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最終話
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結局、私はユリカ姫の命は取らず、ライザーと共に島流しにした。
シミュレーションしたところ、ユリカ姫が成仏する前にライザーに若さを与えてしまうからだ。
今度は私が恨まれることになるので、恨みの連鎖はここで断ち切ることにした。
二人一緒に島流しにしたのは、ブランがそうしてあげた方がいいと言ったからだ。
確かに二人は十分に報いは受けたと私も思ったし、慰謝料も十分にもらっている。
それに、私が妊娠していることがわかり、この程度で許すことにしたのだ。
テレサもサージも許してくれるわね。
数年後、王国の共和制は自滅し、その混乱に乗じて帝国が王国を併合した。
ブランと私の間には、息子二人と娘三人が出来、ブランは側室を置くことはせず、生涯私一人を愛して、私よりも先に息を引き取った。
私ももう七十歳になる。今の皇帝はひ孫が務めている。
サウザー、フローラ、両親、兄弟、フレグランスのみんなも先に逝ってしまった。
そんなある日、ブルーが訪ねて来た。八十三歳だという。上品なお婆様?になっていた。
「シーファ様、まだ諦めずに頑張ろうと思います」
「あら? 敬語を使うようになったのね。何を頑張るのかしら?」
「好きになった女の人に振り向いて貰うための努力です」
「え?」
「私は初めてお会いしたときから、ずっとあなたが好きでした。どうでしょう。一緒に暮らしていただけませんか?」
「ふふふ、いいわよ、楽しそうだわ」
私は即答した。
シミュレーションしたところ、ユリカ姫が成仏する前にライザーに若さを与えてしまうからだ。
今度は私が恨まれることになるので、恨みの連鎖はここで断ち切ることにした。
二人一緒に島流しにしたのは、ブランがそうしてあげた方がいいと言ったからだ。
確かに二人は十分に報いは受けたと私も思ったし、慰謝料も十分にもらっている。
それに、私が妊娠していることがわかり、この程度で許すことにしたのだ。
テレサもサージも許してくれるわね。
数年後、王国の共和制は自滅し、その混乱に乗じて帝国が王国を併合した。
ブランと私の間には、息子二人と娘三人が出来、ブランは側室を置くことはせず、生涯私一人を愛して、私よりも先に息を引き取った。
私ももう七十歳になる。今の皇帝はひ孫が務めている。
サウザー、フローラ、両親、兄弟、フレグランスのみんなも先に逝ってしまった。
そんなある日、ブルーが訪ねて来た。八十三歳だという。上品なお婆様?になっていた。
「シーファ様、まだ諦めずに頑張ろうと思います」
「あら? 敬語を使うようになったのね。何を頑張るのかしら?」
「好きになった女の人に振り向いて貰うための努力です」
「え?」
「私は初めてお会いしたときから、ずっとあなたが好きでした。どうでしょう。一緒に暮らしていただけませんか?」
「ふふふ、いいわよ、楽しそうだわ」
私は即答した。
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