30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま

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第一章

逃亡!

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 お先真っ暗なこの状況から逃げてやる!

 あれから、外から人が帰ってきて20人ほどになった。外から帰ってきた人は、私を見てびっくりしている。

 まぁ、私この世界基準てお貴族様レベルでキレイですものね。髪も肌もトゥルントゥルンですからね。くっそ~。

 何人かに体を触られた。本当に気持ち悪い。年配のおいちゃんの指示で女の人がそばについている。女の人がつくと、男の人は寄って来なくなった。

 良かった良かった。年配のおいちゃんにその頂上の不作地帯(○ゲ)に僅かな恵みがあれば良いねぐらいには感謝している。

 体を触った奴は、永久不作地帯になりやがれ!

 逃げるタイミングが難しい。見ている限り、入口に見張りはいない。でも、縛られている縄の先を箱?に結ばれているので逃げられない。

 あと、トイレ行きたい。切実に。

 女の人にトイレに行きたいと伝えると、そこでしろと言われた。え?意味がわからない。

 20人ほどいる中で、瓶にしろと言われたんだよ。
 我慢する。でも、考える。お漏らしと公開プレイどっちがましか。
 それぐらい切羽詰まっている。


 夜中、色々な限界をはらみ、逃げる事にする。箱に寄りかかるフリをしながら箱の方のロープを解いた。
 手の方は、解けなかったのでロープを垂らす間抜けな格好。
 

 そろりそろりと逃げる。ロープを擦って音が出たので、慌ててロープを持ってそろりそろりと入口に向かう。
 みんな、寝ててくれ。魔法があればスリープ連発の心境で、広い部屋を出て捕まった。


 しかも、最初に尻を触られた男!

 にやにやしながら、体を触ってくる。これは、あれだよな?性的に触ってるよね。何で魔法がない世界なんだ。

 太ももから、お尻を触られ体を押し付けて来る。

 気持ち悪い。気持ち悪い。

 死ね!死ね!

 力なく、何もできない自分に腹が立つ。武術を習えば良かった。ネットで痴漢撃退を調べれば良かった。

 あ、調べたわ。

 石は無い。手はロープで縛られている。
 この時点で、死ぬ気で抵抗しかないな。ロープで縛られた手を相手の首にかける。クロスして、背負い投げの姿勢になり投げ飛ばす。首を締めたまま、金的を集中攻撃。手を相手の口に添えて、喋れないようにすのも忘れない。
 
 相手は、力も強く圧倒的有利だ。殺す気で攻撃する。

 相手が泡を吹いて、失神した。

 勝利。

 圧倒的勝利。



 何でくるかな?このタイミングで!


 相手が泡を吹いて倒れ、勝利に酔いしれている状況で、盗賊討伐隊が到着した。
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