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第1章『始まりの森編』
森林探索
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さて、準備万端だ。これ以上ここに居てもしょうがないし、外に出るか。
……その前に[擬態]で鳥になっておくか。空の方が色々と探索しやすいだろうし。
鳥に[擬態]した俺は鳥の親子の巣があった木から飛び立った。
うーん、風が気持ちいいな……あんまり高く飛ぶのはまだ怖いし、木の少し上ぐらいを飛ぼうかな。
……おっ、なんか紫色の木の実発見!
一応鑑定しておくか。
――――――――――――――――――――――――
【グレップル】
その甘い果実には毒があるが、美食家達は腹を下しても食べる。
――――――――――――――――――――――――
……コレって、つまり食中毒になっても良いから食べたいという事か?何してんだよ美食家。
……まぁ、俺には[毒耐性]があるし?スキルレベル上げるついでに食べてみるか。……え?食べたいだけだろって?……大正解。
でもよ、この世界に転生してから初めてのマトモな食事なんだぞ?……ちょっと毒が入ってるみたいだが。
……誰と話してるんだよ俺、一人言でもしなければ気がおかしくなりそうな事は確かだけどさ。
では、いただきます!……美味い!!あー、コレは毒があっても食べちゃうわ。美食家の気持ちが分かった気がする。
初めは濃厚な甘さを感じるが程よい酸味もあって、しかも後味はサッパリしている。
3つほど食べた後、残りの熟した果実17個は全てアイテムボックスにしまっておいた。
やっぱ空を飛べるのは便利だな、……お?あそこにいるのはゴブリンか?
少し離れた場所に2匹のゴブリンがいる。少し格上の相手2体だがやれるか?鑑定……。
――――――――――――――――――――――――
【ステータス】
ランク:E
種族名:ゴブリン
個体名:未獲得
レベル:3/20
状態:空腹
能力値
HP:89/192
SP:32/138
MP:43/78
攻撃力:58
防御力:42
素早さ:47
魔法力:27
魔防力:42
パッシブスキル
[毒耐性Lv2][飢餓耐性Lv1][悪食Lv3]
アクティブスキル
[棍術Lv1][喚くLv3]
称号
[お馬鹿さん][食いしん坊][仲間割れ]
――――――――――――――――――――――――
……コレは逆にチャンスかもしれないな。早速、作戦を実行してみるか。
俺はゴブリンの進行方向に降り、グレップルに[擬態]すると同時に[隠密]も使っておいた。
ゴブリンが近付いて来た所で[隠密]を解除する。
……ゴブリンは俺に気付き、拾い上げてそのまま口に運ぼうとした。
「ギャバッ!?」
もう1匹のゴブリンが俺を持っているゴブリンを棍棒で叩いた。ゴブリンは俺を落とし、……殴り合いの喧嘩が始まった。俺がグレップルではない事に全く気付かずに。
……いや、流石にこんな展開になるとは思わなかったぞ?
食べられる直前に[擬態]を解除し、顔に糸を吹き付ける事によって視界を封じ、その間にもう1匹を倒して。……なんて流れを考えていたんだがな。
これは一石二鳥、……違うな漁夫の利だ。
両者がボロボロになったところで[擬態]を解除して糸を吹き付けた。ゴブリン達は混乱し、騒ぐが気にせずにトドメを刺す。
【経験値32を獲得しました】
【レベルが3上がりました】
【経験36を獲得しました】
【レベルが2上がりました】
……一気にレベルが上がるのは気持ちいいな。
よし、ゴブリンを食べるか。……ブチブチッジュルルルル……バキッバキッ……オエッ。
【経験8を獲得しました】
【レベルが上がりました】
【経験値9を獲得しました】
……マッズ!コイツら最後に風呂入ったのいつだよ?注文の多い〇〇店ではないが、せめて体ぐらい清潔にしておいてくれよ。
俺はライオンとか野生の掟ではないが、猛毒があるとかの理由がない限りは残したく無い。……親に『箸を付けた食べ物は残さず食べなさい』って教育されたからかなぁ?
いや、なんで感傷的になってるんだよ俺……。
口直しにグレップルを頬張る。……あー美味ぇな、ゴブリンも内側だけはまぁまぁ美味しかったけどこの果実には及ばないな。
……口直しも済んだし、そろそろ行くとしよう。
「ちょっとそこの芋虫!待ちなさい!!」
……え?人……間?
……その前に[擬態]で鳥になっておくか。空の方が色々と探索しやすいだろうし。
鳥に[擬態]した俺は鳥の親子の巣があった木から飛び立った。
うーん、風が気持ちいいな……あんまり高く飛ぶのはまだ怖いし、木の少し上ぐらいを飛ぼうかな。
……おっ、なんか紫色の木の実発見!
一応鑑定しておくか。
――――――――――――――――――――――――
【グレップル】
その甘い果実には毒があるが、美食家達は腹を下しても食べる。
――――――――――――――――――――――――
……コレって、つまり食中毒になっても良いから食べたいという事か?何してんだよ美食家。
……まぁ、俺には[毒耐性]があるし?スキルレベル上げるついでに食べてみるか。……え?食べたいだけだろって?……大正解。
でもよ、この世界に転生してから初めてのマトモな食事なんだぞ?……ちょっと毒が入ってるみたいだが。
……誰と話してるんだよ俺、一人言でもしなければ気がおかしくなりそうな事は確かだけどさ。
では、いただきます!……美味い!!あー、コレは毒があっても食べちゃうわ。美食家の気持ちが分かった気がする。
初めは濃厚な甘さを感じるが程よい酸味もあって、しかも後味はサッパリしている。
3つほど食べた後、残りの熟した果実17個は全てアイテムボックスにしまっておいた。
やっぱ空を飛べるのは便利だな、……お?あそこにいるのはゴブリンか?
少し離れた場所に2匹のゴブリンがいる。少し格上の相手2体だがやれるか?鑑定……。
――――――――――――――――――――――――
【ステータス】
ランク:E
種族名:ゴブリン
個体名:未獲得
レベル:3/20
状態:空腹
能力値
HP:89/192
SP:32/138
MP:43/78
攻撃力:58
防御力:42
素早さ:47
魔法力:27
魔防力:42
パッシブスキル
[毒耐性Lv2][飢餓耐性Lv1][悪食Lv3]
アクティブスキル
[棍術Lv1][喚くLv3]
称号
[お馬鹿さん][食いしん坊][仲間割れ]
――――――――――――――――――――――――
……コレは逆にチャンスかもしれないな。早速、作戦を実行してみるか。
俺はゴブリンの進行方向に降り、グレップルに[擬態]すると同時に[隠密]も使っておいた。
ゴブリンが近付いて来た所で[隠密]を解除する。
……ゴブリンは俺に気付き、拾い上げてそのまま口に運ぼうとした。
「ギャバッ!?」
もう1匹のゴブリンが俺を持っているゴブリンを棍棒で叩いた。ゴブリンは俺を落とし、……殴り合いの喧嘩が始まった。俺がグレップルではない事に全く気付かずに。
……いや、流石にこんな展開になるとは思わなかったぞ?
食べられる直前に[擬態]を解除し、顔に糸を吹き付ける事によって視界を封じ、その間にもう1匹を倒して。……なんて流れを考えていたんだがな。
これは一石二鳥、……違うな漁夫の利だ。
両者がボロボロになったところで[擬態]を解除して糸を吹き付けた。ゴブリン達は混乱し、騒ぐが気にせずにトドメを刺す。
【経験値32を獲得しました】
【レベルが3上がりました】
【経験36を獲得しました】
【レベルが2上がりました】
……一気にレベルが上がるのは気持ちいいな。
よし、ゴブリンを食べるか。……ブチブチッジュルルルル……バキッバキッ……オエッ。
【経験8を獲得しました】
【レベルが上がりました】
【経験値9を獲得しました】
……マッズ!コイツら最後に風呂入ったのいつだよ?注文の多い〇〇店ではないが、せめて体ぐらい清潔にしておいてくれよ。
俺はライオンとか野生の掟ではないが、猛毒があるとかの理由がない限りは残したく無い。……親に『箸を付けた食べ物は残さず食べなさい』って教育されたからかなぁ?
いや、なんで感傷的になってるんだよ俺……。
口直しにグレップルを頬張る。……あー美味ぇな、ゴブリンも内側だけはまぁまぁ美味しかったけどこの果実には及ばないな。
……口直しも済んだし、そろそろ行くとしよう。
「ちょっとそこの芋虫!待ちなさい!!」
……え?人……間?
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