上司と部下の恋愛事情

朔弥

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番外編

おまけ 1 ※

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「か···いり···やだっ···」
 吐息に似た小さな声で真尋は呟いた。
 二人入ったら身動きが取れないほどの狭い個室で海里に背後から抱き締められた真尋は、スーツの上着のボタンを外されYシャツの上から胸の辺りを指で撫でるようにまさぐられていた。
 昼食を食べ終わった真尋は、城戸達にトイレに寄ってから戻ると別れたのだが、その立ち寄ったトイレですぐ後から来た海里に個室へと押し込まれてしまい、今に至る。
「ね···ほんとに···駄目だって···こんな所で···」
 まだ昼休みの為、閉じられたドアの向こう側では人の出入りする気配が時々、感じられる。


 誰かにこんな所に二人で入っているのを知られれでもしたら···


 ドアの外の気配に気を配りながら音をたてないよう、無理に海里を押し退ける事も声を荒げる事も出来ず、真尋は海里にされるがままじっとしていた。
 海里の指がシャツの上から胸の尖りを探り当て、指の腹で円を描くように優しく撫でる。
「······っ·····ゃっ···」
 小さく拒絶の言葉を口にしながら、真尋の胸は海里の愛撫に反応し、ピンっと張り詰めていった。
 硬さを増した胸の先端を爪が時折、カリっと引っかくようかすめていく。もどかしさを感じる刺激だが、淫らな欲情を刺激するには十分だった。
 シャツの上からでも形の分かる乳首をすりすりと優しく撫でられ、真尋は堪らず甘い吐息を零した。
「んんっ···」
 半身がスーツのスラックスの中で僅かに反応し始める。
 これ以上、刺激され続けたら···完全に欲望の熱を持ってしまう。
「か···いり、謝るか···ら···」
「何を?だって、真尋は約束破ってないのに」
 何も悪い事してないよね?と言いながら、海里は胸を指で少し強めに摘んだ。
「あっ···ぅっ···」
 急に強い刺激を与えられ、真尋は思わずびくんと躰を強張らせ、小さく声をあげた。そして、海里の方へ顔を向けると、不服そうな瞳で見つめる。
「······怒ってる···くせに···」
「そう感じるのは、約束を守らなかったって思っているからじゃないの?」
「それは······」
 約束を守らなかったわけではないが、海里の思う約束は守らなかった。
 困った顔をする真尋に、
「せっかく楽しみにしてたのに···。その埋め合わせの分くらい一緒にいたいって思っただけだよ」
 そう言いながら海里は真尋を抱き締めるように胸に回していた腕をスルリと解いた。
「······ぁ···」
 離れていく指を残念そうな声が追いかける。
「そんなに切なそうな声を出して····やめて欲しいんじゃなかったの?」
 半身に淫らな熱がこもり始めた頃を見計らい、わざと指を離す駆け引きに、
「·········ズルい···」
 と、小さく呟いた。
 どうあっても勝てない悔しさと、欲情に揺れる瞳が扇情的に海里を見つめる。
 その瞳に、海里は苦笑を交えた笑みを浮かべた。
「ズルいのは真尋の方だと思うけどね···」
「······?」
「俺は···その瞳に弱いって事···」
 そう言いながら海里は真尋の頬を右手で触れた。
 強請られるように見つめられると、大体の事は許してしまいそうになる。

 真尋に求められたら、彼の望むままに──··

「キスして···真尋···。してくれたら今度は真尋が一番して欲しい事、シテあげる···」
「して欲しい事なんて···」
「ない?···本当に?」
 海里は背後から真尋の足の間に太腿を割り込ませ、押し上げるように股間に刺激を与える。
「···んっ···」
 陰囊を太腿で擦られ、真尋の鼻腔から甘い声が洩れた。
「早くしないと···昼休みが終わっちゃうけど?」
 いいの?と答えを催促するように太腿を使い、真尋の淫らな快楽を揺さぶる。
「···んぅっ···やっ···め······」
 社内ではあるが、今自分がいる場所は誰にも見られる事はない密室の空間。


 自身の中に燻る淫靡な熱を解放出来るなら···


 真尋の中で理性よりも欲情の方が勝った瞬間、躰を撚らせ背後にいる海里の首に手をまわすと、その唇に口づけ囁いた。



 ── イかせて··




─────────────────────


 ちょっとだけ続き書いてみました···
 海里のお仕置きタイム(^_^;)


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