悪役令嬢死すべし
筆頭公爵家令嬢ドロテアは、王太子アルベールから婚約破棄を宣言され、その悪行を断罪される。
利益を重視して民を切り捨てる悪役令嬢と、愛と正義を掲げる王太子の対立劇。
しかしその裏側には、彼女の冷酷な政治手法をあえて継承し、清濁併せ呑む王に成るアルベールの姿があった。
架空の国が舞台ですが、ファンタジー要素は含みません。
ざまぁ断罪されるのは主人公です。改心しません。可哀想な過去もありません。
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同じようなことが繰り返されていたとしたら、余計。
知っていて、仇役をさせていたのなら、社交の会場で断罪することじゃないよね。後から知ったものだとしても、二人きりで話をするのが当たり前だよね。
どちらが正しいではなくて、パフォーマンスで断罪していることが好きじゃないんだ。
ドロテアも、なんだか「覚悟を決めている」ではなくて「断罪される自分」を意識しすぎているところが好きじゃないんだ。
もし、たとえばこの日の前に王子から「すまない」との言葉があれば、民衆に向けた新しい治世への台本アリのパフォーマンスとなって見方も変わる。
いくら後から拳を握りしめても、私にはドロテアに対する贖罪には読めなかった。