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008 夜空のような【シャルロット視点】
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アルビオン家の屋敷からほど近い場所にある、魔物の生息地『アルストの森』。
シャルロットたち一行は、その森の中を慎重に歩みを進めていた。
魔物が潜むこの森では、いつ襲撃されるか分からない。
シャルロットは緊張感に包まれながらも、万が一に備えてエステルのそばを離れまいとしていた。
一方、先頭を歩くエドワードとシドワードの様子はどこかぎこちない。
いつもこの森を訪れているという割には、不安げな面持ちが隠せていなかった。
(そういえば……)
ふとシャルロットは、アルビオン家には自分と同学年の子供が三人いたことを思い出す。周囲への警戒は怠らぬまま、何気なくその話題を切り出した。
「そういえば、アルビオン家にはもう一人、私と同い年の方がいらしたと思うのですが……その方は今日はいらっしゃらないのでしょうか?」
その問いに二人は顔を見合わせる。
そして不思議なことに、緊張がほぐれたかのように表情を緩めた。
「ああ、レストのことですか? アイツなら、殿下のお眼鏡には適わないだろうと自ら席を外したのです」
「どういうことでしょう?」
「アイツに与えられたスキルは【テイム】なんですよ。それにスキルを獲得した三か月前から、毎日そこらを散歩してばかりの怠けた奴でして。同年代の優秀な剣士を求めていらっしゃった殿下が、興味を抱かれるような相手ではございません」
「……テイム、ですか」
言葉の端々に嫌悪感が滲んでいるようにも感じたが、内容自体は筋が通っている。
剣術のスキルを持たぬ者が、エルナの興味を引くとは考えにくかった。
そんな風に、シャルロットが疑問を抱いていた矢先だった。
「ガウッ!」
鳴き声と共に、魔物の群れが姿を現した。
灰色の毛並みが特徴的な狼型の魔物――Eランクのグレイウルフ。
シャルロットたちの実力なら問題なく倒せるレベルの相手だ。
「ま、魔物だ!」
「わ、分かってる。二人で片付けるぞ!」
僅かに動揺しつつも、エドワードたちは剣を構える。二人は協力しながら攻撃を繰り出し、なんとかウルフの群れを討ち果たした。
しかし、
(やはり、期待していたほどのものとは思えませんね……)
その動きはどこか頼りなく、シャルロットが想像していたものとは異なっていた。
拍子抜けだとばかりに肩を落とすシャルロット。
その時だった。エステルが何かに気付いたように目を細め、シャルロットの肩に手を置く。
「お嬢様、そろそろお戻りになった方がよいかと存じます」
「もうですか?」
「はい。風の流れが少し変わってまいりました。あまり良くない雰囲気です。ここは一旦退くことをお勧めします」
「……エステルがそう言うのなら」
まだ二人の剣技を見極められてはいない。もう少しだけ観察を続けたかったが、シャルロットはエステルの提案に従うことにした。
だがそれを聞いたエドワードは、慌てて制するように声を上げる。
「お、お待ちください! 今のはほんの序の口です! これから現れる魔物を、この私の剣で華麗に仕留めてお見せしま――」
「――――グルゥゥゥアァァァァァ!!!」
その言葉を遮るように、凄まじい咆哮が森に木霊した。
圧倒的な強者の気配に、一行は思わず声の主の方を見やる。
そこには一頭の巨大な狼が立っていた。
硬質な灰色の毛並みに、鋭く研ぎ澄まされた爪と牙。
金色に輝く鋭い瞳が一行を睨みつけている。
その迫力に圧倒され、一瞬にして場の空気が凍りつく。
狼の正体を見抜いたエステルが、震える声で叫んだ。
「これは……ガレウルフ! Cランク指定の、極めて危険な魔物です!」
「なっ!?」
シャルロットも驚愕の声を上げる。
エドワードとシドワードにいたっては、あまりの恐怖に声すら出せずにいた。
「ガァァァルゥ!」
ガレウルフが牙を剥き、襲い掛かってくる。
咄嗟にCランク冒険者のエステルが前に出て、その攻撃を防いだ。
「ぐっ……!」
激しくぶつかり合う二つの力。
一見すると両者は互角だが、エステルは三人の安全も気に掛けねばならない。一対一ならばともかく、シャルロットたちを守りながらでは長くは持たないだろう。
「エドワード様! シドワード様! お嬢様を連れてここから離れてください! この場は私が食い止めます!」
「え、えっと……」「俺たちが、ですか?」
「早く!」
「「は、はい!」」
葛藤の色を浮かべつつも、二人はエステルに従い、シャルロットを連れてその場を離れていった。
―――数分後、全速力で駆けていく三人。
しかし彼らは知る由もなかった。
ガレウルフは通常、群れで行動する習性があるのだと。
そしてそれは、森の浅い場所に出現したはぐれ個体であったとしても例外ではなかった。
「ガルゥゥゥ!」
「そ、そんな……もう一頭!?」
逃走ルートを塞ぐように現れたもう一頭のガレウルフに、全員が目を見開いた。
先ほどよりもやや大柄で、より一層の威圧感を放っているように感じられる。
このままでは逃げ切ることなど不可能だ。
ここは、戦って時間を稼ぐしかない!
「エドワード様! シドワード様! 迎撃の用意を!」
シャルロットが鋭く指示を出す。
しかし二人からは、怯えた声が返ってくるばかりだった。
「な、何故だ……今日に限って、何でこんな化け物が……!」
「勝てるわけがない……!」
二人は後ずさりを続け、ついには立ち尽くしてしまう。
その隙を狙ったガレウルフの攻撃が容赦なく二人を襲った。
「ガルゥ!」
「くそっ!」「来るなっ!」
慌てて剣を振る二人だが、腰の引けた状態で放った攻撃が通用するはずもなく、ガレウルフの硬質な皮膚によって易々と刃が受け止められる。
「なにっ!? 防がれただと!?」
「そんなはずない! ダメージは与えられたはず――」
「ギャウッ!」
「「ぐわぁあああああ!!!」」
結果として敵の勢いすら削ぐことは叶わず、ガレウルフの突進が二人の体を軽々と吹き飛ばした。
――実際のところ、現時点における二人の実力はレストとほぼ互角。ガレウルフとの戦いにおいても、決して一蹴されるほどの差はない。
だが、未知の強敵を前に怯んでしまったことで、彼らは力を全く発揮できなかったのだ。
「そんな……」
ガレウルフの攻撃により一瞬で意識を失った二人を見て、シャルロットは冷や汗を流す。
こうなってしまった以上、取れる手段は一つしか残っていない。
「私が、やるしか……!」
残されたシャルロットは、エルナとの修練を思い起こしながら剣を構える。
そんなシャルロットめがけて、ガレウルフは猛烈な勢いで飛び込んできた。
「ガルァ!」
「はぁぁっ!」
レッスンを反芻するように、次々と繰り出される攻撃を防ぎ続ける。
決して優位とは言えないまでも、シャルロットは何とか持ちこたえていた。
(このまま粘れば、きっとエステルが助けに来てくれるはず……!)
そう願った矢先、ガレウルフの動きが変化した。
大きく身を反らし、まるで雄叫びのような咆哮を轟かせる。
次の瞬間、ガレウルフの全身から烈風が吹き荒れた。
「きゃっ!」
凄まじい風圧に煽られ、シャルロットの剣が宙を舞う。
(――この魔物、まさか魔法が使えるのですか!?)
完全に隙だらけになったシャルロットに、ガレウルフが勢いよく突進してきた。
(いいえ! 私にはまだ、神聖魔法が残っています!)
落ちた剣を諦め、シャルロットは必死に神聖魔法の詠唱を始める。
だが、神聖魔法の訓練では成功率を上げるためにゆっくりと魔法を唱えることに主眼が置かれており、実戦での使用はまだ想定されていなかった。
結果、発動が間に合わない。
気付いた時には、ガレウルフの牙が目前に迫っていた。
(ここまで、なの……?)
絶望的な考えが脳裏をよぎる中、シャルロットはゆっくりと目を閉じ――
――――ガキィィィィン。
――その刹那、高く澄んだ音が鳴り響いた。
尋常でない衝撃に身を竦ませるシャルロットだったが、不思議なことにいつまでたっても痛みは感じられない。
(いったい、何が起きたの……?)
恐る恐る目を開けると、そこには一人の少年の姿があった。
夜空のような漆黒の髪。
その少年は木剣を携え、ガレウルフの攻撃を見事に防いでいる。
「うそ……あなたは……」
驚きの声を漏らすシャルロット。
すると少年はゆっくりとシャルロットの方を振り返り、真剣な表情で告げた。
「通りすがりの一般人です」
シャルロットたち一行は、その森の中を慎重に歩みを進めていた。
魔物が潜むこの森では、いつ襲撃されるか分からない。
シャルロットは緊張感に包まれながらも、万が一に備えてエステルのそばを離れまいとしていた。
一方、先頭を歩くエドワードとシドワードの様子はどこかぎこちない。
いつもこの森を訪れているという割には、不安げな面持ちが隠せていなかった。
(そういえば……)
ふとシャルロットは、アルビオン家には自分と同学年の子供が三人いたことを思い出す。周囲への警戒は怠らぬまま、何気なくその話題を切り出した。
「そういえば、アルビオン家にはもう一人、私と同い年の方がいらしたと思うのですが……その方は今日はいらっしゃらないのでしょうか?」
その問いに二人は顔を見合わせる。
そして不思議なことに、緊張がほぐれたかのように表情を緩めた。
「ああ、レストのことですか? アイツなら、殿下のお眼鏡には適わないだろうと自ら席を外したのです」
「どういうことでしょう?」
「アイツに与えられたスキルは【テイム】なんですよ。それにスキルを獲得した三か月前から、毎日そこらを散歩してばかりの怠けた奴でして。同年代の優秀な剣士を求めていらっしゃった殿下が、興味を抱かれるような相手ではございません」
「……テイム、ですか」
言葉の端々に嫌悪感が滲んでいるようにも感じたが、内容自体は筋が通っている。
剣術のスキルを持たぬ者が、エルナの興味を引くとは考えにくかった。
そんな風に、シャルロットが疑問を抱いていた矢先だった。
「ガウッ!」
鳴き声と共に、魔物の群れが姿を現した。
灰色の毛並みが特徴的な狼型の魔物――Eランクのグレイウルフ。
シャルロットたちの実力なら問題なく倒せるレベルの相手だ。
「ま、魔物だ!」
「わ、分かってる。二人で片付けるぞ!」
僅かに動揺しつつも、エドワードたちは剣を構える。二人は協力しながら攻撃を繰り出し、なんとかウルフの群れを討ち果たした。
しかし、
(やはり、期待していたほどのものとは思えませんね……)
その動きはどこか頼りなく、シャルロットが想像していたものとは異なっていた。
拍子抜けだとばかりに肩を落とすシャルロット。
その時だった。エステルが何かに気付いたように目を細め、シャルロットの肩に手を置く。
「お嬢様、そろそろお戻りになった方がよいかと存じます」
「もうですか?」
「はい。風の流れが少し変わってまいりました。あまり良くない雰囲気です。ここは一旦退くことをお勧めします」
「……エステルがそう言うのなら」
まだ二人の剣技を見極められてはいない。もう少しだけ観察を続けたかったが、シャルロットはエステルの提案に従うことにした。
だがそれを聞いたエドワードは、慌てて制するように声を上げる。
「お、お待ちください! 今のはほんの序の口です! これから現れる魔物を、この私の剣で華麗に仕留めてお見せしま――」
「――――グルゥゥゥアァァァァァ!!!」
その言葉を遮るように、凄まじい咆哮が森に木霊した。
圧倒的な強者の気配に、一行は思わず声の主の方を見やる。
そこには一頭の巨大な狼が立っていた。
硬質な灰色の毛並みに、鋭く研ぎ澄まされた爪と牙。
金色に輝く鋭い瞳が一行を睨みつけている。
その迫力に圧倒され、一瞬にして場の空気が凍りつく。
狼の正体を見抜いたエステルが、震える声で叫んだ。
「これは……ガレウルフ! Cランク指定の、極めて危険な魔物です!」
「なっ!?」
シャルロットも驚愕の声を上げる。
エドワードとシドワードにいたっては、あまりの恐怖に声すら出せずにいた。
「ガァァァルゥ!」
ガレウルフが牙を剥き、襲い掛かってくる。
咄嗟にCランク冒険者のエステルが前に出て、その攻撃を防いだ。
「ぐっ……!」
激しくぶつかり合う二つの力。
一見すると両者は互角だが、エステルは三人の安全も気に掛けねばならない。一対一ならばともかく、シャルロットたちを守りながらでは長くは持たないだろう。
「エドワード様! シドワード様! お嬢様を連れてここから離れてください! この場は私が食い止めます!」
「え、えっと……」「俺たちが、ですか?」
「早く!」
「「は、はい!」」
葛藤の色を浮かべつつも、二人はエステルに従い、シャルロットを連れてその場を離れていった。
―――数分後、全速力で駆けていく三人。
しかし彼らは知る由もなかった。
ガレウルフは通常、群れで行動する習性があるのだと。
そしてそれは、森の浅い場所に出現したはぐれ個体であったとしても例外ではなかった。
「ガルゥゥゥ!」
「そ、そんな……もう一頭!?」
逃走ルートを塞ぐように現れたもう一頭のガレウルフに、全員が目を見開いた。
先ほどよりもやや大柄で、より一層の威圧感を放っているように感じられる。
このままでは逃げ切ることなど不可能だ。
ここは、戦って時間を稼ぐしかない!
「エドワード様! シドワード様! 迎撃の用意を!」
シャルロットが鋭く指示を出す。
しかし二人からは、怯えた声が返ってくるばかりだった。
「な、何故だ……今日に限って、何でこんな化け物が……!」
「勝てるわけがない……!」
二人は後ずさりを続け、ついには立ち尽くしてしまう。
その隙を狙ったガレウルフの攻撃が容赦なく二人を襲った。
「ガルゥ!」
「くそっ!」「来るなっ!」
慌てて剣を振る二人だが、腰の引けた状態で放った攻撃が通用するはずもなく、ガレウルフの硬質な皮膚によって易々と刃が受け止められる。
「なにっ!? 防がれただと!?」
「そんなはずない! ダメージは与えられたはず――」
「ギャウッ!」
「「ぐわぁあああああ!!!」」
結果として敵の勢いすら削ぐことは叶わず、ガレウルフの突進が二人の体を軽々と吹き飛ばした。
――実際のところ、現時点における二人の実力はレストとほぼ互角。ガレウルフとの戦いにおいても、決して一蹴されるほどの差はない。
だが、未知の強敵を前に怯んでしまったことで、彼らは力を全く発揮できなかったのだ。
「そんな……」
ガレウルフの攻撃により一瞬で意識を失った二人を見て、シャルロットは冷や汗を流す。
こうなってしまった以上、取れる手段は一つしか残っていない。
「私が、やるしか……!」
残されたシャルロットは、エルナとの修練を思い起こしながら剣を構える。
そんなシャルロットめがけて、ガレウルフは猛烈な勢いで飛び込んできた。
「ガルァ!」
「はぁぁっ!」
レッスンを反芻するように、次々と繰り出される攻撃を防ぎ続ける。
決して優位とは言えないまでも、シャルロットは何とか持ちこたえていた。
(このまま粘れば、きっとエステルが助けに来てくれるはず……!)
そう願った矢先、ガレウルフの動きが変化した。
大きく身を反らし、まるで雄叫びのような咆哮を轟かせる。
次の瞬間、ガレウルフの全身から烈風が吹き荒れた。
「きゃっ!」
凄まじい風圧に煽られ、シャルロットの剣が宙を舞う。
(――この魔物、まさか魔法が使えるのですか!?)
完全に隙だらけになったシャルロットに、ガレウルフが勢いよく突進してきた。
(いいえ! 私にはまだ、神聖魔法が残っています!)
落ちた剣を諦め、シャルロットは必死に神聖魔法の詠唱を始める。
だが、神聖魔法の訓練では成功率を上げるためにゆっくりと魔法を唱えることに主眼が置かれており、実戦での使用はまだ想定されていなかった。
結果、発動が間に合わない。
気付いた時には、ガレウルフの牙が目前に迫っていた。
(ここまで、なの……?)
絶望的な考えが脳裏をよぎる中、シャルロットはゆっくりと目を閉じ――
――――ガキィィィィン。
――その刹那、高く澄んだ音が鳴り響いた。
尋常でない衝撃に身を竦ませるシャルロットだったが、不思議なことにいつまでたっても痛みは感じられない。
(いったい、何が起きたの……?)
恐る恐る目を開けると、そこには一人の少年の姿があった。
夜空のような漆黒の髪。
その少年は木剣を携え、ガレウルフの攻撃を見事に防いでいる。
「うそ……あなたは……」
驚きの声を漏らすシャルロット。
すると少年はゆっくりとシャルロットの方を振り返り、真剣な表情で告げた。
「通りすがりの一般人です」
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