミートの無抵抗であった。
 そのそばでは獣脚が少女に視線を移す。
 警戒したソーニャはコロンビーナ一味へ身を引いた。
 獣脚はうめき、銃口の向きの半数が集中した人物ににらみをかせる。
 路地から飛び出した覆面の人物は数多の銃口と視線に手を挙げた。

「待ってくれ! 俺はボスマートの下働きしてるやつだ! もしかして、お前らミッドヒル同盟の奴らか!?」

 恐怖に眉間を歪ませる覆面に対し、皆、眉をひそめる。
 その瞬、自称下働きの覆面は、背後を振り返り、絶叫した。
 周りが何事かを判断する間もなく、逃げ出そうとした覆面の背中に路地から現れた巨大な足が蹴りを贈呈ぞうていし、覆面の体を向かい合わせの壁まで吹っ飛ばした。
 度重なる新手の登場に度肝を抜かれた集団は絶句する。
 蛮行ばんこうをしでかした足はゆっくりと下がり、やがてその付け根を支えていた胴体が緩やかに現れる。
 ただ一人を除いて現場に戦慄せんりつが走った。
 表情を晴らしたソーニャが高らかに告げる。

「スロウス! こいつら全員ぶっ飛ばして!」

 逃げろーッ! とキャプテンが叫んだ。
 ライオネルも仲間を追う。

「逃げられると思うなよ!」

 解放されたノースミートは、自分に対して狼藉ろうぜきを働いた人間を逃がすつもりはなかった。
 しかし、横に迫ったスロウスにすべての意識が持っていかれる。

 ――早いッ!?

 想起する言葉を出す余裕もないノースミートは、刹那の間に振り返り、近接する相手に血走った目と銃口を向ける。
 スロウスは欠損した頭部に銃口を突き付けられるが、銃身を握って強引に照準を外す。
 ノースミートは武装を手放し、即座に横へと飛び退く。譲った場所にはバッグベアーズの銃撃が殺到した。
 スロウスは片腕で頭を隠して武装集団へ突撃する。同胞への被弾を避けるため、おおよそ横並びになっていたバッグベアーズは巨躯きょくに圧倒された。
 銃撃など関係なくスロウスは、振るうなたでもって敵の火器をはらう。 
 銃は瞬く間に欠損し、形状と機能を保っていても刃の一撃で持ち主の手から弾き飛ばされた。
 さらには骨を張り合わせた拳がバッグベアーズの腹を射抜き、意識を打ち砕く。
 それを真横から見せつけられた同胞はわめいて、逃げるつもりできびすを返すと、スロウスに頭を捕まれ別の同胞へと投擲とうてきされる。
 離れろ! とノースミートが手榴弾を投げた。
 と同時に事態を見ていたソーニャが。

「スロウス! 7時の方角から爆弾が来る! 待って時計の見方わかる!?」

 突発手に警告し、即座に困惑する主をしり目に、スロウスは振り返りざまに鉈の腹で爆弾を跳ね上げた。
 なんだと!?  のノースミートの声は頭上で解き放たれた爆発に掻き消される。
 粉塵が漂う中、距離を詰めたスロウスの拳によって、ノースミートは下段から胴体を殴られ、天へと掲げられた。
 ソーニャは壁の方へ退いて、状況を傍観する。それしかできない。
 その死角から近づく獣脚。フレンドリーパーの一員として、ひいては悪人として少女に魔手を伸ばす。
 しかし、ソーニャは愚鈍ではなかった。
 獣脚の手が届く、あと一歩のところで気が付き、逃げ出す。しかし、大の男の伸ばす腕は長く、手は広く、行く手を阻んで、逃げ道を閉ざす過程で立ち位置を入れ替えた獣脚は、ソーニャを壁際に追い詰める。
 
「おっと勝手に行くな。大人しくついてこい! さもないと」

 あ! とソーニャは在らぬ方を指さす。
 そんな手に乗るか! と獣脚は言うが。
 ソーニャはいきなり頭を抱えて指さした方に背中の盾を向ける。
 獣脚も流石に視線を移す。少女が指示したのは逃げるキャプテン一味の背中。それ以外は特筆すべきものは何もなかった。
 騙しやがったな! と怒れる獣脚は少女に向き直るが。
 すでにソーニャは、黒く艶やかなあの虫の如く地面を爬行はこうして逃げていた。向かう先には絶賛暴れまわるスロウスがいる。
 待ちやがれ! と怒鳴りつける獣脚は手を伸ばすが、至近距離を流れ弾が飛んで思わず身を引く。
 地上を走る巨大なGを発見したバッグベアーズは銃を向けるが、相手があの少女だと分かった途端、撃つな! と警告が飛び交い、銃口を上げる。
 その一瞬がスロウスの接近を許し、豪快なラリアットに、二名様が巻き込まれ吹っ飛ばされた。
 撤退だ! と誰かが叫びバッグベアーズの動ける者は従う。
 負傷した同胞が、待ってくれぇ、と懇願こんがんするがスロウスの手でひたいを地面に叩きつけられ強制入眠へと移行する。
 同胞を置いていったバッグベアーズの連中はただ自分の保身だけを願う。しかし、運命の女神は彼らに微笑まなかった。
 左右に開ける路地に突入しようとしたところで目の前に手榴弾が転がってきた。ある同胞は爆発に、あるものは煙幕弾に巻き込まれ、銃撃に身をさらす。
 ソーニャとスロウスは背中合わせになる。
 まだフレンドリーパーの数名が残っていた。
 一人が人ならざる青緑の腕で転がっていた小銃を手にして発射するが、銃身が弾け、手が吹っ飛んだ。

「クソ! なんだってこんな時にハズレを引いちまうんだッ!」

 青緑の肉片から赤紫の液体がほとばしり、内部に隠していた配線が剥き出しになる。しかし当人は痛みよりも怒りや嘆きが強く、腕のローンがぁ、と叫ぶ。
 同胞も他に転がっている銃を確かめたが。見るからに銃身が曲がっていたり、一部が潰れているなど破損が目立つ。それがスロウスの鉈による破損か、もとからの不備なのかは判断つかないが、今一番信用できる武装が素手であることは確かだった。
 しかし、スロウスの威容いように圧倒されて、足は前ではなく後ろへ一歩進み、ついには背中を晒して。

「お、覚えていやがれ!」

 使い古された格安の捨て台詞を吐いて逃げていく襲撃者たちに、ソーニャは悪い笑みを浮かべて口走る。

「それは、出番が残ってるやつのセリフだぜ……」

 必死で逃げる者たちを指さす少女は、一言。

「スロウス……やれ」

 処断は始まる。
 真っ先に襲われたのは獣脚で、同胞を置いていく勢いで先頭を独走していたが、スロウスが投じた小銃が後頭部に直撃し、足がもつれると、等速直線運動にのっとって地面を転がる。
 その後も、スロウスに追いつかれた者から悲惨な声を発する。
 ソーニャははばかりもなく嘲笑あざわらった。

「ぐははは! 身の程知らず共め! まるで……」

 その傍らでノースミートが動き出す。
 振り返るソーニャは死者の復活を見たほどの驚愕に襲われた。
 ノースミートだけではない。倒れていたバッグベアーズの数名が身を起こす。

「出番が残ってる奴のセリフ……。『ダイワールド3』の主人公がラストで敵に放った名言……いいチョイスだ。友達になれそうだったのに、残念」

 ノースミートが途絶え途絶えに紡いだ言葉には、どこか余裕の気配さえにじませる。
 どうして、と疑問を口にした少女。
 ノースミートは全身をおおっていたギリースーツを脱ぎ捨て、胸に垂れ下がる布を引きずり下ろし、足を邪魔した端切れを取り除く。それによって隠していた防具が露になった。

「モンゴリアンライフワーム!」
 
 ソーニャが名を呼んだものは、ノースミートが着用する戦闘服に巻き付く管であった。それは数日前に使用した覚えのある、まさしく巨大なミミズである。それを関節を含めて手足や胴に巻いて、防具にしていたのだ。
 ノースミートは足取りがふらつくが舌はだいぶ回るようになる。

「さすがに、直撃を受けたときは死ぬかと思ったが、助かった……」

 スロウス! とソーニャが名を呼んだSmは不埒者ふらちものを地面に叩き込んでから振り返り、ノースミートの投じた煙幕弾の爆発を顔面で浴びる。
 ソーニャは下僕の安否に気を取られたが、接近する人のことも把握してとっさに飛び退く。しかし、彼女は自分の過失で足がもつれて前のめりになった。すると、背負っていた盾がノースミートの手を阻む。それをいいことにソーニャは駆け出す。
 ギリースーツを脱ぎ捨て身軽になったノースミートは、盾の端を握り締め引っ張る。広がる煙幕から影が踊り出た。  
 ノースミートは奪われずに済んだ一振りの鉈を懐から取り出し、少女の顎下にえた。
 煙から脱したスロウスが聞いたのは、動くな! と主でもないノースミートの命令。それに従わなければ主に寄り添う薄い鉈が何をするか分からない状況だった。

「はっはっは! お前の負けだ! さあ、おじょうさん……早速Smに命じろ」

「相手が下手な動きを見せたら、ためらわず殺せってな」

 残忍な要求を告げるのは人生のいもあまいもわきまえた女の声。
 そんな提言ていげんなど認められないノースミートだったが、後頭部に銃口が押し付けられると口答えも出ない。
 ソーニャは首筋に寄り添う鉈を考慮し、ゆっくりと振り返り。

「シャロン!?」

 ついさっき別れた女性の微笑みと目が合う。
 そのさらに向こう、シャロンの背後では、自警軍の面々が銃口でバッグベアーズの生き残りを牽制けんせいし、膠着している。
 ノースミートに銃を突きつけるシャロンは少女の首筋に張り付く鉈の刃と、少女の首に刻まれた傷に視線を尖らせた。

「やあソーニャ。また会ったね。で、こいつらは……?」

 ソーニャたちから見て悪人、と断言するソーニャ。
 周囲に転がる人間のうち意識があるものはただ呻いている。
 立ち上がっている者、あるいは今から起き上がろうとしていた者は、しかし、自警軍の銃が動くことを許さない。

「そうかい。だいぶ世話になったようだね、お互いに……ッ」

 シャロンに顔を覗き込まれたノースミートは雑多な布の覆面から覗かせる口を動かす。

「銃を下ろせ……この子供がどうなってもいいのか?」

 声にわずかな動揺をうかがわせるノースミートだが、手首をひねるだけで、少女の首に傷が増やせる立場なのは確かだ。それどころか命脈をも断てる。

「どいつもこいつもソーニャの首をなんだと思っているんだ」

 と少女のボヤキは黙殺され、束の間の静寂には、遠くからの喧騒けんそうが横たわった。











※作者の言葉※
次の投稿は一身上の都合により3月24日の日曜日に予定変更いたします。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...