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二章
2人の渡人
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大広間から王の間へ向かう俺達に会話は無かった。ただ黙々と歩いていく。薄汚れた白い魔力を目指して。
意外なことに城内には他の人間がいない。トロイアーノの軍勢は半数以上が一般人だったからな。城詰めの人間も軍に組み込んだ後なのかもしれない。
静かな城内に俺達の足音だけが響いている。トロイアーノが立ち止まる。
通路の奥に開け放たれた大きな扉が見えた。
「あの部屋が王の間だ」
トロイアーノが槍を構える。
獣化したままのドミニクが、両足を肩幅に広げ低く唸る。
扉の奥、王の間にチカチカと光が見えた。俺の首筋にぞわっとした悪寒が走る。
「魔障壁!」
俺は魔法を唱え、魔力の壁を展開する。映画やアニメで見たバリアをイメージする。
バチィッ!
目の前に火花が散った。魔力の壁に敵の魔法がぶつかり、暗い通路が一瞬明るくなる。
弾かれたように俺達は王の間に駆けた。トロイアーノを追い抜いて、俺が先頭になって扉をくぐる。
左右の窓から差し込む月明かりに照らされた室内は青白く見えた。人を小馬鹿にしたような声が響いた。
「ガキのくせに手際がいいじゃないか」
声の主を探すと、玉座に男が座っている。
「お前か、クレイシャンってのは?」
俺は剣の切っ先を玉座に向けて尋ねた。人影が笑う。
「ああ、ラフィーアではそうなってる」
クレイシャンが肯定する。中肉中背で特徴が無い。月明かりに照らされた顔は、40代後半くらいか。耳障りな声だ。
俺の背後からトロイアーノが叫ぶ。
「クレイシャン!貴様の企みもここまでだ!」
「企み?」
クレイシャンが口だけ歪めて笑みを浮かべる。人の神経を逆撫でするような表情で続けた。
「企みとは何だ?俺は嘘はついていないぞ、将軍。事実テオロス軍の規模は拡大した。国民全員が兵になったじゃないか」
「貴様……っ!」
「15万の大軍だ!死を恐れず戦う兵士だ!主の命に従う人形だ!どうだ将軍、俺は貴国に貢献しただろう!?」
「ふざけるな!」
口元を醜く歪めたまま、クレイシャンが右手を上げてトロイアーノに手のひらを向ける。
……マズイッ!
「閃光」
「魔障壁!」
俺とクレイシャンが同時に魔法を唱える。
バチィッ!
魔力の壁に魔力の光線が当たって爆ぜる。室内に火花が散った。
「……ユート殿」
誰かがキレてると逆に冷静になれるもんだな。魔法が間に合って良かった。
大広間の戦いで熱くなっていた頭の芯はすっかり冷えていた。
「ガキでも渡人か。いい反応だ」
「……おっさんもな」
「しかし、何故守る?ラフィーアの住人など放っておけばいいだろう?」
表情を変えずにクレイシャンが立ち上がる。
俺はクレイシャンに向かって歩き始める。
「俺達はラフィーアに呼ばれ、力も得た。ガキには分からんか?俺達はこの世界の神に選ばれた人間だ。ラフィーアの住人など、俺達が見る夢のようなものだろう?」
……どっちがガキだ。クレイシャンにはラフィーアは夢の中らしい。
「勘違いすんなよおっさん。俺達はたまたま渡人になっただけで、この世界は現実だ。余所者の俺達が好き勝手していい世界じゃねえんだよ」
「この世界の誰よりも強い力を持ちながら?女神は言った、俺に干渉はしないと。ならば好きに生きてもいいじゃないか。俺の国を、俺の世界を手に入れてもいいじゃないか」
「俺達が俺達のまま呼ばれたんならな。だけど違う。俺達はラフィーアの住人として呼ばれたんだ。お前の身勝手な考えで塗りつぶしていい世界じゃねえんだよ」
人も世界も日本と変わらない。みんなそれぞれに一生懸命生きている。
「仮にこれが夢なら、俺の夢にお前みたいなおっさんは要らん」
俺よりも前にラフィーアに来てんのに、本当にくだらない奴だ。
「国が欲しかったら、王になりたいんなら、ラフィーアの住人に認めてもらうのが先だろうが。魔法で操って国を盗んでも、誰もお前を王とは認めない」
「ガキが青臭いことを」
クレイシャンの口元から笑みが消えた。俺に右手を向ける。
「この世界でしがらみから解放された。夢を見て何が悪い!力がある、誰よりも強い力があるというのに!」
どうやらこいつとは善悪の物差しが違うらしい。俺は叫んだ。
「そういうのは、どこの世界でも迷惑なんだよっ!」
「擲弾!」
クレイシャンの右手から炎の塊が撃ち出される。俺は左前方に飛び出しながら魔法を唱える。
「斬魔!」
魔力を右手から剣に伝えて凪ぎ払うと、炎の塊が霧散した。クレイシャンが次の魔法を唱えようとするが、遅い。
他の2人は効果が切れたが、俺だけはまだ軽身の効果で体が軽い。
一足飛びでクレイシャンの右手の下に滑り込む。
「夢は終わりだ。封魔!」
面倒なのは魔法だけ。俺は左手に魔力を流しながら、拳をクレイシャンの腹に突き刺した。
クレイシャンの体に鎖をイメージした魔力を流す。魔力そのものを封印してやる。
見えない鎖でクレイシャンを縛り、両端を俺の左手に握りしめて鎖を繋いだ。
「ぐっ……ごっ……」
呻き声を上げてクレイシャンがよろめく。俺が左手を引き抜くと腹を抱えてうずくまった。
「く、くそガキが……俺に何をした!?」
うずくまったままでクレイシャンが右手を伸ばす。
「閃光!」
頼みの魔法は発動しない。声だけが空しく響く。
「擲弾!」
悲鳴のような声で魔法を唱えるが、これも不発だ。状況を理解したクレイシャンが叫ぶ。
「チクショウッ!こんな……俺は王になるんだぞ!ここは俺の国だ!」
「違う。ここは我々の国、テオロス帝国だ」
トロイアーノが静かに告げる。
「……くそっ、くそっ……」
クレイシャンの丸まった背中がやけに小さく見えた。
「責任をとるんだな、おっさん」
俺はそう言いながらトロイアーノに視線を送る。
「将軍、見ての通りこいつの魔力は俺が封印しました」
トロイアーノがこっちに歩きながら頷く。
「すまない、ユート殿。ありがとう。……この男は陛下に裁いていただくことにする」
それがいいだろうな。元が別の世界の人間であっても、いや、渡人だからこそこの世界の人間として生きるべきだ。
じゃないと俺達は人間じゃなくなるような気がする。そうなったらもう、ただの破壊者だ。
もし、俺が日本で亜紀と結婚していなかったら。
もし、日本の人生がまともなものじゃなかったら。
もし、俺がラフィーアでチコに出会わなかったら。
もし、俺がマンハイムのメンバーに出会わなかったら。
そして、もしも、クシナダが生まれてこなかったら……。
いろんな『もしも』が脳裏に浮かぶ。
もしかすると俺もコイツみたいになってたかもしれない。そう考え付いて軽く頭を振った。
今はそんなこと悩むべきじゃない。テオロス領全体にかけられた魔法を解かねえとな。
「魔力探知開始。テオロス帝国全体を捕捉」
俺を中心に探知範囲が広がり、魔法に操作された青い魔力を次々に捕捉していく。
脳裏に、テオロス領内の魔力が浮かび上がった。数が多い、星空みたいだ。
俺は魔力を練り上げる。これだけの数だ、半端な魔力じゃ足りないぞ。
「解魔疾風!」
俺は魔法を唱え、魔力を放出した。一瞬目がくらみ、体がぐらつく。
「ボウズ!?」
ドミニクの声が響く。ハッとして両足で踏ん張る。
「うおおぉーーーっ!!」
俺は腹に力を入れて叫んだ。ここで気絶なんかしてられない。
行け。クレイシャンの魔法を吹き飛ばせ!
俺の魔法が領内に広がっていく。
次々に赤い魔力が消えていく。
「……トロイアーノ、これは一体……」
物置にいたはずの皇帝が、トロイアーノのお供の1人に支えられて立っていた。
魔力探知の範囲内から、赤い魔力が完全に消え去った。
トロイアーノが駆け寄り、皇帝に肩を貸して支える。
「すべてが今、終わったのですよ、陛下」
意外なことに城内には他の人間がいない。トロイアーノの軍勢は半数以上が一般人だったからな。城詰めの人間も軍に組み込んだ後なのかもしれない。
静かな城内に俺達の足音だけが響いている。トロイアーノが立ち止まる。
通路の奥に開け放たれた大きな扉が見えた。
「あの部屋が王の間だ」
トロイアーノが槍を構える。
獣化したままのドミニクが、両足を肩幅に広げ低く唸る。
扉の奥、王の間にチカチカと光が見えた。俺の首筋にぞわっとした悪寒が走る。
「魔障壁!」
俺は魔法を唱え、魔力の壁を展開する。映画やアニメで見たバリアをイメージする。
バチィッ!
目の前に火花が散った。魔力の壁に敵の魔法がぶつかり、暗い通路が一瞬明るくなる。
弾かれたように俺達は王の間に駆けた。トロイアーノを追い抜いて、俺が先頭になって扉をくぐる。
左右の窓から差し込む月明かりに照らされた室内は青白く見えた。人を小馬鹿にしたような声が響いた。
「ガキのくせに手際がいいじゃないか」
声の主を探すと、玉座に男が座っている。
「お前か、クレイシャンってのは?」
俺は剣の切っ先を玉座に向けて尋ねた。人影が笑う。
「ああ、ラフィーアではそうなってる」
クレイシャンが肯定する。中肉中背で特徴が無い。月明かりに照らされた顔は、40代後半くらいか。耳障りな声だ。
俺の背後からトロイアーノが叫ぶ。
「クレイシャン!貴様の企みもここまでだ!」
「企み?」
クレイシャンが口だけ歪めて笑みを浮かべる。人の神経を逆撫でするような表情で続けた。
「企みとは何だ?俺は嘘はついていないぞ、将軍。事実テオロス軍の規模は拡大した。国民全員が兵になったじゃないか」
「貴様……っ!」
「15万の大軍だ!死を恐れず戦う兵士だ!主の命に従う人形だ!どうだ将軍、俺は貴国に貢献しただろう!?」
「ふざけるな!」
口元を醜く歪めたまま、クレイシャンが右手を上げてトロイアーノに手のひらを向ける。
……マズイッ!
「閃光」
「魔障壁!」
俺とクレイシャンが同時に魔法を唱える。
バチィッ!
魔力の壁に魔力の光線が当たって爆ぜる。室内に火花が散った。
「……ユート殿」
誰かがキレてると逆に冷静になれるもんだな。魔法が間に合って良かった。
大広間の戦いで熱くなっていた頭の芯はすっかり冷えていた。
「ガキでも渡人か。いい反応だ」
「……おっさんもな」
「しかし、何故守る?ラフィーアの住人など放っておけばいいだろう?」
表情を変えずにクレイシャンが立ち上がる。
俺はクレイシャンに向かって歩き始める。
「俺達はラフィーアに呼ばれ、力も得た。ガキには分からんか?俺達はこの世界の神に選ばれた人間だ。ラフィーアの住人など、俺達が見る夢のようなものだろう?」
……どっちがガキだ。クレイシャンにはラフィーアは夢の中らしい。
「勘違いすんなよおっさん。俺達はたまたま渡人になっただけで、この世界は現実だ。余所者の俺達が好き勝手していい世界じゃねえんだよ」
「この世界の誰よりも強い力を持ちながら?女神は言った、俺に干渉はしないと。ならば好きに生きてもいいじゃないか。俺の国を、俺の世界を手に入れてもいいじゃないか」
「俺達が俺達のまま呼ばれたんならな。だけど違う。俺達はラフィーアの住人として呼ばれたんだ。お前の身勝手な考えで塗りつぶしていい世界じゃねえんだよ」
人も世界も日本と変わらない。みんなそれぞれに一生懸命生きている。
「仮にこれが夢なら、俺の夢にお前みたいなおっさんは要らん」
俺よりも前にラフィーアに来てんのに、本当にくだらない奴だ。
「国が欲しかったら、王になりたいんなら、ラフィーアの住人に認めてもらうのが先だろうが。魔法で操って国を盗んでも、誰もお前を王とは認めない」
「ガキが青臭いことを」
クレイシャンの口元から笑みが消えた。俺に右手を向ける。
「この世界でしがらみから解放された。夢を見て何が悪い!力がある、誰よりも強い力があるというのに!」
どうやらこいつとは善悪の物差しが違うらしい。俺は叫んだ。
「そういうのは、どこの世界でも迷惑なんだよっ!」
「擲弾!」
クレイシャンの右手から炎の塊が撃ち出される。俺は左前方に飛び出しながら魔法を唱える。
「斬魔!」
魔力を右手から剣に伝えて凪ぎ払うと、炎の塊が霧散した。クレイシャンが次の魔法を唱えようとするが、遅い。
他の2人は効果が切れたが、俺だけはまだ軽身の効果で体が軽い。
一足飛びでクレイシャンの右手の下に滑り込む。
「夢は終わりだ。封魔!」
面倒なのは魔法だけ。俺は左手に魔力を流しながら、拳をクレイシャンの腹に突き刺した。
クレイシャンの体に鎖をイメージした魔力を流す。魔力そのものを封印してやる。
見えない鎖でクレイシャンを縛り、両端を俺の左手に握りしめて鎖を繋いだ。
「ぐっ……ごっ……」
呻き声を上げてクレイシャンがよろめく。俺が左手を引き抜くと腹を抱えてうずくまった。
「く、くそガキが……俺に何をした!?」
うずくまったままでクレイシャンが右手を伸ばす。
「閃光!」
頼みの魔法は発動しない。声だけが空しく響く。
「擲弾!」
悲鳴のような声で魔法を唱えるが、これも不発だ。状況を理解したクレイシャンが叫ぶ。
「チクショウッ!こんな……俺は王になるんだぞ!ここは俺の国だ!」
「違う。ここは我々の国、テオロス帝国だ」
トロイアーノが静かに告げる。
「……くそっ、くそっ……」
クレイシャンの丸まった背中がやけに小さく見えた。
「責任をとるんだな、おっさん」
俺はそう言いながらトロイアーノに視線を送る。
「将軍、見ての通りこいつの魔力は俺が封印しました」
トロイアーノがこっちに歩きながら頷く。
「すまない、ユート殿。ありがとう。……この男は陛下に裁いていただくことにする」
それがいいだろうな。元が別の世界の人間であっても、いや、渡人だからこそこの世界の人間として生きるべきだ。
じゃないと俺達は人間じゃなくなるような気がする。そうなったらもう、ただの破壊者だ。
もし、俺が日本で亜紀と結婚していなかったら。
もし、日本の人生がまともなものじゃなかったら。
もし、俺がラフィーアでチコに出会わなかったら。
もし、俺がマンハイムのメンバーに出会わなかったら。
そして、もしも、クシナダが生まれてこなかったら……。
いろんな『もしも』が脳裏に浮かぶ。
もしかすると俺もコイツみたいになってたかもしれない。そう考え付いて軽く頭を振った。
今はそんなこと悩むべきじゃない。テオロス領全体にかけられた魔法を解かねえとな。
「魔力探知開始。テオロス帝国全体を捕捉」
俺を中心に探知範囲が広がり、魔法に操作された青い魔力を次々に捕捉していく。
脳裏に、テオロス領内の魔力が浮かび上がった。数が多い、星空みたいだ。
俺は魔力を練り上げる。これだけの数だ、半端な魔力じゃ足りないぞ。
「解魔疾風!」
俺は魔法を唱え、魔力を放出した。一瞬目がくらみ、体がぐらつく。
「ボウズ!?」
ドミニクの声が響く。ハッとして両足で踏ん張る。
「うおおぉーーーっ!!」
俺は腹に力を入れて叫んだ。ここで気絶なんかしてられない。
行け。クレイシャンの魔法を吹き飛ばせ!
俺の魔法が領内に広がっていく。
次々に赤い魔力が消えていく。
「……トロイアーノ、これは一体……」
物置にいたはずの皇帝が、トロイアーノのお供の1人に支えられて立っていた。
魔力探知の範囲内から、赤い魔力が完全に消え去った。
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