吸血鬼狩りってお仕事です。

その日、『私』は学校指定の制服のまま、夜の街を彷徨っていた。
地方の名も無い田舎街。だから、ちゃんと気をつけていれば、
警察に余計なお節介をかけられる心配もなかったはず。
だが、暗い街路を歩く最中、結局かけられる、余計なお節介。
といっても相手は警察ではない。

「おお、池村じゃん。」
と、家出して二週間が経つ私に話しかけて来たのは、
同じ学校の制服を着た、クラスメイトの山本セイヤだった。
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